TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

突然ナルチョ!

2004-09-30 00:23:22 | Weblog
突然ガバチョじゃありません(笑)

一旦TOTOの話をお休みにしてナルチョこと鳴瀬喜博のお話です。
というのもインターネット通販で注文していた最新アルバム「WINDOW」が届いたので、ナルチョのことを書いてみたくなった次第です。
このアルバムは17年ぶりのソロアルバムということで、実は4月に発売になっていたものだったのですが、これがなんと自主制作!腐っても?ナルチョですよ。なのに自主制作とはいかに最近JAZZ FUSION系のCDが売れなくなってきているのかを象徴していますね。今度DIMENSIONのキーボード小野塚晃のソロアルバムも10月に発売になりますが、こいつもまたライブ会場と通販のみということですから若手(といっていいのかしらん)FUSIONの代表格DIMENSIONのメンバーですらそれです。(そういえばGROOVE DYNASTY会場でしか売らなかったというJ&BとBIG HORNS BEEのコラボミニアルバムも何とか手に入らないものだろうか...)
でナルチョの新作CDが7月からようやく店頭販売を始めるとのことで新星堂のインターネット通販で手に入れたところです。(駅のコンビニ受け取りが出きるのでこれは便利です!ついでにカシオペアのSUPER FLIGHTも買ってしまった。ショップで手に入らないけど廃盤になっていないものはいつもこの手で入手しています。)
とはいえ、少々時間が空いてしまったのは、参加ミュージシャンがあまりに知らない人ばっかりで、なおかつアコースチックベース(いわゆるコントラバスではありませんが)による作品ということで、いつものベケベケジャランジャランベースを期待する私としてはちと躊躇があったのは事実です。
そこで早速聴いてみましたが...。第一印象、その予想もあたらずとも遠からずといった感じですか。全体的に大人しい作りで、チョッパー炸裂という期待はしないほうがいいでしょう。カシオペアに提供していた曲も数曲アレンジを変えて収録されていて、それなりに面白いんですが、アコースチックな音とわざとなんでしょうがいかにもな安っぽい打ち込みドラムとYMOのようなこれまたいかにもなシンセの音が、ちとミスマッチをおこしているようでそのあたりの音作りにこだわっていればもっとよかったのになあと思います。これならやっぱカシオペアの曲の方が...と思ってしまったり。でも年考えたらこんな落ち着きが出て来るのも当然かもしれませんね。まあこれから聴きこんでいけばまた感想も変わるかもしれませんのでこの辺で批評はやめときますが。

ナルチョの話もう少し続きます。
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ISOLATIONの続き

2004-09-28 22:51:29 | Weblog
FERGIE FREDERIKSENはなかなか太い高音を出すボーカリストで、BOBBY KIMBALLのキンキンの高音とはだいぶ印象が異なります。なおかつ、この声を活かしたのでしょうか、「ISOLATION」全体的にハードポップな作りになっていて、まさに新生TOTOをアピールするに充分なボーカリストだったと思いますし、私はこのアルバムはHYDRAの次に好きなアルバムといってもいいくらいなんですが...。
結局FERGIE FREDERIKSENはこのアルバムだけで終わってしまいます。その後彼に関する情報はほとんどなくなっていたのですが、最近(2000年代)になってソロアルバムの発表、自身のプロジェクトMECCA、そしてTOMMY DENANDERのプロジェクトRADIOACTIVEへの参加など、ようやくその活動情報が入るようになってきました。ちなみにこのRADIOACTIVEですが、言ってみればTOTOです。LUKATHERが参加していないだけでその他のメンバー(2001年発売なのになぜかJEFFも含む)が全員...BOBBYもJOSEPHもね...参加しているという豪華プロジェクトでございます。

ところでこのISOLATIONのゲストですが、おなじみのLENNY CASTRO(PERC)とホーンセクションのJERRY HEY/CHUCK FINDLEY/TOM SCOTTのほか、前作に引き続きJAMES NEWTON HOWARDがストリングスアレンジメントで参加しています。
またコーラスではこれも前作に引き続きTOM KELLY、そしてRICHARD PAGEがクレジットされています。この人はPAGES、MR.MISTERとしての活動も有名ですが、このようなスタジオワークも数多くこなしています。もともとBOBBYに代わるTOTOのボーカリストのオーディションに誘われていたのを断ったという経緯があるということで、この人がTOTOに入っていれば...MR.MISTERの大成功もなかったでしょうし、やっぱりJOSEPHに代わっていたかな...そういえば、PAGESの「YOU NEED A HERO」は佐藤竹善が「CORNERSTONES」でもカバーしているAORの名曲です。


