「失敗は成功の元」「失敗は成功の母」誰でも知っている言葉だし、誰でも実感した事のある言葉。だが、はたして貴方は、また貴方の会社は、本当に失敗を糧に成功に結びつけるシステム、風潮があるだろうか・・・
畑村洋太郎氏は2004年、六本木の森ビルで起こった大型自動回転ドアの痛ましい事故を機に「ドアプロジェクト」を立ち上げて活動されていた。その活動がNHKの番組に取上げられた時、たまたま見ていて、非常に興味を持った。しかし、畑村氏の名を記憶するには至らず、このベスト・セラーの著者と同一であることを認識できなかった。あいかわらずの体たらく。
また、NHK教育の「知るを楽しむ」という番組はなかなか面白い企画をやってくれる。8月9月の「この人この世界(月曜)」が畑村洋太郎氏であった。これも9月「私のこだわり人物伝(火曜)」の円谷英二を見ていて気づいたため、最初から見れなかった。仕方がないのでテキストを購入。「失敗学のすすめ」と平行して読んだ。
物事を教える時「こうすればうまくいく」という成功事例で教えていく事の限界を説いて、そのやり方に頼る事即ち創造力の欠如に繋がるという。
「失敗学のすすめ」は途中失敗から創造を生み出す思考ノウハウにまで触れる。
失敗に対して「責任追及」と「原因究明」を完全に切り離さなければ成功へ結びつける事はできない。わかってはいてもなかなか日本の社会はそうはさせてくれない。
相次ぐ事故、不祥事。その隠蔽が傷を深くする。ここ数年何度同じような事件に巡り合った事か。最近はコンプライアンスの意識等、徐々に企業も重要なリスクマネジメントとして捉える風潮が出てきてはいるけれど、多分、同様の事故はまだまだ続くでしょう。
「人の営みを冷たく見る見方からは何も生まれず、暖かく見る見方だけが新しいものを生み、人間の文化を豊かにする。失敗は起こるものと考え、失敗に正しく向き合って次に生かす事が重要で、同じ失敗を繰り返さないためには失敗した当人に優しく接して勇気付けたい、翻って、失敗を無視し、隠し、責任回避するような風土を少しでも改めたい。」あとがきより
さて、失敗にも良い失敗と悪い失敗があります。
単なる不注意や誤判断などから繰り返される失敗は悪い失敗。これは小さく個人的なものであっても大いに糾弾すべき失敗。
その通りですね。反省しましょう。
この本は2000年に書かれ2005年に文庫化されて、今尚売れています。
文庫版あとがきには「ドアプロジェクト」にも触れていますがが、今から読むなら事例も新しいNHK「知るを楽しむ」のテキストと合わせて読むのが良いと思います。
ビジネスマン、マネージャー、クリエイティブ職の方は一読の価値あり。
畑村洋太郎氏は2004年、六本木の森ビルで起こった大型自動回転ドアの痛ましい事故を機に「ドアプロジェクト」を立ち上げて活動されていた。その活動がNHKの番組に取上げられた時、たまたま見ていて、非常に興味を持った。しかし、畑村氏の名を記憶するには至らず、このベスト・セラーの著者と同一であることを認識できなかった。あいかわらずの体たらく。
また、NHK教育の「知るを楽しむ」という番組はなかなか面白い企画をやってくれる。8月9月の「この人この世界(月曜)」が畑村洋太郎氏であった。これも9月「私のこだわり人物伝(火曜)」の円谷英二を見ていて気づいたため、最初から見れなかった。仕方がないのでテキストを購入。「失敗学のすすめ」と平行して読んだ。
物事を教える時「こうすればうまくいく」という成功事例で教えていく事の限界を説いて、そのやり方に頼る事即ち創造力の欠如に繋がるという。
「失敗学のすすめ」は途中失敗から創造を生み出す思考ノウハウにまで触れる。
失敗に対して「責任追及」と「原因究明」を完全に切り離さなければ成功へ結びつける事はできない。わかってはいてもなかなか日本の社会はそうはさせてくれない。
相次ぐ事故、不祥事。その隠蔽が傷を深くする。ここ数年何度同じような事件に巡り合った事か。最近はコンプライアンスの意識等、徐々に企業も重要なリスクマネジメントとして捉える風潮が出てきてはいるけれど、多分、同様の事故はまだまだ続くでしょう。
「人の営みを冷たく見る見方からは何も生まれず、暖かく見る見方だけが新しいものを生み、人間の文化を豊かにする。失敗は起こるものと考え、失敗に正しく向き合って次に生かす事が重要で、同じ失敗を繰り返さないためには失敗した当人に優しく接して勇気付けたい、翻って、失敗を無視し、隠し、責任回避するような風土を少しでも改めたい。」あとがきより
さて、失敗にも良い失敗と悪い失敗があります。
単なる不注意や誤判断などから繰り返される失敗は悪い失敗。これは小さく個人的なものであっても大いに糾弾すべき失敗。
その通りですね。反省しましょう。
この本は2000年に書かれ2005年に文庫化されて、今尚売れています。
文庫版あとがきには「ドアプロジェクト」にも触れていますがが、今から読むなら事例も新しいNHK「知るを楽しむ」のテキストと合わせて読むのが良いと思います。
ビジネスマン、マネージャー、クリエイティブ職の方は一読の価値あり。
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