JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「爆笑水戸黄門漫遊記」

2011-01-30 | 映画(DVD)
「元祖マルチタレント 徳川夢声のほろよひ映画人生」

「爆笑水戸黄門漫遊記」1959年 東宝 監督:斎藤寅次郎

生類憐みの令の時代、左官の助松(柳沢真一)と角造(南道郎)はお犬さまの下手人と間違えられ鰻屋金兵衛(柳家金語楼)とともに江戸から旅出った。ひょんな事から漫遊中の水戸黄門を名乗り大活躍。一方座長に金を持逃げされたドサ廻りの旅役者、延次(由利徹)、扇太(八波むと志)、熊三郎(南利明)も偽黄門を名乗り、2組の偽黄門一行が掛川藩の御家騒動に巻き込まれるドタバタ喜劇。

「爆笑」というわけにはいかない喜劇?
こちらのコンディションも災いしてるのかなぁ。ギャグが全般に大人しく感じてしまうのは時代のせいかしら。その分、往年の喜劇役者たちの芸達者ぶり、絶妙の間合いなどが楽しめる。
脇役からチョイ役まで顔を連ねる面々。
谷晃 、大村千吉 、花菱アチャコ、谷村昌彦、益田喜頓、藤村有弘、若水ヤエ子、森川信、有島一郎、・・・

でも、もっとバカバカしく行って欲しい。欲求不満は金語楼にありか?

金語楼に対して変な先入観が固まってしまっているのを克服できるかと思ったけれど、やはり、生理的に今一楽しめない。

そんな中にあって悪の人買い・山城屋の上田吉二郎のシャックリとキノコ。その手下の堺駿二との軽い掛け合いのバカバカしさは良かった。

もう一つ、低調気味(こんなモノじゃないはず)のトニー谷と清川虹子にからむ、おつむの弱い女中(奇声の中島そのみ)の毒茶(眠り薬)のギャグがよろしい。
あの状況で飲むか、清川虹子。金語楼、効いてないし。

もう一度観たら、この2箇所はささやかに爆笑(?)できるかも。

本物の水戸黄門一行が、水戸黄門(徳川夢声)、助三郎(佐藤允)、格之助(夏木陽介)
喜劇役者の中にこの助さん、格さん、が出てくるだけで可笑しい。
掛川藩の若侍(佐原健二)も同様。

ザ・ピーナッツが旅籠の娘で上手、下手に分かれて歌ってくれたり、中田康子の仇な女スリとか、爆笑とは言えなくても意外と見所は多かった。

ラピュタ阿佐ヶ谷


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