ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.1.8 腫瘍内科診察、パージェタ・ハーセプチン15クール目 2020年治療初め

2020-01-08 22:38:01 | 治療日記

 昨夕は夫が「夕飯は要らないよ」と言うのでそれに甘え、ほぼ定時に職場を出て、途中で洋画を観てからそのまま病院最寄り駅前の宿を目指した。予報通り雨が降り出したが、酷い降りではなく助かった。病院最寄り駅前にあるアリーナで行われたアイドルグループのコンサートがちょうど引けた時間だったようで、駅の周辺はごった返していた。

 久しぶりに大型高層ホテルに宿泊した。5年前の1月4日に旅立ったIさんと何度も食事をした、想い出のホテルである。それ以来なんとなく色々思い出してしまって足が遠のいていた。
 チェックインした後はブログをアップ、ゆっくり入浴し、早めに休んだ。夜中に1度も目が覚めることなく、目覚ましなくすんなり目が覚めた。足湯を終えてから身支度をして階下のレストランへ。お腹も快腸である。気温は上がるが春の嵐のように雨風が強いとの予報。

 充実したビュッフェではついつい目が卑しくなる。副作用止めの漢方2種を飲んでからエッグステーションでオムレツを焼いて頂いたり、フルーツやデザートに目が行ったり。押さえているつもりがいつの間にかついつい食べ過ぎてしまった。食後も胃薬、痛み止め、痺れ止めと整腸剤の計4錠を飲み、カプチーノと新聞を持って部屋に戻る。たっぷり時間を取った筈が立ったり座ったり、エレベーターを待ったりで1時間ほど経ってしまい、部屋に戻ったら朝の連続テレビ小説が始まる時間になってしまった。視終わってからフロントでアンケートを渡してチェックアウト。道路はびっしょり濡れているが、まだ雨は降っていない。それほど暖かくもない。

 松も取れて、今年初めての通院、治療初めだ。9連休の後とあって、混雑を覚悟して入る。IDカードを通して、採血の受付を見ると、いつもの倍の受付番号になっており18分待ちとあった。幸い今日は採血なしですぐ診察の予定になっている。先生が今月は月末にも治療日があるので、混雑を避け、採血を月末に送ってくださったのである。

 そのまま腫瘍内科の受付へ。まだ受付が始まってまもないタイミングだが、番号札は既に21番となっていた。暫し待ってから番号を呼ばれ、保険証の確認も含めて受付を済ませる。売店で小さなペットボトルを買うが、腹痛のため、お手洗いへ。朝は何ともなかったのにまたお腹を壊してしまった。

 今日のお供は荻原浩さんの「ストロベリーライフ」(毎日文庫)。
 帯には「人生も、家族も、何度だってやり直せる 実家のイチゴ農家が廃業の危機!『農業嫌い』の長男が救世主⁉ 感涙の家族小説、待望の文庫化 明日への元気がわいてくる」とある。荻原さんの話が面白くないわけがない。ただお腹が心配なので、なんとなく落ち着かない。今日は採血もしていないので、腕を休ませる必要もない。忘れないうちに、と血圧測定に向かう。111-69、脈拍は89。

 30分ほどして診察開始。4番目に「中待合いへどうぞ」の番号がついた。私の前には3人の患者さんしかいなかったけれど、皆年末年始を挟み、色々訴えることがあったようで、お一人お一人それぞれ時間がかかる。結局1時間ほど待つことになった。その間、腹痛が酷くなり、化学療法室のお手洗いを3往復した。食べ過ぎると間違いなくお腹を壊すのだけれど、食べられる時に、と身体が反応するのがやるせない。何度繰り返しても同じことをしてしまう、お馬鹿さんである。お手洗いに行っている間に先生に呼ばれて順番を飛ばされないかとハラハラしながらの小一時間であった。

 ようやく先生から名前を呼ばれ、「今年もよろしくお願いいたします。」とご挨拶をして席に座る。「はい、年末年始どうでしたか?」と問われ、「おかげさまで4週間、無事過ごせました。ただ、お腹は相変わらずで、今朝もお腹を壊しています。痛みは、ロキソニンは毎食後欠かさず飲んではいましたが、コデインを飲むことなく過ごせました。手足の痺れや痛み、爪も不調も悪化はしていませんが、相変わらずです。咳き込むとなかなか止まらないことはあっても、総じて体調はまずまずです。」とご報告。診察室での検温は6度9分。

