ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.7.21 今日から早めの夏休み!(実際のところ毎日休みですが・・・)

2022-07-21 21:46:38 | 
 昨夜は荷物のパッキングを済ませ、早めに入浴して就寝。
 今日から我が家はちょっと早めの夏休みである。夫は(好きな街歩きが出来る所ではないので)あまり乗り気ではなかったようだけれど、私は以前から宿泊してみたかったリゾートホテルに2泊する。
 いつもより早くスマホのアラームが鳴り、ぱっちり目覚める。朝の瞑想ヨーガを済ませて朝食。身支度を済ませ、ゴミをまとめて捨て、(夫が)新しいキャリーケースを持ったらいざ出発だ。朝からちょっとお腹が緩いのが心配なのだけれど・・・。

 予定通りの私鉄とJRを乗り継いで特急乗換駅まで。発車して30分ほどでSさんの瞑想ヨーガクラスに参加することになっている。今朝は車内から参加しますと予めお話しているので、背景は指定席のシートでマスク姿である。
 車内Wi-Fiがかなり不安定で、トンネルを通ると接続が切れてしまい、ちょっと慌てる。まあ仕方ない。録画を送って頂いたら復習だ。今日は静かな動きを行う7月3回目のクラスだ。
 まずは始まりの瞑想、オームを3回唱え、Sさんのガイドに従って今日も無事に朝が迎えられたことに感謝をしながら心静かな時間を持つ。寝ポーズがメインで橋のポーズやワニのポーズと続き(私は当然やっているつもりで画面を拝見する。)、呼吸法はとても久しぶりにシータリー。「熱を冷ます」「冷却」という意味があり、50度近く気温が上がるインドの厳しい環境で生まれたこの呼吸法には、暑くてほてった体の体温を下げる効果がある。
 舌先を口から少し出し、ストローの様に細い筒状に丸めて行う。今日はバンダトラヤで喉、下腹、会陰を締める動きも。

 その後は寝っ転がってシャヴァーサナもしくはそのまま座って瞑想タイム(こちらも席に着いたまま瞑想を続ける)。ゆっくりと起き上がった後のキールタンは、ゴ−ヴィンダ ナ−ラ−ヤナ ゴ−バ−ラ ナ−ラ−ヤナ(他の乗客の方たちにご迷惑がかからないごく小さな声で繰り返す。)。感想と質問タイムがあったけれど、特に声が上がらず皆さんのお顔はすっかり満足と言っている。
 Sさんからは来月も同じように3回のクラスを用意しており、今日からHPで予約が出来ますという周知があった。お礼を言って退室し、早速HPをチェックして来月分のクラスを予約した。

 まだ2時間ほど電車に揺れる時間が残されている。
 車内のお伴は村田沙耶香さんの「生命式」(河出文庫)。コンビニ人間で芥川賞を受賞した村田さんの新刊文庫から手に取った。帯には「著者自身がセレクトした文学史上、最も危険な短編集!正常は発狂の一種 死んだ人間を食べる、新しい“葬式”の誕生!?」とある。
 12篇から成るが、冒頭を飾るのが表題の「生命式」。オープニングから突然、とんでもない世界に放り込まれた感じで度肝を抜かれる。朝吹真理子さんが「『正しさ』なんて、ぜんぶ噛み砕いてしまいたい」と解説を書いておられるが、いやはや、常識とはなんだろう、とちょっと考え込んでしまった。

 そうこうしている間に車窓には美しい山々が映し出されてくる。定刻通りに目的の駅に到着する。同じ車両にはもう殆ど人が残っていない。北アルプスの玄関口とあって年配の方も皆、山歩きの格好で、私達夫婦のように軽装な出で立ちの人は殆どいない。

