TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

CORNERSTONES / 佐藤竹善 1

2005-07-08 01:34:38 | AORとか
13CATSワークス、続きましては佐藤竹善の「CORNERSTONES」。
1995年リリース、SING LIKE TALKINGの佐藤竹善の音楽ルーツであるAORにスポットをあてたカバーアルバムです。これまでにシリーズ化されていてCORNERSTONES3まできてますね。
13CATSが全面的にフィーチャーされているのは前半。後半は日本のベテランミュージシャンとのコレボレイトで構成されてます。

でまずは1曲目。
1.NO ONE THERE
LEE RITENOURの名作「RIT」で大フィーチャーされてました、ERIC TAGGの曲です。
相変わらずの沼澤尚の軽くファンキーなドラムにCAT GRAYのシンセベースがまさに13CATS。
元EW&FのANDREW WOOLFOLK、PHIL COLLINS バンドのHARRY KIMらによるホーンセクションに、恩人山岸潤史の激しくブルージィなギターソロがファンクとブルースの融合とでもいいましょうか、不思議な音空間を作っています。
もちろんKARL PERAZZOのパーカッションソロにTAKAさんの破裂音スネアの共演もあって、そこがまた13CATSな仕上がりです。

CHIKUZEN SATO(vo)CAT GRAY(b.keys.g)TAKASHI NUMAZAWA(ds)KARL PERAZZO(perc)
JUNE YAMAGISHI(g)RAYMOND MCKINLEY(b)HARRY KIM/DAN FORNERO(tp)ARTURO VELASCO(tb)
ANDREW WOOLFOLK(sax)

2.WHATCHA' GONNA DO FOR ME?
これまた13CATSと縁の深いNED DOHENYの曲です。まさにNED DOHENYの日本ツアーをやってた頃に録音したんじゃないでしょうか。(このアルバムの別の曲にNEDが参加してますけどね)
SAXはEDDIE M.。この人のSAXも勝田一樹みたいに聞いただけでこの人とわかるような特徴がありますね。なんとなく機械的なカクカクしたSAXなんですけど、かと言ってこの力強さ(キレ具合?)はシンセで再現できるようなものじゃない独特のタメがあります。
CATのバッキングはエレピがメインで、いつものようなパーカッシブ&ファンキーさがちょっと抑え気味に感じられますが、時々シンセベースで遊んでるのが実はCATの自己主張だったりします。
CATのカッコいいコーラスも楽しめる素敵な曲です。

CHIKUZEN SATO/JANE CHILD(vo)CAT GRAY(keys.g.b.vo)TAKASHI NUMAZAWA(ds)KARL PERAZZO(perc)
EDDIE M.(sax)
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NOTHING FROM NOTHING / CHICKENSHACK

2005-07-07 00:38:49 | J-FUSION
先日PC、というよりLANアダプターの調子が悪くネットに繋げない状態が続いたんですが、ケーブルはずしてほっておいたら直ってました。PCってもう生活にかかせないものになっているのに、普通の家電と最も異なるところが、故障しても誰も修理してくれない、ってとこなんでしょうね。テレビでもエアコンでも故障したらメーカーが修理しに来てくれたりするんですけど、PCは自分で解決しなきゃならない。そんな不便を実感する今日この頃です、はい。

13CATSワークスの続き、今日はCHICKENSHACKです。いわば13CATS、沼澤尚の恩人です。BOBBY WOMACKのツアーで来日した沼澤尚をCHICKENSHACKの山岸潤史が見初めて、CHICKENSHACKのツアーメンバーに引き込んだのが沼澤尚の日本デビューの経緯なのは知られているところです。もちろん13CATSのアルバムがMELDACからリリースされたのもその関係から。そういう意味で「恩人」にさしてもらいました。
で、そのCHICKENSHACKが13CATSと共演した曲が主題の「NOTHING FROM NOTHING」1990年リリースのアルバム「LOVING POWER Ⅱ」収録の1曲です。このアルバムでは沼澤尚が全曲叩いてますが、13CATSとしてのコラボレイトはこの1曲のみ。高中正義なんかと比べると非常に地味~な存在のCHICKENSHACKであるが故、これまたレア音源かもしれないですね。
そもそもこのアルバムはいわゆるカバー曲で構成されていて、「NOTHING~」はBILLY PRESTONの曲。ニュー・オリンズ、ディキシーランドジャズのテイスト溢れるファンキーな曲です。特に沼澤尚のドラミングは今と変わらぬ独特のグルーブ感たっぷりですし、KARL PERAZZOとのパーカッションソロ回しもフィーチャーされていてなかなか楽しめます。メインのピアノは続木徹ですが、CAT GRAYはオルガンで参加。バッキングで聴かせるパーカッシブなオルガンも相変わらずです。山岸潤史のギターもAL MCKAYばりのソリッドカッティングを聴かせてくれる、CHICKENSHACKとしても一風変わった曲です。

ちなみにこのアルバムの解説には沼澤尚、13CATSの紹介もされているんですが、AL MCKAYも13CATSのメンバーにされてしまっているところが笑えます。昔のレコードの解説って結構いい加減なのが多かったですからね。

