「窓辺にて」2022年 東京テアトル 監督・脚本:今泉力哉
フリーライターの市川茂巳は、編集者である妻・紗衣が担当している人気若手作家と浮気していることに気づいていたが、それを妻に言い出すことができずにいた。その一方で、茂巳は浮気を知った時に自身の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。そんなある日、文学賞の授賞式で高校生作家・久保留亜に出会った市川は、彼女の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれ、その小説にモデルがいるのなら会わせてほしいと話す。
とても文学的な会話劇が重苦しく続く。不倫の話だけどドロドロ感はない。無くても地獄である事に変わりはない。むしろ、さらに地獄が浮き彫りか?
ユーモアはあるにはあるが全般的には抑え気味で終盤に集中しているためどうにか一息付けて終われる。松金よね子と倉悠貴の存在に助けられる。
また穂志もえかが良い。
それぞれの創作者たちが読者とのギャップにジレンマするシチュエーションは映画製作者今泉監督に重ねて見てしまう。SNSへの感覚も。こちらはあくまでクリエイターでなく受け取り側なので実はそういう事はどうでも良い。
「作者の意図なんかどうでも良くて、キャッチした人が楽しければそれでいい事」ジャンルは違うが創作者側で言い切る甲本ヒロトはつくづくカッコいい。
テアトル新宿
2023年1月
フリーライターの市川茂巳は、編集者である妻・紗衣が担当している人気若手作家と浮気していることに気づいていたが、それを妻に言い出すことができずにいた。その一方で、茂巳は浮気を知った時に自身の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。そんなある日、文学賞の授賞式で高校生作家・久保留亜に出会った市川は、彼女の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれ、その小説にモデルがいるのなら会わせてほしいと話す。
とても文学的な会話劇が重苦しく続く。不倫の話だけどドロドロ感はない。無くても地獄である事に変わりはない。むしろ、さらに地獄が浮き彫りか?
ユーモアはあるにはあるが全般的には抑え気味で終盤に集中しているためどうにか一息付けて終われる。松金よね子と倉悠貴の存在に助けられる。
また穂志もえかが良い。
それぞれの創作者たちが読者とのギャップにジレンマするシチュエーションは映画製作者今泉監督に重ねて見てしまう。SNSへの感覚も。こちらはあくまでクリエイターでなく受け取り側なので実はそういう事はどうでも良い。
「作者の意図なんかどうでも良くて、キャッチした人が楽しければそれでいい事」ジャンルは違うが創作者側で言い切る甲本ヒロトはつくづくカッコいい。
テアトル新宿
2023年1月
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