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ISOLATION

2004-09-28 00:26:01 | Weblog
MOODIDOでFUSIONバンドになったか、と思いましたが、新たなボーカリストFERGIE FREDERIKSENが参加した最初で最後のアルバムが、この「ISOLATION」です。
TOTO IVの大成功の次のアルバムとしては肩透かしとの評価も高いこのアルバムですが、実は私、結構このアルバムは好きです。
時代なんでしょうか。このアルバムからはハードなギターサウンドを残しながらも、さらにPOPに、きらびやかな音作りになっていて、いわば現在のTOTOの原点になっているとも言えるかも知れません。これはDX7などのデジタルシンセサイザーの登場による影響が大きいのでしょう、ほとんどの曲がシンセサイザー中心になっていて、従来DAVID PAICHが多用していた生ピアノはほんのおかず程度にしか使われていません。また、ドラムも生音に何らかの加工をして言ってみれば今風のパンチの効いた音になっています。
例えば「STRANGER IN TOWN」。シンセベースで始まるイントロは一瞬YMOかいなと思ったりしたものです。そこにWOOD CLAP音など、今まではほとんど使用されていなかったエレクトリックパーカッションも絡み、新しいTOTOのスタイルを大いにアピールしている曲です。であるが故にTOTO IVサウンドの延長を期待したファンからはそっぽを向かれてしまったのかもしれませんが。
そういえばこの時代12インチシングルなるものが大流行していて、この曲も12インチになっていました。こういうテクノっぽい曲はリミックスでダンス音楽に加工しても、結構はまるのかも知れません。ちなみにこの曲のPVは傑作だと私は思ってるんですがいかがでしょう。
それから「MR.FRIENDLY」なんて曲はTOTOの曲としては迷曲に入るんでしょうが、今までにない音の厚みとDAVID PAICHの変!なコーラス(合の手?)が面白い曲ですね。
音の厚みと言えば「ENDLESS」。これもシンセサイザーならではの曲で、シンセが無ければこの曲はスカスカでしょう。

ところで、クレジットを見てみると、脱退したはずのBOBBY KIMBALLがコーラスとしてクレジットされてる上にPAICHとの共作ですが、ライターとしても参加しています。既にこのアルバムのレコーディングに入っていたにもかかわらず、BOBBYは脱退を余儀なくされたということなんでしょう。
その代役として急遽TOTOに参加したFERGIE FREDERIKSENですが、この新生TOTOのアピールに結構がんばっていると思ってたんですけどね...。 続く
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MIKE PORCAROのこと

2004-09-26 23:19:15 | Weblog
私、勘違いしておりました。
MIKE PORCAROのことです。

いやつまらない話、てっきりPORCARO家の三男坊と思ってたんですが、次男だったんですね。TOTOファンとしては、誠にお恥ずかしい限りです。
なんとなく、TOTOへの参加の経緯やら、PORCARO三兄弟の中で一番のベビーフェイスであったこと、そして最近のSTEVE P.も他のTOTOメンバーに負けず劣らずお太りになられているようで、MIKEが一番若々しい見てくれであることなどがその勘違いを産んでいたのはわかりますが、思うに一番の原因は当時に発刊されていた雑誌「FMレコパル」(70年代後半~80年代にはお世話になった方も多いでしょう)のせいであることにはたと気がつきました。
当時の同誌には連載でいろんなアーチストのプロフィールを漫画化したものが掲載されていて、もちろんその中にTOTOの回もあったわけです。もちろん当時の誌面は手許にあるわけではないので、記憶を頼るしかないのですが、その中で印象に残っている一コマに、MIKEがどこかの部屋でTOTOの面々が帰ってくるのを待っていたシーンがありました。そこで、帰ってきた彼らに対するセリフが、「兄さんたち、遅いじゃない」です。恐らくこの一言で、ああ、JEFFもSTEVEも彼の兄なんだな・・・と瞬間的に理解してしまったわけですね。確かにSTEVEはMIKEの弟であっても、JEFFはMIKEの兄ですから「兄さんたち・・・」という表現に間違いはないのですが、その当時からついさっきまで、20数年間MIKEは三男である、と思い込んでおりました。