 昼食を済ませてからホテルのシャトルバスのお迎えを待つことになっていたので、さて、早めのランチである。
 ここは信州、夫は「やはり蕎麦だな!」という。私はお蕎麦がイマイチなので、おうどんもOKのお店を探すことになる。急な階段だったり、間口が狭かったり、駅前ロータリーのお店はちょっと入れず、少し歩いてみる。
 ホテルがあったので、レストランを覗いてみたけれどランチ営業はしていないとのこと。コロナ禍の影響なのか、なんとなく寂れた感じ。
 お向かいにお蕎麦屋さんを見つける。うどんも限定10食とあり、無事ありつけた。こちらのお店もお蕎麦はなくなり次第営業終了とのこと、営業時間はあるものの余り関係ないようだ。

 ホテルに電話を入れて、1時間ほど後にお迎えをお願いすると、45分後に到着する便があるとのこと。夫はエビ天おろし蕎麦を、私はカレーうどんを頂く。お出汁が効いていて美味だった。白いブラウスを着ていたので汁を飛ばさないように緊張しながら頂く。
 シャトルバスには私達以外に2組。長野オリンピックで出来たジャンプ台などを見ながら(かつて息子が小さい頃に参加したバス旅行で、ここのゴンドラに乗って上まで行ったことを、夫に言われるまで忘れていた。)ほどなくしてホテルに到着。

 4階の見晴らしの良いお部屋に案内された。もっと涼しいかなとジャケットやストールも持ってきたけれど、それほどでなく、とても快適な気候だ。
 夕食まで大分時間があるので、早速大浴場でお風呂に浸かる。柔らかくて優しい良いお湯。つるつるすべすべの美人の湯だ。最初のうちは貸し切りだったので、内湯と露天風呂で手足を伸ばして旅の疲れを癒やせたけれど、次々に入ってこられて、早々に退散した。
 外は雨が降り出したが、ひとまず私が外に居る間は雨が降らなかったので、晴れ女ということで。

 さて、他にすることもないし、夕食までお昼寝でもするか・・・なんて贅沢な夏休みスタートだろう。
 母にも忘れずDuo通話でご機嫌伺い。今日はデイサービスにお世話になった日で、色々お喋りしてきたのか、饒舌だった。

 メインダイニングのディナーで夫がワインを、私は白ブドウのジュースでちょっと白ワインを気取り、乾杯。時間をかけて頂いた和洋折衷のフルコースは、信州産の肉や魚、夏野菜に果物がふんだんに使われたもの。クラシカルな雰囲気の中でゆったりととても愉しめた。

 食休みをしたら、もう一度ゆっくりと美人の湯に浸かって眠るとしよう。
 ホテルフロントの掲示板によれば、明日は降水確率10パーセント、最高気温29度、最低気温19度の予報だ。
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2022.7.20 暑さにめげず、家事三昧

2022-07-20 21:59:04 | 日記

 昨夜は体感以上に疲れていたようで、夫ともども早めに就寝した。今朝はいつものようにスマホアラームが鳴ったのに、また消してウトウトしてしまう。慌ててリビングに行ったら夫はちゃんと朝食を摂っていた。時間が決まった行先がないからたるんでいる、と言われればそれ以外の言葉が見つからない。

 朝の瞑想ヨーガの後、夫を送り出しBSで朝ドラを見ながら朝食を摂る。同時に洗濯機を廻す。今日は予報通りの洗濯日和の二重丸。短時間で乾くという。ベランダ一杯に洗濯物を干し上げる。
 メールチェックと各紙をネットで読む。4月から産休を取っていた職場の後輩から「無事に出産しました。」、と、お嬢ちゃんの可愛い写真が添付されたメールが届いた。

 返事をしたためながら自分の時のことを思い出す。産休だけで復帰した。無謀だったなあと今になって思う。知らぬが仏だから出来た、とも。
 後にも先にも一回だけの産前産後休暇だったのだから、昇格が遅れるとかそういうことを思わず、ちゃんと休めばよかったのかな、と。
 それでも長い時間、ずっと赤ん坊と一人だけで対峙していたら、それはそれできつかったろうと思う。

