TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TURN BACK

2004-09-18 00:43:25 | Weblog
今日はTOTO3作目「TURN BACK」です。

前作「HYDRA」はプログレっぽいアプローチをしていたのですが、一転してこのアルバムはLUKATHERのギターを前面に押し出したハードロック的な作り方にがらっと変わりました。なんせHYDRAではほとんどの曲の出だしがピアノだったのに対し、このアルバムはギターから入る曲ばかりになります。
しかし「GOODBYE ELENORE」などのそこそこのヒット曲もありましたが、やはり試みは失敗であったと言わざるを得ません。最大の敗因は「音」でしょう。前作までのエンジニアはTOM KNOXでしたが、このアルバムはGEOFF WORKMANに変わっています。(ちなみにこの人は黄金期のJOURNEYを支えたエンジニアです)この人の音の作り方なんでしょうか、演奏が全て壁一枚隔てたところで録音したような篭った感じになっています。JEFFのドラムなんかひどいものです。まるで砂袋を叩いてエコーをかけたようなスネアの音、細かなスティックワークなどかき消されてよく聞き取れません。ハードロックという方向性から深胴ドラムセットのような重い音作りをしたつもりなんでしょうが、なんか勘違いしているとしか思えません。案の定次作はサブではありますが、TOM KNOXに戻っています。このアルバムもTOMがやっていればまただいぶ違った印象になったんでしょうけどね。もったいないです。
エンジニアが変わるとこうも変わるものかと実感する1枚になってしまいました。

ちなみに自身でTOTOベストMDを作ると、どうしてもこのアルバムの曲だけ録音レベルがやたら低くなってしまいます。この部分だけボリュームを2~3ぐらい上げないと聞こえやしません。不便だったらありゃしない。
・・・JOURNEYの人気を上げるためにGEOFF WORKMANが仕組んだか?
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HYDRA

2004-09-16 23:20:29 | Weblog
TOTOのセカンドアルバム「HYDRA」です。

先にも書きましたが、これがTOTOの最高傑作であることは今でも変わりません。
ファーストアルバムの試行錯誤から、「GEORGY PORGY」「GIRL GOODBYE」路線を延長したのでしょう、アルバムの最初から最後まで、ジャケットが表現する、中世ヨーロッパ的な寓話の雰囲気そのままのコンセプトを貫き、緊張感がみなぎっています。曲名も「HYDRA]」「ST. GEORGE AND THE DRAGON」「99」とまるで物語のタイトルみたいですしね。そして印象的なのはDAVID PAICHのピアノ。このピアノに加えてシンフォニックなシンセサイザーの多用がこのアルバムの持つ独特の、ただのロックではない、アカデミックとでもいいましょうか、ひとつ上を行く独特の雰囲気を作り上げています。
また、JEFF PORCAROのドラムがなんともイキがいい。音作りもドラムにもかなり重点が置かれているようで、息遣いまでわかりそうなくらい、シャープに、そして圧倒的な迫力で聞こえてきます。
「ALL US BOYS」は本来このアルバムにおいては異色な曲で、一歩間違えると雰囲気ぶち壊しになるところなんでしょうが、統一された音作りの妙でしょうか、見事にはまっている上に、むしろ他の曲を更に引き立てるような存在になっています。この中の1曲が抜けても、また曲順が変わっただけでも全く別なものになっているのではないかと思うくらいの完成度の高さには脱帽です。

結局このアルバムもある意味試行錯誤のうちの1枚であり、セールス的にもイマイチ。そして次の「TURN BACK」はまた異なるコンセプトのアルバムになります。そしてその試行錯誤の集大成が「TOTO Ⅳ」として花開くのでしょうか。
大げさな音作りを敬遠するファンも多いとも聞きますが、やはり「HYDRA」は最高傑作です。

ところで、ジャケットの戦士(?)は誰?最初LUKATHERかと思ったのですが、ジャケット内側のあばらーを見ると明らかに違うし・・・?
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宇宙の騎士?

