ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.4.10 指導者養成コース2日目、桜吹雪の中、サンスクリット語に右往左往

2016-04-10 22:57:15 | ヨガ
 昨夜は興奮していた所為か、寝つきがイマイチ。夜中に一度目が覚めて、再び寝てはみたものの、目覚ましをかけた時間より1時間も早く起きてしまった。しぶとくベッドでウジウジしてから起床。
 浴槽足湯はいつもより熱めに設定して、じんわりと汗をかいてシャキッとする。朝食は、バランスの良いボリュームたっぷりのモーニングプレートをチョイスしてお腹一杯。すこぶる快調にチェックアウトした後、桜吹雪の中、スタジオへ向かう。

 今日はヨガマットが人数分、スタジオの床一面に敷き詰められていた。まずは昨日のおさらいから。ちゃんと昨夜のうちに復習をしておけばよかったのに、それを怠ったばかりに、昨日習ったばかりの言葉がなかなか出てこない。当然のことだが若い時とは記憶力が違う。情けなくも定着していないことに愕然とする。反省である。

 今回の指導者養成コースは12日間の講習の他、セルフワークが必須となる。3か月間で6回の「瞑想ヨーガクラス」の受講、加えてクラス外で1か月に30分ずつ、計90分間のセヴァ-喜びと愛を持って奉仕を行うこと-。これを記録にして提出することになっている。

 その説明を受け、記録用紙を頂き、さて私には一体どんなセヴァが出来るだろうと思いを巡らせる。創造的なアイディアを持って実践しましょうということだから、どんなことでも良いそうだけれど、例えば両親にマッサージをしてあげようにも、その技術があるわけでなし、なかなかどうして難しい課題である。

 身体を動かし瞑想してスッキリした後は、グループごとに分かれて昨日から今朝までの出来事をシェア。その後はヨーガの8つのステップ「八支則」を学ぶ。
 パタンジャリが編纂したといわれている、現存する最古のヨーガの手引書「ヨーガ・スートラ」によれば、ヨーガのゴールは「サマーディ」すなわち“深い瞑想状態”だが、「三昧」とも訳されているという。

 ゴールに至るための8つの方法が「アシュターンガヨーガ(八支則)だ。それぞれ5つずつあるヤマ(誓い・気を付けるべきこと)とニヤマ(規範・するべきこと)について学び、次回まで1週間で、自分がどれを最初に実践するかを選び、暮らしの中でどのように実践していくかチーム内でそれぞれがお披露目した。

 3時間半の午前の講義の後はランチタイム。かなり葉桜になった並木の桜吹雪の中、リベンジでタイ料理レストランへ。今日は運よくリトリートのメンバー4人で座ることが出来た。グリーンカレーやトムヤンクン、どれを頂いても本当に美味。お腹一杯で午後は眠くなるかもしれないと皆で言い合う。

 そして午後はアーサナの勉強から再開。古典ヨーガの哲学に基づいたアーサナの意味と目的、ハタヨーガに基づいたアーサナの意味と目的は異なることを学ぶ。そして運動の効果には身体的、精神的両面があることを実感する。

 後半はマントラ付き「太陽礼拝」のトレーニング。普段ヨガスタジオで行っている太陽礼拝とは少しステップが異なり、更にサンスクリット語でマントラを唱えながら連続して30分。初めての経験だったので必死で付いていくのがやっと。
 言葉に気を取られると動きを間違え、動きに気を遣うと言葉がどこかへ行ってしまい・・・かなりアタフタ。それでも、終わった後のシャバーサナ(安らぎのポーズ)が気持ち良かったこと。あまりの充実感にしばし呆然としてしまった。

 「お疲れ様でした。また来週」と皆と別れ最寄駅へ急ぎ、家路へ。自宅最寄駅に夫が迎えに来てくれて、そのままイタリアンレストランまでお散歩。お昼の後はおやつタイムもなく、頭も身体も120%使ったので、お腹ペコペコ。ついつい調子に乗って食べ過ぎて、帰りは苦しくて気持ち悪いくらいになってしまった。お馬鹿さんである。

 中身が濃すぎてちょっと消化不良気味の2日間。なんとか落ちこぼれないように最後まで付いていきたい。それにしても、生徒として教えを請うことは楽しさ一杯だけど、他人様に教えるということはどれほど大変なことなのか、今回2日間のカリキュラムを終えただけで早くも身震いしている。

 知れば知るほど知らないことが多くなる。学びとはそういうものだ。そして点と点が繋がり、線になり、面になり、最初は思いもよらなかったことが結び付いた時の喜びこそ学びの醍醐味なのだろう。私より20歳も若いSさんの指導力の凄さに改めて圧倒された2日間だった。

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