 夕飯の下ごしらえをする。ミールキットのレシピによれば20分で2品が出来るというが、下ごしらえから全て込みではとてもその時間では終わらない。材料を切り、調味料をきちんと測って合わせ、食事の直前に焼くだけとか煮るだけとかにしておくにはそれなりの時間が必要だ。

 もたもたしているうちにお昼になる。既に薄物の洗濯物は乾いている。取り込んで畳む。レンチンランチを摂り、テーブルの上を片付けているとピンポンが鳴る。生協のお届け物だ。えっちらおっちらと取り入れて収める。外は暑い。

 午後からのF先生のビューティヨガに参加。ヨガスタジオに向かう前に洗濯物を全て取り込んで始末出来た。今月は、来週も含めてこのクラスに3回出席出来そうだ。クラスの進め方にも大分慣れてきた。
 今月は45分のクラスなので、あっという間。今日も30人近い出席者がいた。汗だくになってシャワーでさっぱりしてからスタジオを後にした。

 帰路はドラッグストアで青と赤のヨーグルトを1週間分買う。結構な重さだ。その足で図書館に登録カードを作りに立ち寄る。先日、夫が代理で申請しに行ってくれたところ、委任状が必要と言われ、自分で行くことにした。
 カードは5年間有効で有効期限内ならそのまま更新出来るのだが、この3年間はコロナ禍で、更にその前もなんとなく足が遠のいていて、いつの間にか有効期限が切れていた。申請書を出して、免許証を見せたらすぐに手続きしてもらえ、5分の待ち時間で新しいカードを手にして帰宅した。

 夕方になり、少し涼しくなったので、さぼっていた掃除を大車輪で。日中は、汗だくになりそうでとても出来なかった。とりあえず掃除を済ませた後は、夕食の仕上げをしながら夫の帰りを待つ。
 夫が予定通りの時間に帰宅して、待たせることなく夕食を提供することが出来た。

 というわけで、主婦の生活をきちんとやろうとすれば忙しい。まあ、治療後の具合の悪い時はろくに動けず、体調が良くなると今のうちに出かけなくては・・・と予定を入れまくっているので、毎日仕事に出かけていた時に比べて家事に費やせる時間が俄然多くなっているかと言われればそういうわけでもない。
 自業自得以外の何物でもないのだけれど・・・。

 食後は母にDuo通話でご機嫌伺い。昨日は草臥れて夕食も摂らずに早々にお風呂に入り、ベッドに入ったという。朝まで1度も目覚めなかったとも。
 まあ、殆ど動かずに早めに寝てもなかなか眠れず、何度もお手洗いに起きてその後も眠れないという普段の日々に比べ、よく歩いた結果だろう。主婦業はキリがなくて忙しいと言ったら、専業主婦歴60年超えの先輩風を吹かせていた。

 明日はデイサービスだとのこと。今お世話になっている所では一人暮らしの利用者は少なく、息子や娘と同居している方が殆どだというが、年金は子どもたちの家計費にそのまま入り、月に1万円程度のお小遣いをもらっている人もいるとのこと。そうなんだ、とちょっとびっくりする。
 本当にそうだとすれば、とりあえず年金を自分で管理出来ている母は、恵まれているのだろう。
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2022.7.19 極上の朝食の後の過ごし方

2022-07-19 22:46:31 | 日記

 昨夜は前日の疲れもあったのか、とにかく眠くて早々にお風呂に入って、こてんと眠ってしまった。
 そして今朝、いつもの時間にスマホアラームが鳴るまで一度も起きることなく目が覚めた。7時間眠った計算だ。ところが隣の母は夜、食事を沢山頂きすぎてお腹が心配で1時間ごとにお手洗いに起きたという。なんと・・・。
 直腸がんの手術をしてから、お手洗いがなかなか我慢出来ず、さらに一度では済まずに何度にも分けていかなければならないのだそうな。直腸が短くなるということはそういうことなのか、と改めて思う。そして普段に比べて断然沢山の距離を歩いたので、足が火照って眠れなかったそうだ。
 うーん。一人高いびきだったとは、申し訳ない。