 「そうですか。採血の結果は・・・今日はなしでしたね。2週間後にCTで次回は採血あり、と。まあ今日も予定通り治療を続けましょう。」と。「今日は、採血が混んでいたようですね。そのままこちらに来られて良かったです。」と言うと、昨日おとといは大混雑で皆さんをお待たせしたようですが、今日はそれほどではなかったのでは、とのこと。

 タリージェのことに触れると、「前評判のとおり、痛みにも痺れにも効くようですが、発売から1年経っていないのでまだ長期処方が出来ない。もう少し様子を見て、3週間出せるようになったらまた相談しましょう」とのこと。
 3週間分の飲み薬全種類とヒルドイドローションをお願いし、ご挨拶をして、化学療法室へ入った。

 待合い椅子はお一人だけ。針をつけてからだと動くのが大変だし、なんとなく心配なのでまたお手洗いへ向かう。少し待っていると、看護助手のMさんから窓側のナースステーションよりの椅子に案内された。ブラインドが下がっており、外の様子が分からない。雨なのかどうか。かつらを外してケア帽子に替え、夫やお友達に報告LINE。リクライニングシートに足を伸ばして読書の続き。

 15分ほどしてCさんが刺針に見えた。今日は朝の採血もなかったので、今年初めての針刺し。殆ど痛まず、ストレスフリーだった。
 その後10分ほどして薬が届く。Okさんだ。2剤併用の治療15クール目。今日もいつもどおり点滴棒には2本の薬液パックと生理食塩水の小さなパック、シリンジ。パージェタ、ハーセプチン、最後に生理食塩水の順番である。体調のこと等訊かれて、ちょっとお喋り。ケア帽子も取って、「こんな感じなのですが、まだ外せないので・・・」とお見せすると、白髪が1本もないですね、と驚かれた。
 そして、化学療法室に来られる患者さんのワンちゃん自慢の話題になり、カラーリングまでするということを聞いてびっくり。写真も見せて頂き、すっかり和んだ。まあワンちゃんたちが嬉しいのかどうかは不明であるが・・・。飼い主のカット代が3,000円で、ワンちゃんのトリミング代が20,000円近いということにもあんぐり。

 最後の生理食塩水になったところで、Cさんが血圧測定にみえる。終了時の血圧は104-60、脈拍は69。抜針もCさん。衝撃はなく、痛みもなく、今日はとてもラッキーだった。化学療法室に滞在した時間は3時間半ほど。年頭の割にはスムーズに進んだと思う。
 
 会計へ移動するとやはり混雑している。番号札を頂くのに並ぶ。待合い椅子の場所を確保して、処方箋を薬局に送るテーブルまで移動。私が送り終えると、年配の男性がじっと見ていて「何をしているのですか?」と訊くので、かくかくしかじか、これを送ると薬局で待ち時間が短縮できますよ、とお教えする。
なんとなく疲れていて本を読めず。30分ほどして会計番号が出た。お支払いはカードで10万強。

 病院を出ると、道路はびっしょり濡れているが、雨は止んでおり、少し青空が見えている。確かに暖かい。ダウンコートにストールを巻き、大荷物を持ってていると汗ばむ感じ。薬局に到着し、「病院内から処方箋を送りました。」と申告し、番号札を頂く。薬局でも30分弱待ち、3週間分、ヒルドイドローション込みだったので4,000円弱、カードが使えた。本日の病院と薬局の滞在時間は合計でたっぷり6時間半。

 大荷物で駅に向かう。お腹が空っぽでかなり空腹だけれど、なんたって下痢をしたばかり。調子に乗って食べるとまた痛い目に遭う。電車に乗らないといけないし、ということで途中駅まで行って軽くスコーンと紅茶だけにして読書しながらお腹が落ち着くのを待つ。
 そんなわけで、夫と殆ど変わらない時間に最寄り駅に到着することになり、合流。お弁当を買うよりも暖かいものを、とスープパスタを頂いて帰宅した。大荷物だったので、荷物を持ってくれる人がいて助かった。

