JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「キートンのカメラマン」 DVD

2011-01-17 | 映画(DVD)
「キートンのカメラマン」1928年 米 監督:エドワード・セジウィック

カメラマンにもいろいろある、優秀なカメラと卓越せる技能であらゆる冒険をして国際的ニュースをとり英雄の如き尊敬を受ける人もあれば、旧式なカメラを持って町の一角に立っている旧時代の遺物のようなカメラマンもいる。バスターは後者に属していた。ある日、彼は街で美しい娘を見初め、後をつけてゆくと彼女はメトロ社の活動写真ニュース班に勤めているサリーという娘と知れた。バスターの無邪気さをなんとなく不審に思ったサリーは、成功するにはもっと良いカメラを買わねば駄目だといったので、早速彼はカメラを買い求め、それ以来毎日彼女の事務所に詰めていた。

キートンといえばダイナミックなアクション・ギャグが売りだけれども、本作は恋愛映画としても、とっても素敵な作品になっている。

もちろんアクション・ギャグも小粒ながら素晴らしいよ。
大きなカメラを担ぎ振り回す事で発生するアクシデント(ガラス何枚割った?)の古典的ギャグから始まり、
サリーからのコールを待ってアパートの階段を全速で降りたり、
町を疾走して電話中のサリーの元へ駆けつけるシーン。
消防車に箱乗りして火事現場に向かおうとしたら消防署に戻ってしまうギャグではサイレントなので現場急行のサイレンか沈火後のサイレンか区別がつかないので(当時の米消防車にサイレン使い分けがあったかどうだか知らんが)間抜け感が漂う。
デートで2階建てバスの2階と1階に分かれてしまい1階のサリーの窓際へ、またしても箱乗り。
野球場での1人野球。右中間の高架線に地下鉄が走ってます。旧ヤンキー・スタジアムですよね。

圧巻はプールの更衣室でのギャグ。狭い部屋におじさんと2人で入り込んでしまい服を脱いでいく。ギャグを面白く見ながら、類いまれなる身体能力を誇るキートンの鍛えられた上半身の筋骨をさりげなく見せ付けられる。
無表情のキートンがカッコ良いさが尚更際立つ。

途中からお供のお猿が、これまた名演技で大活躍するのも可愛らしい。

愛すべきキートン映画。

DVD バスター・キートン傑作集(6)
海底王キートン」「キートンのカメラマン」

「海底王キートン」はシネマヴェーラで観たときギャグが低調であまり面白くないように感じたけど、DVDでHero-Nと観なおすと、とんでもなく面白い。
おっかない肖像が窓から覗くギャグにHero-Nも大爆笑。

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