 外は曇天。浴槽にお湯をためて母に浴槽足湯を薦める。マッサージしようか、と言ったのだけれど、足湯ですっかり気分が良くなったというので、私も後に続く。
母に珈琲を淹れてあげ、朝ドラを視てから、階下のレストランに降りて宿泊客限定の極上の朝食。
 前回、夫と訪れた時、あまりに沢山の種類で目移りしつつも、とても頂き切れなくて次回こそは、とレストランを後にしたのを思い出す。さすがに三連休明けの火曜日、最後の時間帯でもあり、宿泊客もかなり少な目。
 足取りが危なっかしい高齢の母にお料理の近い席を薦めて頂き、クッションまで持ってきてくださる。

 ホテルに泊まって朝食がビュッフェの時は、いつも私が2往復して母の分も見繕って取るのだけれど、今日は一応自分の目で眺めてからの方がよいかと、あれこれ説明しながら歩いていると、すぐにスタッフの方が、お手伝いしましょう、と母に付いてくださる。
 お任せしてもよいですか、と断りを入れて、自分の分だけ取ることにする。母が説明を受けつつ、これを、と言うとお皿に盛りつけてくださっている模様。有難いことである。

 そして同時に「頂きます。」である。ちょっとずつ色々でもとても無理。昨夜の飽食からやっと12時間だけれど、まだお腹ペコペコではないので、かなり控えめにしておく。
 2皿目以降は母に確認しながら往復した。和洋中、その場で作ってくださるライブのお料理はどれも美味ですっかり満足したけれど、デザートのスイーツまではとても回らなかった。フルーツとお茶を済ませて馳走様と部屋に戻る。

 飽食を続けた結果、体重計に乗ると、あれれ、というほど体重が増えている。なるほど、治療後の不調でなかなか食べられない日が続いても、以前よりは体重が大きく落ちなくなっており、さらに欠食期に頑張って食べているので、しっかり体重が戻っている。さらにこうして飽食をする機会が増えれば、当然か。
 買ったばかりのスカートのウエストが何やらやけにきつく感じる。これはちょっとまずい。母は小さな身体であれだけ食べていても風袋ごとで34キロもない。うーん、栄養はどこに行っているのか。
 
 部屋に戻って小休止してから百貨店へ。まずはSサイズの母のものから。3連休明け、開店して間もなくの百貨店のフロアは人がまばら。お店にとってはハッピーなことではないだろうけれど、こちらとしてはとても有難いこと。お店のスタッフの方お薦めのものを何点か羽織ってトップスを2点購入した。

 続いて私も。贔屓のお店でトップスとスカートを試着して購入。抽選をしていてトライしたら4等が2つ当たり(ビリかと思ったらはずれもあったそうな)少額の金券をゲットしたので、それでサプリを買って百貨店を後にした。
 外はポツポツと雨が降り始めてきたようだ。部屋に戻ったのはお昼過ぎ。チェックアウトまで3時間弱。ざっと荷物を整理して、最上階のラウンジへ移動。

 実に貸し切りである。席に着くと、エアコンが効きすぎていて寒いほど。ちょっと寒いのですが、というと普段はもっと人が多いので・・・、と温度を上げてブランケットを貸してくださる。お茶とお菓子を摘まんで人心地つく。アネックス館にはリニューアルしたラウンジがあるので、そちらにも行ってみることにしたが、こちらもオープンまでやはりまだ時間があった。