2004-09-15 23:17:43 | Weblog
まずはTOTOのファーストアルバムです。

しかし誰がこんな邦題つけたんでしょうね。「宇宙の騎士」だって。ジャケットの絵見たまんまやん。最近はこうゆう妙な邦題をつけなくなりましたが、昔はこんなダサダサな邦題をつけて売ろうとしてたんですね。

ファーストアルバムであるがゆえでしょう、全体的にまとまりのない印象です。名刺代わりに「CHILD'S ANTHEM」でロックインストを披露したのはいいのですが、全部通して聴いてみると、最初のはなんだったんだ?ってな感じです。「I'LL SUPPLY THE LOVE」「HOLD THE LINE」あたりはシングルにもなったのですが、今から思えばTOTOらしくない、荒削りなどたばたロックです。「HOLD THE LINE」のPVで若さゆえでしょうか、DAVID PAICHが立ち上がってノリノリでピアノを弾いてましたが、なんかイメージ違うんですよね。「ROCKMAKER」に至っては緊張感も何もないフツーの曲で、TOTOの中では駄作の1曲といえるでしょう。

TOTOらしい緻密さを感じるのは「GEORGY PORGY」「GIRL GOODBYE」「TAKIN' IT BACK」あたりですね。次作「HYDRA」にも通じる雰囲気を持っています・・・でTOTOの方向性としてその路線を取ることにしたのでしょう。そこから傑作「HYDRA」が生まれていくわけです。
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ようやくTOTOに戻ります

2004-09-14 22:40:08 | Weblog
初っ端から脱線してましたが、ここでようやくTOTOに戻ります。

そこで今日はどのアルバムが一番好きか、ということになりますが、やはり「HYDRA」でしょう。
TOTOフリークの皆さんも「HYDRA」が好きという方が多いようで、ベタでつまらんかも知れませんが、いいものはいい!
これだけ1枚のアルバムを通じたコンセプトが、いい悪いは別にして一定の方向に確立されているのは他のアルバムにはない特徴です。(ある意味「TURN BACK」にも同じようなことが言えるかも知れませんが)確かに重苦しい、陰鬱なイメージが全体を覆っていて、AOR全盛時期にあって異色な存在だったためかセールス的にはイマイチだったわけですが、ROCKの歴史に残る1枚だと確信します。
特にJEFF PORCAROのドラムの重厚さは・・・SIMON PHILLIPSには再現不可能でしょう。

今日はこれから風呂入って「ぷっ」すま見ますんでこのくらいにして続きは次回に。
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そしてTIMOTHY

2004-09-14 01:02:02 | Weblog
EAGLES編最後はTIMOTHY B.SCHMITです。

この人はソロワークとしてはそれほど成功しませんでしたが、スタジオワークは他のメンバーに比べてダントツに多いのが特徴です。特にTOTOの「I WON'T HOLD YOU BACK」におけるコーラスは素晴らしい。このおかげでTOTOはグラミー賞を取れた?なんてのは言い過ぎでしょうか。

ソロアルバムの中で私が好きなのは「TELL ME THE TRUTH」ですね。1枚目の「PLAYIN' IT COOL」も「SO MUCH IN LOVE」という名曲はありますが、(日本でもCMに使われたりして、TIMOTHYといえばこの曲、というよりこの曲しか知らない人も多いのではないでしょうか)やはり、一番「らしさ」があるのはこの「TELL ME~」ではないでしょうか。
その中の1曲「SOMETHING SAD」あたりはまさにTIMOTHYの真骨頂という感じの名曲です。佐藤竹善もアルバム「CORNERSTONES」で「DESPERADO」に並びんでAOR代表曲として取り上げていましたね。EAGLESの前ベーシストRANDY MEISNERはとんがった声質でしたが、ソフトでコーラス向きな声がスタジオワークにひっぱりだこになっているのでしょうか。

ちなみに「TELL ME~」の主なレコーディングメンバーは
SIEDAH GARRETT/MAXINE WATERS/RITA COOLIDGE(vo)BRUCE GAITSCH/FRANK SIMES/RICK VITO(g)
DANNY KORTCHMAR/BILL PAYNE/JAI WINDING(keys)
DON HENLEY/MIKE BAIRD/JOHN ROBINSON/JEFF PORCARO(ds)STAN LYNCH(perc)
です。このアルバムはBRUCE GAITSCHが前作「TIMOTHY B.」に引き続いてサウンドの要になっていますが、DON HENLEY/DANNY KORTCHMARプロデュースの曲などもあり、1曲ごとにプロデューサーが違うというのもこのアルバムがいかにバラエティに富んでいるかがわかります。
ところで最新作の「FEED THE FIRE」はあまりにアコースチックっぽいイメージがあり、結局購入しませんでした。
JEFF PORCAROはLUKATHER、PAICHと共に「PLAYIN' IT COOL」にも参加しています。

