厄除けで有名なこの寺は、
もともと聖武天皇の42歳の厄除けのために建立されたもの。
747年というから、1250年以上前、天平時代のことである。
その開創のときから行われている行事のひとつ、「千本搗」を見に行ってきた。
通常の餅つきの杵とは違い、細長い棒のような「たて杵」を使うのが特徴。
本尊出現を祝って16人の童子が餅をついたのが始まりといわれ、今日もたくさんの若者たちが搗き手となって、臼を囲む。
実際には千本もないんだけどね、たくさんで搗くことを強調して、千本搗って名前にしたのかな。
一対一の餅つきとはまた違うリズムがあって面白い。
ついた餅を使って、昼からは餅まきが行われる。
厄除けのお餅だ。これはありがたかろう!
そういや子供の頃、よく餅拾いに行ったね。と懐かしトークに花が咲く。
実はあたくし、いつも遠巻きに眺めてた口。
ずばり!あかんたれな子供だったのね。
一方妹はガッツで参戦。
てぬぐい餅といわれる大きくて貴重な餅まで、しっかりゲットしてた。
その勇士に感心しつつ、私はひたすら輪の外側をうろうろ。
誰にも拾われなかった餅が案外落ちてたりするので、
それを、ちびちび、こそこそ拾い集めていたのだった(笑)
賑わう境内でみくじをひく。
神子さんがじっと見つめているので、妙に緊張。
「吉」
可もなく不可もなくってことかな?
頑張れば良くなるよってことかな?
「心、正しければうまく行く」とある。
こ、心っすか・・
ふと見ると青空。
さっきまで小雨模様だったのに。
心がいいからだな。と勝手なことを考える。
冬の澄んだ空気を吸いこむ。今日の寒さは心地いいなあ。
厄除け橋を渡り、すっかり厄を跳ね飛ばした気分になって、
水間寺を後にしたのだった・・
(心が正しいというのと、お気楽というのは、少々違う気が・・する?
あらま・・)
水間寺
貝塚市水間638
(南海本線貝塚駅から水間鉄道乗り換え。終点水間駅より徒歩10分)
拝観料無料
千本搗餅つき行事は毎年1月2,3日に行われる。
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