シネマヴェーラ渋谷 「妄執、異形の人々Ⅲ」
「怪談 蛇女」1968年 東映 監督:中川信夫
明治初期、北陸。小作人の弥助(西村晃)、妻のすえ(月丘千秋)、娘のあさ(桑原幸子)は、地主である大沼家による過酷な仕打ちをうけ、悲惨な最期を遂げた。やがて大沼家に蛇の影を伴ったすえの亡霊が現れる。すえは大沼の庭に紛れ込んだ一匹の蛇を助けたことがもとで殺されたのだった・・・
中川信夫の怪談物をまともに見たことがなかったので期待していました。
まぁ、オーソドックスな日本怪談映画って感じでしたか。妄執シリーズと思うとチョイ肩透かし・・・
月丘千秋が蛇に化けるわけではありません。妄執は何も知らない大沼家の嫁(賀川雪江)を蛇女にしてしまう。したがって皮膚を蛇の鱗に変えるエログロの餌食はこの賀川さん。蛇らしい妄執と言えましょうか。
どうも、この妄執シリーズでは欠かせない俳優としてスペシャルな扱いをされている西村晃。今回も最初の方で死んでしまう。後に亡霊となり「土かじっても借金をお返し申します・・・」という科白を繰り返すところが印象的。
大沼家の奥方役で根岸明美も出演していますが1968年ともなるとすっかり貫禄の奥方役をこなしています。
地主の大沼(河津清三郎)が引き受けた母娘、すえとあさ。勿論、大沼のお目当ては母親の方。何度も手を掛けようとするものの、嫉妬深く感の鋭い奥方に邪魔されてしまいます。この時の根岸明美の割り込むタイミングが悉く早すぎるんですな。
もう少し「いいではないか、いいではないかイヒヒヒヒ」と月丘千秋をいたぶって欲しい所。
佐山俊二があさに掛けようとするインチキ催眠術ともどもタイミングの早すぎる切れ場の連続。惜しい切れ場というところまで行き付かない。だからエロという意味では欲求不満ですね。
今回の特集はこれで最後。結局11作品観ました。見逃したなかでは以前ビデオに録って何度も見た「丑三つの村」は兎も角、「毒婦お伝と首切り浅」「悪魔が呼んでいる」「大虐殺」が惜しかった。
しかし、何といっても「女体渦巻き島」での爆睡が悔やまれる。
「怪談 蛇女」1968年 東映 監督:中川信夫
明治初期、北陸。小作人の弥助(西村晃)、妻のすえ(月丘千秋)、娘のあさ(桑原幸子)は、地主である大沼家による過酷な仕打ちをうけ、悲惨な最期を遂げた。やがて大沼家に蛇の影を伴ったすえの亡霊が現れる。すえは大沼の庭に紛れ込んだ一匹の蛇を助けたことがもとで殺されたのだった・・・
中川信夫の怪談物をまともに見たことがなかったので期待していました。
まぁ、オーソドックスな日本怪談映画って感じでしたか。妄執シリーズと思うとチョイ肩透かし・・・
月丘千秋が蛇に化けるわけではありません。妄執は何も知らない大沼家の嫁(賀川雪江)を蛇女にしてしまう。したがって皮膚を蛇の鱗に変えるエログロの餌食はこの賀川さん。蛇らしい妄執と言えましょうか。
どうも、この妄執シリーズでは欠かせない俳優としてスペシャルな扱いをされている西村晃。今回も最初の方で死んでしまう。後に亡霊となり「土かじっても借金をお返し申します・・・」という科白を繰り返すところが印象的。
大沼家の奥方役で根岸明美も出演していますが1968年ともなるとすっかり貫禄の奥方役をこなしています。
地主の大沼(河津清三郎)が引き受けた母娘、すえとあさ。勿論、大沼のお目当ては母親の方。何度も手を掛けようとするものの、嫉妬深く感の鋭い奥方に邪魔されてしまいます。この時の根岸明美の割り込むタイミングが悉く早すぎるんですな。
もう少し「いいではないか、いいではないかイヒヒヒヒ」と月丘千秋をいたぶって欲しい所。
佐山俊二があさに掛けようとするインチキ催眠術ともどもタイミングの早すぎる切れ場の連続。惜しい切れ場というところまで行き付かない。だからエロという意味では欲求不満ですね。
今回の特集はこれで最後。結局11作品観ました。見逃したなかでは以前ビデオに録って何度も見た「丑三つの村」は兎も角、「毒婦お伝と首切り浅」「悪魔が呼んでいる」「大虐殺」が惜しかった。
しかし、何といっても「女体渦巻き島」での爆睡が悔やまれる。
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