ただ、考えてみると当時はまだMIKEがTOTOに加入する、なんてことになる以前の時点でしたから、(多分TOTOIVの発売前位の時期だったと思います)そのストーリー作者も当時からMIKEの存在には着目せざるを得なかったということが想像できます。
やはり、MIKEはTOTOに入るべきして入ったということなんでしょうね。

今でも若々しいMIKEの姿は彼のHPをご覧ください(でもやっぱ老けたね)
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MOODIDO(THE MATCH)

2004-09-25 23:35:23 | Weblog
'84年頃のある日、エアチェック(死語)のためにNHK-FM朝のポップスの曲目を見ていると、ムーディド/TOTO とありました。こんな曲なかったはずだけど...新曲か?と思い聴いてみると、これまたカッコいいCHILD'S ANTHEM以来のインストでした。これが「MOODIDO(THE MATCH)」だったわけです。丁度その頃BOBBY KIMBALLのTOTO脱退のニュースを聞いたところでしたから、今後のTOTOはボーカルなしでFUSION界に参入か!?とも思ったほど完成度の高いインストです。
以前に書きましたが元々私はベスト盤は買わない主義だったのですが...、この1曲だけのために「GREATEST HITS AND MORE...」を買ってしまいました。ちなみにこのベスト盤、発売国により収録曲が若干変わっているようで、私の購入したオランダ盤には「DUNE」のサントラからも2曲収録されていますが、日本盤には入っていません。私はこのサントラも聴いたことありませんでしたし、「PAST TO PRESENT」も基本はベスト盤なので購入していませんでしたが、例のJEAN-MICHEL BYRONのボーカル曲3曲も「GREATEST HITS~」には入っていましたから、お買い得なベスト盤ではあったわけです。

この曲はご存知ロスアンゼルスオリンピックの公式アルバム「THE OFFICIAL MUSIC OF THE XXIIIrd OLYMPIAD LOS ANGELES 1984」に収録された、ボクシングのテーマ曲です。ベスト盤を購入する前に公式アルバムを捜したのですが、相当なレアものだったようで、結局あきらめてベスト盤購入に至ったわけです。CDが普及し始めの頃に一度CD化されたようですが、その後は全く生産されていないようです。やはりIOC絡みであることによる規制、更に豪華アーチストの多数参加による権利の複雑化が
原因なんでしょうね。勿体無いことです。需要は大いにあると思うんですが。

ところでこの曲ですが、今までにないシンセとユニゾンによるベースライン、パンチの効いたホーンセクション、効果的なSEとドラム・パーカッションとの絡み、暴れまくるLUKATHERのギターといい、どれをとってもカッコいい、私のお気に入りの1曲になっています。

...CDを買って聴くようにになって気がついたのですが、ベースとシンセのリフがイントロ部分とAメロ部分で若干リズムを変えているんですね。今までずっと同じだと思ってました。
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そして第1期TOTOが終わる

2004-09-24 23:46:55 | Weblog
TOTO IV で商業的成功を収めたTOTOですが、結論的にはそこでピークを極めてしまったことになります。

TOTO IVリリース直後にDAVID HUNGATE が脱退します。まあ、これは前にも書きましたがMIKE PORCARO参加までの繋ぎ的な意味もあったようですから仕方のないことです。
しかし、ツアーも終わりさあ次のアルバムのレコーディングをといったところで、BOBBY KIMBALLが脱退します。
理由は音楽性の違いとか、ドラッグのやりすぎで声が出なくなったとかいう話もありますが、TOTO IVの名声を得た彼が自分のバンドにTOTOの名前を勝手に使い、メンバーの激怒をかってクビになったという話もあります。一気にトップバンドに駆け上がってしまった故のありがちなトラブルですから信憑性もありますね。
普通メインのボーカリストが脱退すればバンド存続の危機ともいえるでしょう。
ただTOTOの場合、看板はJEFFとPAICHとLUKATHERであって、BOBBYはこう言ってはなんですが、一ボーカリストであって看板ではなかった。そこがボーカルありきのロックバンドとは一線を隔していることの証でもあろうかと思います。日本のよくあるバンドじゃそうはいきませんよね。
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とと あっと ぶど~かん)))))