また、彼の主なスタジオワークとしては、
TOTO「TOTOⅣ」
TOTO「MINDFIELDS」
DON HENLEY「I CAN'T STAND STILL」
先日のDON FELDER 「AIRBORNE」
さらにDAN FORGELBERG、STEELY DAN、JOE WALSH、JIMMY BUFFETTなどなど、そしてもちろんPOCOでも当然歌声を聴くことができます。

ところで、アルバムのジャケットを自身の顔のアップにするのはやめて欲しい。今までのソロアルバムは全て顔のどアップです。彼のページ
http://www.timothybschmit.com/
にも自分自身のGALLERYがあり、ナルシストぶりがいかんなく発揮されとります。
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DON FELDER その2だけどBEEGEES

2004-09-12 23:32:53 | Weblog
さて、続いてはDON FELDERのスタジオワークですが、先ほどご紹介したBEEGEES の「LIVING EYES」について今日は書きます。
実は私音楽を聴き始めてから最初にファンになったのがBEEGEESでした。(その直後にTDKのカセットテープのコマーシャルに出演するようになり、テープを買ってはポスターをもらって部屋に貼っていたものです)そしてファンになった後に初めてリリースされたのが、この「LIVING EYES」です。ちなみにアルバムの発売前「HE'S A LIAR」が先行してシングルカットされ(これもTDKのコマーシャルに使われてましたね)たのですが、このシングルのジャケットには「バックの演奏はTOTOだそうです」とはっきり書いてありました。「LIVING EYES」にはJEFF PORCAROは参加していましたが、ほかのメンバーはありませんし、更にこの曲のドラムはSTEVE GADDです。よくもまあこんなウソッパチを書いていたもんだと今更ながら思います。
ちなみにJEFFはその後のインタビューでBEEGEES本人達がいないようなところで(BEEGEESの本拠はMIAMIですからね)ドラムだけ録音してテープを送るようなレコーディング方法についてボロクソ言っていたのを覚えています。

話を戻してこの「LIVING EYES」、主なレコーディングメンバーは
GEORGE TERRY/DON FELDER(g)
HAROLD COWART/BOB GLAUB(b)
RICHARD TEE/GEORGE BITZER/ALBHY GALUTEN(keys)
JEFF PORCARO/STEVE GADD/RUSSELL KUNKEL(ds)
RALPH McDONALD(perc)
です。アルバム「MAIN COURSE」以降BEEGEESはBEEGEES BANDとしてALAN KENDALL(g)BLUE WEAVER(Keys)DENNIS BRYON(ds)が固定メンバーだったのですが、このアルバムからスタジオミュージシャンによるレコーディングにシフトしています。
ALBHY GALUTENといえばKARL RICHARDSONとともに黄金期のBEEGEESを支えたプロデューサーですが、EAGLESとも深くかかわっており、なんとなくその関係でFELDERがこのアルバムに参加したのではないかと考えられます。ちなみにALBHYはDON HENLEYの「BUILDING THE PERFECT BEAST」にも参加しています。
また、ギターのGEORGE TERRYはERIC CLAPTONのサイドギタリストだった人ですが、これもこのアルバムのプロデューサーKARL RICHARDSONつながりによるものです・・・そういえばALBHYもCLAPTONのアルバムに何枚か参加していますね。

とにかくFELDERのセッションワークの中で、アルバム全体を通じて彼のギターが聴ける数少ない1枚が、この「LIVING EYES」なのです。BEEGEESとDON FELDER・・・考えてみれば意外な組み合わせじゃないですか。
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DON FELDERのことですが

2004-09-11 00:15:59 | Weblog
いきなりのEAGLESのメンバー特集、今日はDON FELDERなわけですが、この人の風貌の変わりようにはびっくりしましたね。EAGLES時代のもしゃもしゃヒゲにまるでヤク中患者のような暗くよどんだ目は
いったいどこへやら、再結成ライブではすっかりいいオジさん、いやむしろカッコいい紳士に見えました。JOE WALSHも結構サッパリして小奇麗になってましたが、それ以上です。最初見たときこれ誰?え”ドンフェルダ~?って感じです。

EAGLESの解散後、この人が一番苦労したんでしょう。ソロアルバムを出しても鳴かず飛ばず、スタジオワークもぼちぼちで、一時期音楽から足を洗っていたとも聞きます。そんなことだから結局またまたもめてクビになってドロ沼に・・・。