 玄関前には生協のお届け物。2人で手分けして運び入れて冷蔵庫へ収納を済ませた。今日は点滴中に眠ったせいかそれほどぐったりではなく、いつもはリビングに横になるのだが、それもせずあれやこれや片づけものが出来た。
 明日はまた東京横断の出張である。あと2日乗り切ったらまたお楽しみが控えている。頑張ろう。
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2020.1.7 隣は何をする人ぞ

2020-01-07 22:29:09 | 日記

 今の住まいに入居してから今年の5月で丸26年になる。四半世紀を超えたというわけだ。
 我が家は4階建て16世帯の小さな棟だが、8世帯ずつ半分に分かれており、入口が2つある。もう一つの8世帯は何軒か出入りがあったものの、私たち8世帯はこれまで不動であった。

 初夏の除草作業の時だったかそれぞれの近況報告があり、夫が「○○さん、引っ越すそうだよ」と話を聞いてきたと記憶している。そういえばお引越しはいつ頃されるのかな、と思っていたら、11月の初旬にあっという間にいなくなってしまった。
 ご主人の実家のご事情でそちらに行くことになったと漏れ伺った。

 既にご主人も退職され、3人のお子様たちも独立されて久しく姿を見なくなった。我が家と同じ夫婦2人の生活に4LDKの家は大きすぎたのかどうか。けれど、少し前にかなり本格的にリフォームされていたので、自宅を手放すということはあまり考えておられなかったのではないか。これはこちらの勝手な想像に過ぎないのだけれど。

 お隣さんではあったけれど、都会のお付き合いのご多分に漏れず、回覧板を持っていくとか(これもお互い不在ならドアノブにかけるだけだから顔を合わせることはない。)ごくたまに夫の郷里から送られた野菜のお裾分けをする以外殆ど何の交流もなかった。

 ご主人がかなりのヘビースモーカーで、家の中では吸えないのだろうか、ベランダで朝から喫煙されるため、窓を開けるたびに煙草の煙に悩まされていた。奥様は歌を専門にされていたのか、防音装置のない部屋で大きなソプラノボイスで歌われることが多かった。体調が悪くて家で寝ている時にはそれは辛く、やめてくださいと直談判するわけにもいかず。引っ越されると聞き、正直ほっとしている部分はあった。

 ある日の夕方帰宅すると、大きな引っ越し業者のトラックが2台、棟の前に来ていて、夜になっても延々と積み込みをしていた。大変だな、今日中に新居に到着出来るのかしらと思っていたところ、翌朝は新居には持っていけないと思われる大きな家具がいくつもどーんと転がっていて、びっくりしながら出勤した。さすがに粗大ごみ回収の依頼はしてあったようで、帰宅した時には跡形もなく片づけられていたのだけれど・・・。

 夫が「四半世紀お隣に住んでいても一言挨拶なんてものもしていかないんだね~」と呟いた。「確かにね~」と相槌を打った次第。
 一度で完全に片付かなかったようで、その週末もまだ片づけにいらしていたようだが、結局お顔を見ることはなかった。その後、郵便受けに「転居、手続済」とガムテープが張られていたのを目にして「ああ、もうこれで戻ってこられることはないのね。」と納得した。

 その夜は夫の方が帰宅が早く、テーブルの上に有名カフェの小さな袋が置いてあった。「これ何?頂きもの?」とちょっとワクワクしながら訊くと、夫はにやりとして「面白いよ、見てごらんよ」と言う。
 「?」はたして、封の開いた使いかけの市の指定ごみ袋が数枚入っていた。「お使いください 〇〇」と付箋のメモがついて。

 ここに住んでいるならまだ使えるが、自分たちは別の市に移動して使えなくなるし、捨ててしまうのはもったいないから、と隣の我が家に置き土産としてくださったのだろうけれど、一瞬2人で顔を見合わせた。
 普段我が家で使っているごみ袋とはサイズが違っていて使い勝手が悪いのだけれど、せっかくのご好意、捨てるわけにもいかず。なんとなく置きっぱなしになっているのである。

