ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.3.19 先が思いやられる・・・

2019-03-19 20:56:20 | 日記

 早いもので、今年度も10日余りとなった。自宅前の植え込みにある沈丁花の馥郁たる香りが鼻をくすぐる。ソメイヨシノの蕾も少しずつ色づいてきている。
 世の中は明るい日差しと共に春へとまっしぐら、である。

 一方の私。今月からアリミデックスを中止し、投与回数200回を優に超えたハーセプチンに、同じく抗HER2分子標的薬パージェタ、抗がん剤ハラヴェンを上乗せした3剤併用に治療変更した。その後の体調不良、それをおしての息子引越し手伝いで関西遠征、仕事も早退したりしながらなんとか凌いで・・・とあっという間である。

 初回投与から明日で2週間になる。翌週予定されていたハラヴェン2回目は、好中球激減により中止になった。つまり、投与から休薬期間を確実に重ねているというのに、体調が目に見えてよくならない。良くなっているという実感が持てない。

 薄紙を剥がすように少しずつ・・・という感じもあまりなく、とにかく午後からのだるさがとれない。すぐに横になりたくなる。何か強い匂いなどをきっかけに吐き気がやってくる。お腹の調子も緩いまま。痛みはロキソニンだけで抑えられているが、朝、職場まで向かうやや上り坂の道を歩くだけで、すぐに息切れするのは相変わらず。特に朝が顕著だ。

 焦るのは禁物とわかっていても、このだるさが取れないと踏ん張りが全然利かない。
 2クール目からは8割減量といわれているけれど、2回投与したら、0.8とはいえ総量としては1.6になるわけだから一体その後どれだけ体調不良が続くのだろうか・・・そう考えると正直、滅入る。

 まあ、やってみなければわからないことをつらつら考えてみたって全く役に立たないのだけれど。本当に自分に対して人体実験をしながら調整していくのだなあ、と10年以上治療を続けて、充分わかっていることなのに、毎回毎回思う。

 ハラヴェンは2投与1休だから、休薬期間は本来1週間。ハーセプチンとパージェタは3週間分の量をど~んと一括して入れているから、休薬期間はないに等しい。
 3週目の休薬期間も、2週目の副作用でしんどさが続けば、体調がある程度良く、これまでどおり普通に動ける日(仕事や用事が難なく済ませられる日)が殆どなくなってしまうではないか。そして、ようやっと良くなったと思ったら(良くならなければ治療は出来ないから)、すぐに次の治療。これがエンドレス。
 こんなにQOLが下がってしまったら、何のための治療なのかわからない。
 もちろん、痛みという一番厄介な症状が取れてきているんだから、あれほど苦しかった咳だって減っているんだし、とは思う。けれど、その代わりに差し出すものが吐き気、下痢、とてつもないだるさ・・・というとやはりなんかなあ、である。

 まあ病気というものはそういうものか。ひとつクリア出来たらそれを有り難く思わなくては。欲張りすぎてはいけない。生きているだけで丸儲けなのだ・・・と頭では分っているつもりなのだけれど。
 そういえば、食べられないわ、下痢するわ、で落ちた体重はほぼ元に戻りつつある。と同時に体組成計によると、カラダ年齢が2,3歳若返った!(ただ今33,4歳)。そう言ったら、夫からそれって、つまり栄養失調ってことじゃないの、と返された。
 なるほど、代謝カロリーと骨格筋率がほぼそのままで、体脂肪率が減ったので若返ったらしい。これは体内の貯金が減ったということか。うーん。

 今月は月初めの土日に行っただけで、ヨガスタジオにも殆ど行けていない。頭皮がチクチクピリピリ痛痒いので、いつゴソッと抜けるのか、ドキドキしながらブラッシングしているけれど、今のところ抜け毛が増えたということもない。

 明後日の息子の卒業式には、なんとかかつらのお世話にならなくてもすむかしら。
 とはいえ、翌日いきなり・・・ということもなくはないから、やっぱり持参しないとまずいよな、としょうもないことをつらつらと考える3月の夜である。
コメント
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