唯一のソロアルバム「AIRBORNE」。ジャケットのFENDERをもじったFELDERのロゴが笑えましたが。これ実はつい最近たまたまショップで見かけて、今逃したらもう一生買えんかも知れんなと思って買ってしまいました。2002年に再発売になっていたようです。FELDERのクビとなんか関係あるんでしょうか。でも・・・結構いい曲もあったように記憶してますがほとんど聴いてません。(買っても聴いてないCDの多いこと・・・そんなんでBLOGやろうってのが間違いか?)この人はVOCALというイメージがなく、(一応1曲だけL.VOの曲がありましたけど)ギターが売りなんですから、中途半端に歌唄うよりかロックギターインストのほうが方向的にはまだ売れたんじゃなかろうかと思いますがそんなに歌いたかったんですかねえ。
でレコーディングメンバーですが

NATHAN EAST/GEORGE PERRY/GEORGE HAWKINS(b)
ANTHONY MARINEW/JEFF LORBER/JOE VITALE/ALBHY GALUTEN/MICHAEL MURPHY(keys)
CARLOS VEGA/TRIS IMBODEN/JOE VITALE/RUSSEL KUNKEL(ds)
JOE LALA/JOE VITALE/PAULINHO DA COSTA(perc)
JOE VITALE/JAMES PANKOW/LEE LOUGHNANE(horn)
TIMOTHY B.SCHMIT/KENNY LOGGINS(vo)

かなりの豪華メンバーです。
GEORGE PERRY、JOE VITALEといえばJOE WALSHのお仲間。
ついでにGEORGE PERRYですがBEEGEESの末期は全てこの人がベースでした。
ALBHY GALUTENは「ONE OF THESE NIGHTS」にも参加してましたし、あとで書きますが、BEEGEESのアルバムにもFELDERと一緒に参加してますね。
あとJAMES PANKOW/LEE LOUGHNANEはご存知CHICAGOのメンバーです。ちなみにTRIS IMBODENはこの後CHICAGOに加入するわけですが。
NATHAN EAST/JEFF LORBERなんてFUSION畑の人達もいます。

それからスタジオワークについてですが、先ほどちょっと触れましたBEEGEESの「LIVING EYES」というアルバムがあります。・・・やたら長くなりますので続きは次回。
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次はJOE WALSH

2004-09-10 00:13:32 | Weblog
TOTOのはずがのっけからEAGLESに置き換わってしまいましたが、しばらく続けさせて下さい。

続いてはJOE WALSH。元々EAGLES加入前からネームバリューのあった人ですから、EAGLES加入というニュースは例えるならCASIOPEAにナルチョが加入するようなものだったんでしょうか。

この人にとってはEAGLESなんて履歴書の一行にすぎないんでしょうね。EAGLESにとらわれない独自な活動をしています。
ソロアルバムも多数でているんですが、ギターはカッコいいと思いながらも基本的にロックンロールなんでそれほど興味もなく、うちには「YOU CAN'T ARGUE WITH A SICK MIND」と「ORDINARY AVERAGE GUY」の2枚があるだけです。しかもORDINARY~はその存在すら忘れていて、通して聴いたことがないような気がする。

とはいえYOU CAN'T~はおススメの1枚です。これはライブ盤なんですが、ベスト的な選曲でしかもカッコいい。1曲目の「WALK AWAY」なんてスタジオレコーディングはなんかもっちゃりしたミドルテンポの曲なのですが、ライブでは飛ばしまくっています。ベスト盤は買わない主義だと前に書きましたが、ライブ盤はその代わりになる上、ミュージシャンの本当の姿が見えるのでいいですね。彼の勢い、迫力を感じる1枚です。スタジオ盤もこんくらいの勢いがあれば私も追っかけたんでしょうけど。
このライブは1975年のもので、JOEがEAGLESに加入する前なのか加入後なのかビミョーな時期なんですが、DON FELDER、DON HENLEY、GLENN FREYが参加しています。(D.HENLEYとGLENNはコーラスで1曲のみ)
メンバーは
DON FELDER(g)WILLIE WEEKS(b)JAY FERGUSON/DAVID MASON(key)
JOE VITALE/ANDY NEWMARK(ds)ROCKY DZIDZONRU(perc)
DON FELDERはいわずと知れたEAGLESの盟友、ベースのWILLIEは末期DOOBIE BROTHERSに引き抜かれたことは有名です。そしてまさにJOEの右腕JOE VITALE。この人はJOEがJAMES GANG脱退以降ずーっと一緒にやってます。EAGLESのツアーにも連れてっちゃうぐらいでしたからね。ORDINARY~も共同プロデュースでいわばダブルJOE名義にしてもいいくらいのアルバムです。しかし最近のJOEのソロライブには名前を見かけなくなりました。どうしちゃったんでしょう。