 年が明けてまだお隣は空き家のまま。新しいお隣さんはいついらっしゃるものやら。気になっていないといえば嘘になる我が家である。

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2020.1.4-5 9連休最後の2日間

2020-01-05 21:13:29 | 日記

 土曜日。長かった年末年始休暇も余すところ2日間。ごく普通の土日を残すのみとなった。
 昨夜は夫とレイトショーを観に行ったものだから、就寝がかなり遅くなった。帰路の半月がまるで銀色に光るお椀のようでとても綺麗、思わず写真を撮って家族LINEに送る。

 今朝はすっかり大寝坊。来週からの出勤に身体を慣らすために、午前中のヨガクラスを予約したけれど、やはり無理かも・・・と午後に変更しておいてよかった。お手洗いに目覚めたのは、午前中のクラスに出るなら身支度して出かける準備を整えていなければならない時間だった。夫も起きる気配はないし、二度寝、三度寝。こんなに寝坊をしたのはいつぶりだろう。朝寝坊すると一日が短い。
 ブランチともいえる朝食を摂り、夕食用の1品を作って、テレビで1本ショートムービーを観たらもう出かける時間になった。夫はクリーニング店に出かけるとのこと。

 今日はデトックスヨガのクラスに参加した。昨日のクラスは大混雑だったけれど、今日は程よい人数で伸び伸び身体を動かせた。股関節回りを解し、腸の動きを整えて、沢山汗をかいた。シャワーでさっぱりして、夫から頼まれた調味料を買い、夕方からの映画のチケットを替えた後、夫と駅前スーパーで合流。 さすがにお昼抜きだったのでお腹がぺこぺこ。まずはカフェで軽食を摂った。映画の開始時間まで小一時間あったので、追加で買い物を済ませ、まだ残っている福袋を覗いたりしつつ、夫と別れて映画館へ向かった。

 今日観たのは「ルパン三世 THE FIRST」。3DCG映像は、本当に綺麗で背景もキャラクターの動きもリアルでびっくり。日本のアニメは本当に凄いものだと改めて感動する。それほど期待していなかったけれど、とんでもない。久しぶりにテーマ曲も聴き(この曲もブラバンでよくやったものだ。)すっかり満足して帰宅した。
 帰宅後は洗濯機を廻し、夫が作ってくれたパスタを有難く頂く。

 ヨガも映画も愉しんで、肝心のおさんどんは夫任せ、こんな極楽な土曜日がずっと続けばいいのに、と思ってみたりするが、明日はいよいよ最後の日曜日である。

 日曜日。さすがに昨日の二の舞はしない、と8時過ぎに起き出す。朝食の準備をしようとしたら、夫がやるからいいよと言ってくれたので洗濯機を廻すことに。
 この9日間、最初にちょっと雨に降られた以外は本当にお天気に恵まれて穏やかな日が続いた。
 朝食後は洗濯物を干し終わり、食休み代わりに暫しビデオでも視ようか・・・と右手にWOWOWの番組案内、左手にリモコンを持ちながら、リビングのソファに腰かけようとして腰を勢いよく落とした、その途端・・・。
 「?!」ソファの角に引っかかったと思いきや、そのままずるっと尻餅。そこにはソファがなかった。ああ。腰を捻ってお尻を強打。自業自得とはいえ、トホホである。お腹は相変わらず緩いけれど、小一時間静かにして大丈夫そうなので、普段どおりの掃除を済ませた。夫はお風呂の大掃除の後、お昼の炒飯まで作ってくれて、有難いことこの上ない。

 午後はヨガスタジオへ。スタジオ到着するや否や、急に腹痛でお腹が壊れた。前回の治療日から優に25日も経っているというのに、なかなかうまくいかないものである。
 スタジオは、明日からの仕事に備えて体調を整えておきたいと思しき人たちで混雑していた。時間の関係で、久しぶりに強度3の骨盤筋整クラスをチョイス。いつも1.5から2で十分な私にしてはかなり冒険レベルのきつさだったけれど、なんとか最後まで脱落せずに頑張れた。たっぷり汗をかいてリフレッシュ。少しは体力がついたのだろうか。

 急いでサプリ等の買い物を済ませた後は、普段は観ないであろう少女漫画原作の女子高生シンデレラ物語の邦画を若い女の子たちに交じって観てから帰宅した。若いっていいなあ・・・というより、十代というものは怖いものなしだなあと思う(あとで恥ずかしく思い出し、赤面するのは皆同じ?)。

