十三ファンダンゴにて、ワンマンライブ。
活動休止を決めた彼らの、実質大阪ラストのライブ。
途中アコースティックタイムも入れつつ
ゆったりのんびりしゃべりもしつつ、
それでも例によってステージ狭しと走り回り飛び回りデングリ返しもして
全力で全身で歌い、演奏する・・
エネルギッシュな2時間だった。
彼等とは前バンド『太陽の塔』の時に出会った。
最初はイベントのゲストだったかな。
地元が近く共通の友人がたくさんいたことや、年も近かったことから意気投合。
しかしその後まもなく所属していたレコード会社が機能しなくなり、
相談という程ではないけれど、いろいろ話をした。
音楽は絶対続けていきたい・・その想いと彼らの「うた」が好きだったので、
新しいバンド(それがアンリミ)の音源を知人に聞いてもらったりしているうちに
プロモーションのお手伝いをすることになったりしてね。
おかげで
普段のDJとは違う立場で音楽に触れる機会をもらえた。
そう、もともと私は芝居人だったから、そっちの舞台はずうっとやってきたけれど、
音楽作りの方は内側からたずさわるなんてこれまでなかったことだもんね。
ほんと貴重な勉強をさせてもらったなあ。
6年かあ・・
あっと言う間だった気がする。
最初は少しずつ、やがてびっくりするほど毎日のようにライブして、
宅録でのMDからスタートしてCDもリリースして、100曲を軽く越える曲を作って、
青春18きっぷを使ったり、知人に借りた車でハードな全国ツアーに出て、
土地土地で応援してくれている方たちのおうちに泊めてもらったり、
美味しいもの一緒に食べさせてもらったり、
いっぱい笑って、いっぱいけんかして、いっぱいへとへとになってさ。
自分たちの足で、手で、動き続けてきた彼らだからこそ
応援してくれたみんなの元に、うたがしっかり届いていったのかな。と思う。
アンリミテッドブロードキャスト(無限放送)という名前には
今度こそずっと続けていくとの想いもこめられていた。
活動休止を選んだ裏には、様々な葛藤があったことだろう。
でもね、
彼らにとっては、終末ではなくて、
その向こうに新しい何かが見えているようにも思う。
See you againツアーを見た人が口々に言う。
「ラストとかってしんみりしちゃうのかと思ったけれど楽しかった。」
「彼ららしい勢いがあって、未来を感じさせられるライブでした。」
「終わりとはとても思えないね。明日もまたやっていそう。」
形は変われど、きっとまた・・
きっとこれからも・・

【 おまけ 】
今だから話す(笑)
「アンリミ」結成時彼らの音源「It’s a beautiful day.」を持ってレコ社の人とかね、いろんな人に聞いてもらったわけ。
その時に言われたこと
「今さら、バンドじゃないでしょ」「こういう音、もう流行らないよ」
うんぬんかんぬん・・
昨年その「It’s a beautiful day.」をシングルリリースできてね、
今度はこう言われた
「バンド、はやりだからね」「ねらいはいいんじゃない、今っぽいよ。」
彼らは変わっていないのに。
はやりすたりはあるだろう、「時代」も読めなきゃだめなのかもしれないけれど
最近言われる「時代」ってとてもあいまいで
命短いものだと感じることが多い。
誰が作ったのか知らない「時代」に振り回されるばかりでなく
大切に思えることを続けて行くのもいいよね。
それはそれですごい力なんだと思うんだ・・