2004-09-23 23:58:15 | Weblog
1982年、TOTOが二回目の来日公演を行った際、NHKがFMとテレビでその模様を放送しました。
TOTO IV発表後のツアーで、サポートは先日ご紹介したJAMES NEWTON HOWARDと、JOHN SMITH(sax)です。(JOHN SMITHはTOTO IVでもSAX吹いてますね)
その頃ビデオなんかあるわけもなく、FMを録音したテープが今でも残っていて、その最初のナレーションがタイトルの通りでした。
しかし今聞いてみると正直ひどいライブです。VOCALの下手糞さは、素人のカラオケ並みですね。BOBBYは高音が全然出ないし、「GEORGY PORGY」のCHERYL LYNNのパートをDAVIDが裏声で歌うのですが、これが笑えるくらい変。AFRICAでは音はずしまくってますしね。LUKATHERはモニターが悪いのか、何か半音位ずっとずれてますし、ROSANNAの出だしの歌詞間違うし。そんでもってSTEVEのシンセは雑だし。
唯一JEFFのドラムのすごさだけは堪能できます。NHKの録音のバランスのせいもあるかと思いますが、ドラムは結構細かいところまでよく聞こえます。何気にバスドラのトリプルストロークなんかを織り交ぜるところは余裕すら感じます。(ROSANNAのハイハットがフツーに8を刻んでいただけだったのが残念ではありましたが)
後の話では、皆さんツアー疲れでボロボロだったということのようですが、これが日本国中に放送されてしまったと思うと封印したいライブだったんじゃないでしょうか。

いろんな意味で伝説のこのライブ、ビデオはブートレッグで出回っているようですので、今は亡きJEFFの姿だけでも見てみたいものです。

そろそろライブ盤が発売されてもいいくらいの時期でしたが、公式なライブ盤は後の91年に発売されたライブビデオまで待たなければなりませんでしたし、CDではJEFFの死後までありませんでした。
やはりVOCALのサポートがないとつらかったんでしょうかね。
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JAMES NEWTON HOWARD & FRIENDS

2004-09-21 23:00:20 | Weblog
昨日話題に取り上げましたJAMES NEWTON HOWARDですが、「JAMES NEWTON HOWARD & FRIENDS」というタイトルでアルバムを発表しています。
わずか9曲で収録時間にして30分に満たないアルバムで、どの曲がいいとかゆうような評価をすべきものでもないような作品なのですが、そのFRIENDSというのが、
DAVID PAICH、STEVE PORCARO、JEFF PORCARO、JOE PORCARO 以上 です。
ま、要はTOTOからギターとベースとボーカルを抜いてパーカッションにPORCAROの父が加わったというメンツです。
サブタイトルがROCK INSTRUMENTALS FOR SYNTHESIZERS, DRUMS,AND PERCUSSIONとなっており、全部インストなんですが、リズム隊以外皆さんひたすらシンセをひきまくっている、非常に無機質なROCK INSTRUMENTAL?です。このアルバム発表のいきさつはジャケットに何やら書いてあるのですが、英語わかりません。とにかく、YAMAHA DX7のプロモーションのためであることは間違いなさそうです。(ご本人もYAMAHAのロゴ入りシャツを着てご満悦のご様子ですし)
FUSIONというカテゴリーでもなく、かと言ってROCKかぁ?って感じですね。
曲はほとんどがDAVID PAICHの作品ですが、1曲だけ気になる曲「E-MINOR SHUFFLE」が収録されています。TOTOフリークの方はピンと来るかも知れませんが、この曲は後のTOTOXXに収録の曲「ON THE RUN」の原曲になった曲です。(JEFFの追悼アルバムでも収録されてますね)
ON THE~は骨太のロックンロールですが、この曲はシンセメインで展開も乏しい、か細い作りですので、ちょっと気がつきにくいですが。
ところで、ON THE~のリフのブレイクに、ドラムのキメがあるのですが、1箇所だけ半拍ずれる部分がありました。ピアノのグリッサンドともずれているので、これはJEFFともあろうお方がコケたのかいなと思ってたんですが、E-MINOR~では2発目のキメは必ず半拍ずらしています。やっぱり、シカケだったんですね。失礼致しました。(上記のJEFF追悼アルバムでもおんなじことやってました)
このアルバムは音が薄っぺらいせいもあり、JEFFのドラムがよく聞き取れ、一部にはカウントも収録されているので、JEFFマニアにはたまらない作品かも知れません。

それから「SLIPPIN' AWAY Ⅱ」なる曲、これはTAMBU収録の「SLIPPED AWAY」の原曲ではないかと私は睨んでいるんですが・・・タイトルに惑わされてるだけか。
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TOTO IV の続き