 夕飯も夫任せ。いやはや、本当に食事の支度を殆どしない9日間であった。9日間で2泊のホテル泊、6本の映画と4回のヨガクラス、本は買い込んだ割に1冊しか読めなかったけれど、まあ、仕方ないか。

 帰宅後は洗濯機を廻し、休日用のかつらのシャンプー、リンス。明日からはまたお仕事用のかつら着用である。
 髪の毛が伸びてきて、インナーキャップから髪の毛がはみ出してくるのが気になってきた。どこかのタイミングで美容院に出向き、きちんと形を整えてインナーキャップに入るようにするか、それとも思い切ってベリーショートで地毛デビューするか、それはちょっと冒険すぎるか・・・と悩みどころである。 

 さて、明日からは新しい年2020年、職場での最初の1週間が始まる。水曜日は今年初4週間ぶりの通院だし、その翌日は東京横断の出張が控えている。週末からはまたお出かけの予定が入っており、なんだかまたしてもドタバタの滑り出しになりそうである。
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2020.1.2-3 映画初め、ヨガ初めで三が日は終了

2020-01-03 19:56:01 | 日記
 
 2日、木曜日。既に曜日感覚がなくなっている。仕事を辞めて毎日が日曜日になったら、と考えただけでちょっと恐ろしくなる。一気にボケが進むかもしれない・・・。

 明け方お手洗いに目覚めたが、二度寝を決め込む。のそのそ起き出したら夫が朝食の支度を始めていた。既にお正月モードはなく、トーストメインのいつもの朝食である。
 寝坊助息子を起こして、洗濯機を廻しつつ3人揃って今回帰省最後の朝食。箱根駅伝をなんとなくつけっ放しにする。区間賞連発、凄いことだ。母校を応援する合唱団のグループLINEが毎年のことながら賑やかである。

 今日は特に予定なく帰るだけ、という息子を乗換駅まで送っていくという夫。別送品もコンビニまで出しに行っている。もう至れり尽くせり、VIP待遇の息子である。
 その2人、元日に食べ損なった地元ラーメンとは別の、JR乗換駅から徒歩で向かった関東にしかないラーメン屋さんも三が日休業だったらしい。うーん。なぜに事前チェックをして出かけないのか。

 一方、私は駅前まで息子を送り、これからは自由時間!ということで、1か月フリーパスポートを持って「この世界の(さらにいくつかの)片隅に」と「お帰り寅さん」を2本続けて鑑賞。さすがに映画館は普段と比べてかなりの混雑だったが、運よく希望した席もゲット。くすりと笑ってちょっぴりしんみり、じんわり染み入る幸せな映画初めとなった。

 カフェの福袋を買って帰宅。息子も無事マンションに到着したという連絡が入っていた。
 夫が夕食当番を引き受けてくれて、有難く頂く。これでようやく普段のペースである。
 食後は録画したビデオをダラダラと視ていたら、日付が変わってしまった。ああ、こんな自堕落な長期のお休みも残すところあと3日、である。

 3日、金曜日。箱根駅伝は復路スタート。母校にはシード権死守を頑張ってほしいと応援。
 洗濯物を片付け、のんびり新聞を読む。今日からヨガスタジオが再開ということで、全身スッキリヨガのクラスを予約した。その前に洋画を一本。シリーズ最終作の「スター・ウオーズ」だが、全作漏れなく観ているわけでもないので、恥ずかしながら細かい部分はいまひとつピンと来ていないかも。けれど、しっかりその世界は堪能した。
 それにしても42年の集大成、第1作が始まった時は高校1年生だった。ブラバンでこのテーマ曲をよくやったっけ。夫の眼には、手あたり次第に観ていると映るようだが、2年に一度のお楽しみであるからそれは当然。普段食わず嫌いで観ないものも、こうした機会に観てみればまた新しい発見があるかもしれないではないか。いずれにしても他の日程やら上映時間との関係でそうそう何でもかんでも、というわけにはいかない。

 ヨガスタジオは身体がなまって、という男女でかなり混雑。じんわり汗を流してシャワーでさっぱり。食料品を買い物して帰宅した。

 夕食はたらちりで温まり、これからレイトショーで夫と「カツベン!」を観に行くことになっている。今日が終わればあとは普通の土日を残すのみ、となった年末年始休暇である。お天気もよく穏やかなお正月三が日だった。お腹は相変わらずちょっと心配だけれど、体調は概ね良好、まずまずだ。有難いことである。
 

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2020.1.1 子の年始めは穏やかに始動、リベンジショッピングも!