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じゃGLENN FREYは・・・

2004-09-09 00:36:46 | Weblog
DON HENLEYはEAGLESの陰ですが、陽であったGLENN FREYはどうでしょう。
ソロ活動開始後はそれなりに売れていたんでしょうが、だんだんと目にとまらなくなっていったような気がします。

EAGLESはアルバムの中に陰と陽が微妙に同居していたところがまたEAGLESの良さだったようにも思いますが、GLENN FREYはなんていうか金太郎飴のようにおんなじような曲ばっかりという印象があり、彼に対する興味は失っていったのです。特に「せくし~が~る」なんてノー天気なタイトルを聞いただけでいいかげんにせいって感じですね。(なんて言いながら学生時代この曲をコピーしたのは私です)
私の手許にあるのは5枚目のLIVEだけなのですが、そもそも私はベストアルバムというものは買わない性分なので、その代わりのつもりでこのLIVEを購入したわけですが、結局半分近くの曲がEAGLES時代のもの、そして極めつけは「DESPERADO」を唄ってしまうというサービスの良さ。

オフコースにおける小田和正の成功と鈴木康博の斜陽を見るような感じです。(かくいう私はヤッサンのファン)結局EAGLESを一番引きずっていたのはこの人じゃないかと思う次第です。
DON HENLEYが「JOHNNY CAN'T READ」という妙な曲の最後にぼそっとTHERE'S A NEW KID IN TOWN~なんて言ってたのもあてつけだったんでしょうか。

このLIVEの主なメンバーは
DUANE SCIACQUA/DANNY GRENIER(g)
BRYAN GAROFALO(b)JAY OLIVER(key)
MARTIN FERA(ds)MICHITO SANCHEZ(perc)

JAY OLIVERとMICHITO SANCHEZ以外はあまり見かけない名前です。
JAYといえばDAVE WECKL(ds)の右腕キーボーディストという印象が強く、JAZZ FUSION系の人という先入観があり、意外な感じがしましたが、EAGLESの再結成アルバム「HELL FREEEZES OVER」にも出ているところを見るとGLENNのお友達なんでしょうか。



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EAGLES その後 DON HENLEY編

2004-09-08 00:31:01 | Weblog
EAGLESの解散後のそれぞれのメンバーのソロ活動に触れてみます。

まずはDON HENLEY。
解散後で一番まともに活躍しているのはこの人ですね。
オリジナルでは4枚のアルバムを発表しています。

1I CAN'T STAND STILL
2BUILDING THE PERFECT BEAST
3THE END OF THE INNOCENCE
4INSIDE JOB
私が好きなのはやはり2の「THE BOYS OF SUMMER」です。まさにDONの哀愁を帯びた声にマッチした暗さが夏の終わりのせつなさをかもし出し、なんともいえない甘酸っぱい気分になります。丁度この曲が流行った頃は私が大学受験の時で、同時期のPHIL COLLINS、PHILIP BAILEYの「EASY LOVER」と共に頭ん中をその2曲がグルグルリバース再生されて往生したもんです。
あとは2のPINO PALLADINOのフレットレスベースが印象的な「SUNSET GRILL」、そして4の「MISS GHOST」ですね。
初期のアルバムにはおよそ似つかわしくないノー天気な曲もありましたが、枚数を追うごとに完成度の高いアルバムになっていると感じます。やはりDONには哀愁・緊張そして生真面目という言葉が似合いますね・・・。

DON HENLEYといえばギタリストのDANNY KORTCHMARです。
4枚いずれのアルバムにもプロデュサー、プレーヤーとしてかかわっています。
ちなみにそれぞれのクレジットを見てみると
JEFF PORCARO 2.3
STEVE PORCARO 1.2
STEVE LUKATHER 1
DAVID PAICH 2.3.4
TOTOの面々も参加していることがわかります。
またDONはJEFF PORCAROのトリビュートアルバムにも1曲VOCALで参加しています。(このアルバムについては、またそのうちに触れたいと思います)
JOE WALSH・TIMOTHYは1、GLEN・DON FELDERは4、J.D SOUTHERは1.2.3にお友達参加してます。

思い出したんですが、BOZ SCAGGSの「DIG」というアルバム、DANNYとDAVID PAICHのプロデュースなんですが、音的にDONの各アルバムと非常に似たようなサウンドになっています。やはりDANNYのペキペキギターが前面に出ているからそう感じるのかも知れませんが、面白いですね。
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