
初演は7年前、HEP HALLにて。
中身も役者もずいぶん変わっているし、小屋も違うし、
初演にとらわれたくなかったので、あえて前の台本を読み返したりしなかった。
稽古スタートした時には、きれいに忘れている自分に驚いたりして(おいおいっ)
いや、鮮明に覚えているシーンもあるのよ。
あるんだけど、「前は犯人○○だったよね」「えっそうだっけ!?」「前は私、○○の役だったんですよ。」「えっ、そうだっけ」
ってな具合

でも、当時と変わらぬ※テーマ曲が流れた瞬間、気持ちは一気に潮町の世界へ・・
ばばばっと蘇る記憶の数々。
音楽の力ってすごい!
思い返せば、この作品は色んな意味でパロディフライの転機となった作品でもあると思う。
ずっと使って来た、コークステップホールがなくなり、どこでやるか悩んだのが、この時だった。
これまでは必ずゲスト(客演)を招いて芝居を引っ張ってもらっていたのだけれど、この作品は、劇団員だけで作った初めての作品といってもいいと思う。
芝居の内容もね、変わりつつある頃だった。
爆破や戦闘シーンがないのも初めてだったんじゃないかな。
そう!最近見始めてくださった方にはびっくりだと思うけど、以前のパロディフライの作品はSF調だったり、難解な事件が起きたり、非・日常なシーンも多かったんだ。
私も何度となく、爆破をしてきたもん(笑)(悪い役多かったの・・)
懐かしい作品を今のメンバーで、そして劇団としては初のテントで。
舞台となっている昭和の匂い、大衆演劇の空気、少しでも出せたかな。
そして、私自身は、あの頃より少しでも成長できていたのだろうか・・ね


(写真は舞台飾りの一部。私も気分は映画スタア?)
【おまけ】
おばあちゃん役やってて、良いこと!
終わってお客様とお話ししてると「こんなに若い人だなんて」と言っていただけちゃうの。
いや そんなには若くないんすけど…まっいっか(笑)
※テーマ曲 相曽晴日(あいそはるひ)さんの「風になりたい」
シーンによって流れるインスト版は小松原俊さんのギターアレンジによるものです。
どちらもシミマス・・