JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

DVD 「人が人を愛することのどうしようもなさ」

2008-01-20 | 映画(DVD)
石井隆といえば「天使のはらわた」シリーズって事ですが、この作品も「天使のはらわた」だったのですね。
実はロマンポルノをあれだけ観ていながら「天使のはらわた」にはあまり縁が無い。当時、劇画が元ってことで敬遠していたのかしら?

「人が人を愛することのどうしようもなさ」2007年 東映 監督:石井隆

人気女優として活躍する土屋名美。夫の洋介も同業者だったが、落ち目の彼は不満を抱えていつしか若い女優との浮気にはしり、夫婦関係は破局の一歩手前。ところが、そんな2人は現在撮影中の新作「レフトアローン」で、破局寸前の夫婦役を演じていた。しかも、洋介の浮気相手まで出演というスキャンダラスなキャスティングでマスコミの大きな注目の的となっていたが…。



とにかくエロいわけでございましてR18指定のDVD、家に1人で居る時しか借りられないよ。
喜多嶋舞という人はデビューしたころから、鼻の下がやけに短い変な顔をした娘だったけど、もうこんなになちゃって・・・変顔が返ってエロさを強調するのに役立っているのでしょうね。
それにしても電車でのシーンは見事。後々まで語り草になるシーン。

ストーリーは名美がインタビューに答える形で「レフトアローン」での鏡子、劇中劇としての「ブラック・バード」、「愛の行方」、女優の虚実渡りになっていて重層的で複雑。名美と鏡子と喜多嶋舞・・・なかなか面白い事になっている。

「ブラック・バード」での拷問シーンがかなり強烈でSMを通り越すエロさで、これが作品の冒頭シーンになっていて、観始めるとこの先どうなる事やらと期待させられちゃいます。

「人が人を愛することのどうしようもなさ」は名美が夫を愛する事であり、マネージャーが名美を愛し守るどうしようもなさなんだろうけれど、売春婦となる鏡子に付く客たちの性癖も興味深く人が人を愛することのどうしようもなさを感じさせられます。

喜多嶋舞の大胆演技、女優魂が注目されていますが、助演の美景も美しいです。

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年末年始DVD三昧その5

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2 コメント

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天使のはらわた (imapon)
2008-01-25 01:33:08
同年代でも私の場合、劇画が苦手っていうか嫌ってましたのでよく知りません。
「赤い教室」は機会があれば見てみたいです。
「人人」はエロい事は確かですがお気に召しますでしょうか。借りたらgsさんならではのレビューをUPしてください。楽しみにしています。
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ハラワタ (gs)
2008-01-20 08:33:59
「天使のはらわた」シリーズでは石井隆がメガホンを取っていない頃の「赤い教室」(水原ゆう紀主演 曽根中生監督)が印象的です。石井監督作品は苦手なのです。色々実験されるのですがことごとくハズされるみたいで・・・でもまぁまぁなのも何本かありましたがタイトルが思い出せません。やはり石井先生の劇画版「天使のはらわた」が僕らの年代ではカッコヨスギの偶像崇拝ヒーローだったので映画になった時のギャップが大きいですね。このDVDのタイトルが前からかなり気になっていたのですが、天使シリーズなら「観る義務」がありますね。借りてみようと思います。喜多嶋さんの変な顔も好きですし。情報ありがとうございました。
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