LOVING POWER Ⅱ / CHICKENSHACK
JAMES GADSON/MAXAYNE LEWIS/WORNELL JONES/JULIA WATERS/MAXINE WATERS/OREN WATERS(vo)
JUNE YAMAGISHI(g)BOBBY WATSON(b)TORU TSUZUKI/CAT GRAY(keys)TAKASHI NUMAZAWA(ds)
KARL PERAZZO(perc)HIDEFUMI TOKI(sax)

・・・高中正義「ONE NIGHT GIG」に参加のWORNELL JONES、MAXAYNE LEWISも参加してます。
もちろんレコーディング時期も「ONE NIGHT GIG」シューティングライブに程近い時期でしたから、CHICKENSHACKでの共演が「ONE NIGHT GIG」のメンバー構成に繋がっているのは間違いありません。CHICKENSHACKと高中の接点は全くわかりませんけどね。
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O' HOLY NIGHT / 高中正義

2005-07-03 23:57:43 | J-FUSION
「ONE NIGHT GIG」のシューティングライブとほぼ同時にレコーディングされたと思しきこのアルバム、4曲入りのクリスマス向けミニアルバムで1990年11月末にリリースされました。
もちろんメンバーは「ONE NIGHT GIG」のメンバーそのまま。13CATS & AL MCKAYによる作品です。
当然にして現在は廃盤のため、13CATSモノとしてはレアものかも知れません。

聴き所は2曲目「ISLAND CHRISTMAS WISH」。シンセの入り方・音作りなんてまさにCATならでは。13CATSっぽいファンキーなクリスマスソングになってます。とはいえドラムはどう聴いても打ち込み。TAKAさんのドラムって時々打ち込みっぽいことがありますが、これは間違いなく打ち込みでしょう。時々入るスプラッシュシンバルあたりがTAKAさんによるものなのかも知れませんが。それにパーカッションもホンマに入っとるんかいなちゅう感じでKARLの存在も怪しいもんです。
あとの3曲は「THE CHRISTMAS SONG」「O' HOLY NIGHT」「WHEN YOU WISH UPON A STAR」としず~かなバラードばっかりなんで13CATSのファンキーさが生きてこないのが残念な作品です。
せっかくなんだからライブだけでなくアルバム1枚くらい一緒に作って欲しかったものです。

MASAYOSHI TAKANAKA(g)TAKASHI NUMAZAWA(ds)WORNELL JONES(b.vo)AL MCKAY(g.vo)CAT GRAY(keys)
KARL PERAZZO(perc)MAXANNE LEWIS(vo)

ここでも不思議なのは「ONE NIGHT GIG」同様CATが全く歌っていないこと。AL MCKAYだって歌ってるんですから歌ってない方がおかしいんですけど。あくまでもキーボード奏者として徹してたんですかね。
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ONE NIGHT GIG / 高中正義

2005-07-03 04:31:49 | J-FUSION
動く13CATSとしては唯一の公式ビデオがこれ。
高中正義が1990年に行ったクラブチッタ川崎でのライブの模様を収録したものです。
これはビデオカセット、そして現在はDVDでも販売されておりますし、CDでもリリースされました。(CDは廃盤)
リアルタイムには認識していなかったのでよくはわかりませんが、あくまでも高中正義のライブという位置づけで、13CATS & AL MCKAYが参加しているということはほとんどアナウンスされていなかったように思います。ビデオやらCDの帯を見てもそれらしいことは何も書いてないですし。今考えても凄いメンバーなんですけどね、ある意味無名であった13CATSのお披露目みたいなところもあったんでしょうか。

MASAYOSHI TAKANAKA(g)AL MCKAY(g)CAT GRAY(keys)TAKASHI NUMAZAWA(ds)KARL PERAZZO(perc)
WORNELL JONES(b.vo)MAXAYNE LEWIS(vo)

収録曲は当時の最新アルバムであった「NAIL THE POCKET」からの曲といつもの高中の曲が半々位ですね。
「NAIL THE POCKET」には13CATSが参加していたというわけではないんですけど、エレクトリックなファンクという曲調が合うんでしょう、13CATSがバックで演奏していることに何ら違和感がありませんし、そこにAL MCKAYのスーパーカッティングが絡んで更にファンキーな味を出している秀作です。
面白いのがまず沼澤尚が若気の至りとでもいうんでしょうか、今とは全く印象が違います。まずドラムのセッティング。沼澤氏のセッティングといえば非常にベーシックなセッティングがトレードマークみたいになっているんですが、このライブではトリガーなんかを仕込んであるせいもあるんでしょうが、妙に派手です。シンバルのセッティングが枚数多いわやけに高いわ、それに6角形のシンバルやらクローズドハイハッドで置いてます。そうかと思うとタムに至っては...というよりタムじゃないですね。バスドラの上に深さの違うスネアを2つ並べてます。現在と比べて、いや一般的にもかなりヘンなセッティングをしています。

※(写真がそのセッティングです。当時のPEARLの広告でTAKAさんが取り上げられてました)