2020-01-01 22:28:12 | 日記

 あけましておめでとうございます。おかげさまで、家族揃って無事に2020年を迎えることが出来ました。
 今年は十二支の始まりである子の年。初心を忘れず、そして来年の丑年、三度目の成人式である還暦を迎えられることを目標に、心して日々を丁寧に過ごしていきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 昨夕は、年越しそばに備えて早めに夕食を済ませなければ、とホテルを出る。日中に比べて風が強く、気温は8度。強い風のせいで体感温度はもっと低い。お腹ごなしに駅周辺を歩くが、寒くて薄い胸に風が突き刺す感じで、だんだん無口になる。商店街は早終いなのか櫛の歯が欠けたようにシャッターが閉まっている。ここなら、というレストランがないことを確かめて再び駅ビルを目指した。

 働き方改革の影響か、今年は在来線でも終夜運転をしない路線があり、駅ビルも普段より3時間短縮営業の19時クローズだという。18時前に中華レストランに入り、お粥や飲茶のコース等を頼む。休む間もなくどんどん9品が出てきて、テーブルに乗り切らないほど。入店時には19時完全閉店、18時45分にはテーブルで会計を、とは知らず。18時15分にラストオーダーですが、と言われた時には、やけに急かされるわね・・・と思ったのだが、そういうことなら致し方なかった。こちらの確認不足である。

 日中の暖かさが嘘のような気温の急な低下に震え、外を歩いた時にはまた腹痛がぶり返しそうだったが、暖かいお料理をお腹に入れたことで大分復活する。
 慌ただしくレストランを後にして、駅ナカの家電量販店で、母が使っていたラジオの代替品を買い求める。そのままホテルに戻るにはまだ早いし、と開いているカフェを探して夫が皆にお茶をご馳走してくれた。気温は5度。日中と同じ出で立ちでは寒い筈である。

 母と私の部屋に4人揃って、せっかくだから紅白歌合戦でも視ましょうか、と言うが、息子が毎年視ている別の体力勝負番組を見たいと宣う。お茶を飲みながらあまりの過酷さについつい皆で見入ってしまったが、夫はお酒が効いたのか座ったまま船を漕ぎ出し、気づけば一人隣室に戻ってベッドで一寝入りしていたようだ。

 年越しそばを頂くために階下の宴会場へ移動したのは22時を廻った頃。大画面では紅白がライブで映っている。上品な天麩羅そばを頂いたが、さすがにお腹一杯で食べきれず。ひと口だけ頂いて後は夫に委ねる。夫は一眠りし、この年越しそばで食欲に火がついたようで、「なんだかまだ足りない、まだ食べたい」と言い出す。

 会場を出ると息子を誘って、近所のラーメン屋さんに向かった。こちらはあっけにとられつつ、部屋に戻って浴槽にお湯を張って母を先に入浴してもらう。少しするとノックの音がする。「?」と開けると、夫が「お店がやっていなかった・・・」とのこと。それは残念なことでした。でもメタボ防止には良かったかも。おまけに今朝息子に聞いたところによると、ガールズバーの客引きにもあったそうだ。なんと。
 私も続いて入浴し、お風呂から出たら、紅白の最後の投票のタイミングだった。ベッドで“ゆく年来る年”を見て、日付が変わった頃、そのまま灯を消して休んだ。

 母はほどなくして規則正しい寝息プラス鼾。こちらも疲れていたせいか、わりとすんなり眠りにつけた。明け方お手洗いに起きたのは目覚ましをかけた時間の3時間前。再び眠りにつくのに1時間ほどかかったが、その後2時間弱は熟睡した模様。母に言わせると、鼾をかいていたそうだ。

