「パピヨン」1973年 仏 監督:フランクリン・J・シャフナー
胸に蝶のイレズミをしている所から“パピヨン”というあだ名で呼ばれている主人公が、無実の罪で投獄され、13年間にも及ぶ刑務所生活を強いられながら、自由を求め執拗に脱獄を繰り返し、ついに成功するまでを描いてゆく。
パピヨンとドガ。
スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの傑作。中学生の時に見逃した奴。40数年の時を隔て初観賞。
これはもう男の友情なんていう簡単な言葉で片づけられない、せつなくも熱い。
反抗的な暴れん坊タイプ、肉体派で強靭な心体のパピヨンとニセ札作りの詐欺という頭脳派で、肉体的にはヘタレ感のあるドガ。この対象的な二人。
ドガは脱け出す事なんか考えておらず、女房と弁護士によって保釈される事を信じているのだけれど、自分を命を呈して守ってくれたパピヨンの男気に次第次第に惹かれ、巻き込まれていく感じがなんとも良い。
独房から帰還したパピヨンが減刑で釈放されるのを一緒に待とうと提案するドガに言う・・・「いいか、お前は俺に借りは無い」
我らがヒーロー、スティーブ・マックイーンのカッコ良さは当然でありますが。
ここでは強靭に活動するマックイーンよりも、独房で栄養失調になり弱っていく様や、年老いた脱獄王の様の方が数倍魅力的で、その演技が光る。
意外な事に脱獄の支援者が次々に現れるのは面白い。顔に刺青の男や、ハンセン氏病の男。修道女の婆ぁだけは助けてくれないけれど。
結局、ドガの妻はパピヨンの言っていた通り、彼を見捨て(弁護士とくっついた)ていた。
悪魔島での再会。マックイーンの爺ぃ演技。よぼよぼでもなお、脱獄への執念を忘れない。悪魔島は案外、住めば都的な印象があるんだけれど。
ラストの断崖で2人の抱擁・・・
ココナッツのズタ袋で沖に出ていくパピヨンを眺めるドガ。このダスティン・ホフマンのなんとも言えない表情がジェリー・ゴールド・スミスの音楽もあって最高にせつなく泣かせる。禿もいい按配だ。
エンディングは廃墟となったギアナ刑務所で余韻たっぷり。
だからこそ、ダイバー写り込み問題が残念。・・・これはご愛敬では済まされないでしょう。
リマスターのついでにCG処理したとしても、この場合、作品に対する冒涜とは言わない。是非お願いしたい。感動的なだけに、ね。
土人との楽園の一時。長い映画の中でここを無言で展開させて飽きさせない工夫はあるけれど、酋長に蝶の刺青を施したり、ちょっと長すぎる感。
土人の娘。まぁ、それまで女っけの無い作品にほんの一時という事だけれど、説得力には欠ける。
エンディングがとても感動的ですが、実はオープニングのカメラワークがメチャカッコいい。
胸に蝶のイレズミをしている所から“パピヨン”というあだ名で呼ばれている主人公が、無実の罪で投獄され、13年間にも及ぶ刑務所生活を強いられながら、自由を求め執拗に脱獄を繰り返し、ついに成功するまでを描いてゆく。
パピヨンとドガ。
スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの傑作。中学生の時に見逃した奴。40数年の時を隔て初観賞。
これはもう男の友情なんていう簡単な言葉で片づけられない、せつなくも熱い。
反抗的な暴れん坊タイプ、肉体派で強靭な心体のパピヨンとニセ札作りの詐欺という頭脳派で、肉体的にはヘタレ感のあるドガ。この対象的な二人。
ドガは脱け出す事なんか考えておらず、女房と弁護士によって保釈される事を信じているのだけれど、自分を命を呈して守ってくれたパピヨンの男気に次第次第に惹かれ、巻き込まれていく感じがなんとも良い。
独房から帰還したパピヨンが減刑で釈放されるのを一緒に待とうと提案するドガに言う・・・「いいか、お前は俺に借りは無い」
我らがヒーロー、スティーブ・マックイーンのカッコ良さは当然でありますが。
ここでは強靭に活動するマックイーンよりも、独房で栄養失調になり弱っていく様や、年老いた脱獄王の様の方が数倍魅力的で、その演技が光る。
意外な事に脱獄の支援者が次々に現れるのは面白い。顔に刺青の男や、ハンセン氏病の男。修道女の婆ぁだけは助けてくれないけれど。
結局、ドガの妻はパピヨンの言っていた通り、彼を見捨て(弁護士とくっついた)ていた。
悪魔島での再会。マックイーンの爺ぃ演技。よぼよぼでもなお、脱獄への執念を忘れない。悪魔島は案外、住めば都的な印象があるんだけれど。
ラストの断崖で2人の抱擁・・・
ココナッツのズタ袋で沖に出ていくパピヨンを眺めるドガ。このダスティン・ホフマンのなんとも言えない表情がジェリー・ゴールド・スミスの音楽もあって最高にせつなく泣かせる。禿もいい按配だ。
エンディングは廃墟となったギアナ刑務所で余韻たっぷり。
だからこそ、ダイバー写り込み問題が残念。・・・これはご愛敬では済まされないでしょう。
リマスターのついでにCG処理したとしても、この場合、作品に対する冒涜とは言わない。是非お願いしたい。感動的なだけに、ね。
土人との楽園の一時。長い映画の中でここを無言で展開させて飽きさせない工夫はあるけれど、酋長に蝶の刺青を施したり、ちょっと長すぎる感。
土人の娘。まぁ、それまで女っけの無い作品にほんの一時という事だけれど、説得力には欠ける。
エンディングがとても感動的ですが、実はオープニングのカメラワークがメチャカッコいい。
私も公開時に梅田のOS劇場という所で観ました。
当時私も中学生。
ラストが印象的で音楽も物哀しかったです。
オープニングのカメラワーク...残念ながら覚えてないですが、刑務所に入所してきた囚人たちに所長が演台で一席やってたのは覚えています。
中北千枝子さんの「歌え!太陽」で既に一度コメント(CB408名義で)させていただいて居りました。
失礼致しました。
そうそう中北ファンの方でしたね。
ちゃんと中学時代に観賞されているんですね。ご立派。
同世代、TVで観た人も多いようだけど、私はヴァージンでした。
機会があったらまた観てください。
随分、印象が違うかも知れませんよね。