2004-09-20 22:04:12 | Weblog
前回は「ROSANNA」だけで終わってしまいましたのでその続きです。

このアルバム今までにはない、コラボレーションが始まっているのも特徴のひとつです。
VOCALは今まで全て自前でしたが、今回からBACK VOCALIST として、TOM KELLY、TIMOTHY B.SCHMITの二人がクレジットされています。二人とも次作以降のアルバムにもいくつか参加してます。TOM KELLYという人についてはTOTOのアルバムでしか見たことないのでよくわかりません。しかし、TIMOTHY B.SCHMITはご存知POCO、そしてEAGLESのベーシストでありBACK VOCALISTとしてのスタジオワークを多数こなしていることは以前にも書きました。コーラスとしては高音部分はBOBBYのパートなんでしょうが、いかんせんBOBBYの声はキンキンしすぎています。そういう意味でこの二人、ソフトな高音を出してくれるので、今までにないコーラスワークを実現しています。特に「I WON'T HOLD YOU BACK」のコーラスなんかは絶品で、TIMOTHYのおかげでこの曲が売れたといっても過言ではないでしょう。

そしてJAMES NEWTON HOWARD。今や映画界において、当代きっての売れっ子音楽監督です。現在公開中の「THE VILLAGE」も彼が担当しています。
この人はこの時期において、7人目のTOTOといってもいい存在だったのではないでしょうか。
その後のTOURにもKEYBOARDのサポートとして来日し、そういえばその頃でしょうか、YAMAHAのDX7が登場し、楽器フェアでDAVID PAICH、STEVE PORCARO、そしてJAMESの3人がそのプロモーションを行いました。KEYBOARDマガジンにもプロモーションのソノシートが付録として付いていましたが、恐らくそれらの音源をアルバムにしたのでしょう。JAMES NEWTON HOWARD & FRIENDS名義(実際にはWITH TOTO)のアルバムが発表されました。

で、次回はそのアルバムをちょっと紹介することにします。


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TOTO Ⅳ~~聖なる剣

2004-09-19 23:55:18 | Weblog
今度は「聖なる剣」だそうです。やっぱりジャケット見たまんまかい。「TOTO Ⅳ」じゃインパクト弱いんかもしれんがこれじゃあねえ。ファーストの「宇宙の騎士」を引きずったんなら最初からそんなタイトルつけなきゃいいのに。

で、このアルバムはご存知1983年のグラミー賞/ALBUM OF THE YEARをとったTOTOの栄光のアルバムです。日本ではどうゆうわけか当時2,500~2,800円だったLPレコードを2,000円の破格値で売り出したこともあり、売れましたねえ。
今までプログレ、ハードロック路線を昇華し、いわばポップロック/AORにシフトし、現在のTOTOの姿に近くなったアルバムです。アルバム全体を見ればファーストの何でもありな感じに戻っていますが、さすがグラミー賞、個々の曲の完成度は素晴らしいものがあります。1曲目「ROSANNA」と最後の曲「AFRICA」は秀逸です。レコードに針を落とした瞬間から始まるJEFFのリズムソロ。これだけで今までと違うゾと思わせるのに充分です。ビートはシャッフルで、ホーンセクションも有りいの、途中からセッションが始まって、PAICHのJAZZっぽいピアノソロ、(PAICHはよくこの音階でソロを弾くけど、何ていう音階なんでしょう)LUKATHERのソロと延々とセッションが続いていってF.O.。まさにスーパープレーヤー集団の面目躍如といった感じです。TOTO=「ROSANNA」というレッテルはいやというほど聞きますが、一番TOTOの特徴が出ている曲であるのは間違いありません。(ちょっと前サッカーくじのtotoが始まったころ、スポーツニュースのtotoコーナーのバックにこの曲が流れていたのはご愛嬌でしょうか)
このセッション部分はSING LIKE TALKINGもコピーしていて、ビデオAMUSEMENT POCKET1996でも聴くことができます。ドラムはJEFFの弟子?沼澤尚、ピアノは塩谷哲にシンセが小野塚晃 他といった今となっては超豪華メンバーのセッションですからこちらも必聴です。

話がそれましたが「ROSANNA」のPVではすでにベースがDAVID HUNGATEではなくMIKE PORCAROに代わっていました。ホントにレコーディング終了直後だったんですね、HUNGATEが脱けたのは。元々MIKEを入れるつもりがまだ自信がないということで、一時的なつなぎとしてHUNGATEが入っていたともいわれていますが、この時点でTOTOはいわばPORCARO BROTHERSなバンドになったわけです。

また長くなってきたので次回に続きます...。
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