 それでも時間より早めに起き出して浴槽足湯を済ませる。母は疲れるから遠慮する、とマイペースで身支度している。なんでもかんでもやることが遅くなって、と言いつつ自立して頑張っている。
 予約した時間に最上階のレストランに皆で向かい、おせち料理とお雑煮の朝食。夫と息子は日本酒で乾杯。ちょっとずつ色々、彩りも盛り付けも美しいお料理の数々を、ゆっくり時間をかけて見事に完食、堪能した。お腹も快腸。
 外は雲一つない穏やかな青空が広がり、山々が美しい穏やかな元日の朝である。

 すっかりお腹が満ちたところで、チェックアウトの時間まで1時間。今日は特にプランもないが、混雑した初詣の名所まで繰り出す元気もないので、チェックアウトしながら徒歩で行ける地元の神社に散歩かたがた出向くことにした。

 かつてこのあたりの事業所に勤務したことのある夫が「任せて」と道案内。ところが、目指した神社とは違う神社に連れて行かれる。結局、ぐるりと遠回りして地元では最古の神社に到着した。それほど大きな神社ではないので、門の外まで延々と参詣の人たちの列が続いている。甘酒のいい匂いを嗅ぎ、獅子舞の踊りを視ながら30分ほど待っただろうか。その間、息子が夫から軍資金を預かり、招運初夢くじをひいてくる。特賞はハワイ旅行だったらしいが、結果は大吉(20等賞まであった。)と吉(参加賞はミニタオル)。大吉では何等だったのか不明だが、ドリンク券とクッキーを頂いてきた。軍資金を渡した夫が母に「お義母さんがどうぞ」と渡したところ、母はとても嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。皆でお参りを済ませ、ダルマさんの門をくぐり、目の神様、足腰の神様、咳の神様等などなかなか風情のある境内を一巡して初詣ミッション完了。

 朝食後の珈琲を頂いていなかったということで、カフェを探して歩く。元日の午前中、ファーストフードすら開いていない。結局、駅ナカのベーカリーカフェまで移動。幸い奥の静かなテーブルを独占出来て、皆でゆっくりお茶。夫は大好きなあんドーナツまで頂いていた。“今日も元気だ、なんでも美味い!”は今年も健在のようだ。カフェでゆっくりしてからホテルまで戻ってタクシーをお願いし、母を見送った。

 3人になったところで、夫と息子が「15分ほど歩くけれど、ここでしか食べられない美味しいラーメン屋さんがあるので行きたい!」という。年中無休というので頑張って歩いて付き合ったのだが、残念ながら3が日はお休みだった。うーん。再びホテルに戻り、お預けした荷物をピックアップして、一旦バスで自宅まで戻ることにした。母は無事帰宅したことを電話で確認。

 帰宅後は年賀状を整理し、遅いランチはまたしても冷凍食品のお世話になる。さて、では地元のアウトレットモールを覗きに行ってみましょうか、とぶらぶら出かけた。年末に殆ど何も買わなかった私は不完全燃焼だったのである(多分、今年も物欲の権化)。
 びっくりするほどの人出。どこのショップもいつにも増して混雑している。福袋は”完売御礼”の札ばかり。私はお気に入りショップで仲良しの店員さんと年始のご挨拶をした後、サンプル品の1点物の春色のハーフコートと新色のバッグをゲット。息子はニットやルームウエアと小物をあれこれ、夫はダウンジャケットをゲットして、それぞれ満足して帰ってきた。

 明日は息子が関西に戻るので、荷物整理と別送品のパッキング。その間、私は夕食の支度。5泊6日の帰省のうち、2泊はホテル泊、夕食は3日も外食だったので、家で食卓を囲めたのは初日と今日だけ。ということで、疲れていたけれど頑張ってお雑煮等を作った。おかげさまで夫からは「ホテルのお雑煮より美味しいよ」とお世辞を言ってもらえて、ほっとした。

 9日間という長い年末年始休暇も折り返し、5日間が終わる。前半は家族との時間をたっぷり過ごした。後半は夫と2人になる。3日からはヨガスタジオも開くし、2年に1度のお楽しみ、映画館の1ヶ月フリーパスポートもゲットしたので、一人で好きなことを愉しむ4日間が過ごせれば、と思う。

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