もちろん叩き方はやっぱりTAKAさんなんですけどね、髪型は山寺宏一みたいですし、昔は出っ歯だった?みたいな印象もあります。スティック落っことすシーンまで映ってますし、更にはメタラーみたいにカメラに向かって舌出しちゃってます。今のTAKAファンが見たら幻滅するかも。
そんでもってCATはグラサンかけてひたすらキーボード職人に徹してました。乗ってる風もなく、ボーカルもとらず、まるでエージェント・スミスが音楽やってるみたい。シンセのセッティングも普通にラック3段積みをしていて、13CATSのステージと比べて非常にクールな印象を持ちます。パーカッシブな指使いはそのままですけどね。KARLは普段と変わりない感じですが、やはり映るシーンが少ないせいでしょうか、ノリノリの雰囲気ではなく、CAT同様クールな印象です。その意味ではTAKAさんが一番ノってたのかも。もちろんAL MCKAYは以前ステージで見たのと同様に腰を左右に振ってノリノリではありましたけどね。
意外にカッコ良かったのがベーシストのWORNELL JONES。EW&Fにも参加したり、日本ではTRFなんかもやってた人みたいです。

ウチにはこれVHSでしかないんで、DVDも買っちゃおうかな...。やっぱり動く13CATSは今となっては貴重ですから。
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再び13CATSネタ

2005-07-02 02:23:41 | Weblog
LEVEL42ネタに脱線してましたが、再び13CATSネタに戻ります。
13CATSとしてのオリジナルアルバムは結局4枚に終わったんですけど、もちろん13CATSプロデュースの作品てのがそれほど多くはありませんがいろいろ存在してるわけです。
そんなんで、その辺を追っかけてしばらく続けていきます。

...でまず取り上げますのが高中正義「ONE NIGHT GIG」。唯一動く13CATSを見ることができる作品でもありますが、詳細は次回に。

今日はこんだけ。
ここんとこGOO BLOGの状態があんまり良くないのでふてくされております。
寝る!
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A PHYSICAL PRESENCE / LEVEL42

2005-07-01 00:59:22 | TOTO&FUSION
やっぱりLEVEL42はライブバンド!このアルバムを聴くと本当にそう思います。
スタジオレコーディングにはない興奮がここにはあります。
なんてったってベースの音が全然違う。スタジオレコーディングではチョッパーやっててもなんか音が篭っていてチョッパーらしい響きがないんですけど、このアルバムじゃこれでもかこれでもかとベキベキビキビキいってます。これぞチョッパーですよ。

最初CD化されたときは泣きましたね。だって2枚組みLPを1枚のCDにまとめるために「MR.PINK」「88」をカットしてくれちゃいましたからね。ふざけんなってなもんですよ。一体何考えてたんでしょうかPOLYDORは。ようやく2000年になってリマスターのコンプリート盤がリリースされた時はもちろん即買いでした。おかげで1枚モノの方はただのゴミになってしまいましたが。

このアルバムの聴き所、まずはインストの「MR.PINK」。スタジオレコーディングとは比較にならないドライブ感。休む暇のないスーパーチョッパーに渋々の指弾きとハーモニクス、更にはライトハンド奏法までも織り交ぜながら、聴いたこともないような早弾きソロ。ドラムとベースの複合ソロなんて失神しそうなカッコよさですわ。
そして続く「EYES WATERFALLING」。大人しそうな始まりですけど、リフに入るとうって変わってマシンガンチョッパーを打ちまくりながら情感たっぷりに歌います。優しそうな顔してマシンガンを打ちまくる、ある意味変質者のMARK KINGってやっぱりすごい。
そして圧巻はもちろん「88」。原曲のもっさい感じとは全然違うファンクの王道を行くちょっとしたコーラスフレーズ入りのハイテンションなインストです。CD化にあたってこの曲をカットしたPOLYDORの担当者ははっきり言って馬鹿です。これぞLEVEL42の全てが凝縮されてると言っても過言じゃないでしょう。それもライブだからこそ。この曲なしにはLEVEL42は語れません。いやあ昔に戻ってこの曲をライブで聴いたりしたら卒倒してしまいそうです。バンドにおけるベースの存在って、よく言うのがじゃんけんに負けたからベースになったみたいなんがあるじゃないですか。でもLEVEL42聴いたらみんなベースをやりたがるに決まってます。
他のメンバーには申し訳ないけどLEVEL42=MARK KINGではありながらも、本当にMARKのベースを理解して、引き立てる役に徹することができたメンバー、これがLEVEL42としてのベストメンバーだったんでしょうね。そのベストメンバーだったギターとドラムのGOULD兄弟が脱退してしまったところで、LEVEL42としての終わりが見えてしまったんでしょう。

学生時代に高校の時のブラバン仲間(そいつはチューバを吹いていた)が当時下宿していた京都に遊びに来たときに、「最近ベースの凄い音楽を聴きたいんだ」なんて言ってたんで、もちろん「A PHYSICAL PRESENCE」を聞かせて上げましたよ。もちろんえらい喜んでカセットテープに録音して帰りました。
そういやそれ以来会ってないなあ。どうしてるんだろ。
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