JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「Cloud クラウド」

2025-02-27 | 映画(DVD)
「Cloud クラウド」2024年 東京テアトル、日活 監督・脚本:黒沢清

町工場で働きながら転売屋として日銭を稼ぐ吉井良介は、転売について教わった高専の先輩・村岡からの儲け話には乗らず、コツコツと転売を続けていた。ある日、吉井は勤務先の工場の社長・滝本から管理職への昇進を打診されるが、断って辞職を決意。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借りて、恋人・秋子との新生活をスタートさせる。地元の若者・佐野を雇って転売業は軌道に乗り始めるが、そんな矢先、吉井の周囲で不審な出来事が相次ぐように。吉井が自覚のないままばらまいた憎悪の種はネット社会の闇を吸って急成長を遂げ、どす黒い集団狂気へとエスカレート。得体の知れない集団による“狩りゲーム”の標的となった吉井の日常は急激に破壊されていく。



皆の敵、転売ヤーがネットで集合した不穏な集団に標的にされる恐怖。

後半ドンパチ殺人ゲームになる前、菅田将暉が拉致されるまでが凄く怖くて面白かった。
バスで恋人の古川琴音と新生活の話をしてる時の背後の人影とか鳥肌たつ不穏感があって・・・
謎の中で佐野青年(奥平大兼)への猜疑はまだしも、可愛いだけと思われた恋人にまで観客を疑心暗鬼にさせるのですから。



助けに来たのか?という古川琴音がドンパチの間消えてるのがコトネストとしては(お前、いつからコトネスト名乗るようになった?w)めちゃくちゃ気になってしょうがない。それもあってドンパチは集中欠き退屈。菅田将暉は死線を掻い潜った直後、すっかり恋人の事を忘れてネット販売商品の事ばかりが気になる麹町の猿旦那野郎だと言うのに、さらに再会した恋人に銃口向けられたと言うのに、あの琴音の号泣の意味する物は何だったんだろう?

その他、荒川良々や窪田正孝などのキャスティングも良かった。特に窪田正孝のダメそうでヤバい先輩。





コトネストとしては撃鉄上げぬまま撃とうとする琴音の歪んだ表情と見事な殺されっぷりに大満足。





ラストシーンがファンタジック。




下高井戸シネマ
2025年1月

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