 部屋に戻ってチェックアウトが出来るように準備をして、リニューアルラウンジオープンの時間までお休み。
 リニューアルしたラウンジは靴を脱いで入る作りになっており、緑溢れる空間だ。ハンモックも設えられており、ジャングルのテーマパークのよう。なかなか面白かった。
 某カフェの珈琲マシーンがセルフサービスで頂ける形になっており、若いカップル等が三々五々入ってきた。やはり貸し切りよりはお客さんがいた方が落ち着くね、と母と。
20分ほど滞在してお礼を言ってラウンジを後にすると、今度は是非夜に起こしください、夜景が素晴らしいので、とのこと。

 最上階のラウンジに戻り、ティータイムの軽食を少しずつ頂いてチェックアウト。
 母を特急電車の席に座らせて見送ってから、私も別方面に行く特急に乗って最寄り駅まで戻ってきた。もろもろ用事を済ませ、ヨガスタジオの岩盤浴タイムに45分ほどセルフプラクティスをして汗を流した。他に2人いらしたけれど、やはりゴロゴロタイムではなく、しっかり練習していらした。
 シャワーを浴びてさっぱりして帰宅。母から着信があったので折り返す。無事に帰宅した模様。楽しかったそうな。良かった良かった。来年は90歳、無事に一緒に行けることを祈って。

 もろもろ片付けているうちに夫が帰宅し、夕食の支度が間に合わなかった。ダメ主婦は許しを得てあれこれ冷食も駆使。食後は何やら眠くなってしまい、ソファでうとうと。

 さて、明日はしっかり炊事洗濯掃除と家事に勤しもう。
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2022.7.18 母の89歳のお誕生日祝いは今年も・・・

2022-07-18 21:56:29 | 日記
  昨夜は私だけ家まで送り届けて貰った後、夫と息子の2人は車を返しに行く前に駅前の交番まで行くと連絡があった。というのも、前に使った方がクレジットカード紐付けされたETCカードを忘れていたのだという。
 どこで失くしたのか、きっと困っているだろうということで、警察で必要書類を書いてあれこれ聴取されて、そこから再びカーシェアリングの場所まで戻って帰宅した。
 お疲れ様なことだったが、情けは人のためならず、である。

 こちらはあれこれ片付け、お風呂に入る必要がないからお風呂場が使える、と溜まった洗濯をすることに。帰宅した2人はビールを飲み直したいというので、適当におつまみを作って供した。
 ブログをアップし、出来上がった洗濯物を浴室に干し、もろもろが終わったのは日付が変わってかなり経ってからになった。

 そして今朝。まだ寝ていて良いのに5時に目が覚めてしまう。その後は夫の鼾で眠れない。嗚呼、またしても4時間睡眠。ベッドでぐずぐずしながらBSで朝ドラを見てから起きて朝食の支度だ。
 寝坊助息子が珍しくリビングに移動してソファで眠っている。

 たっぷりと朝食を摂った後は、洗濯物を片付けてから、M先生のリラックスヨガに出かけた。今日は祝日日程でいつもより1時間早いスタート。27、8人と多い人数だったけれど、寝ポーズの呼吸観察から、じっくり身体を動かしてたっぷり汗をかいた。
 その間に息子はお友達とランチの約束ということで、出かけた。入れ違いになってしまったけれど、まあ最近は頻繁に帰省しているし、問題なし。
 夫は、あまりに大荷物だったので見かねて駅まで荷物を自転車で運びつつ送ってやったという。優しいことである。

 帰宅後は、急いでレンチンランチを摂り、身支度をし、都心まで出発である。
 2016年に父が亡くなった年からの恒例行事で、母の誕生日祝いに誕生日プランでホテルに宿泊することになっている。今年で早いもので7回目になる。
 母とはホテル最寄り駅のホームで合流することになっており、私達は母が到着する前に先着してお迎えするという流れだ。

 ところが、暑い中、プレゼントも含めて荷物を持って、歩き出して随分してからはっと気づく。夜のレストランのチケットを忘れている。嗚呼、こういうときに限って坂を下りてから気づくものだ。夫のように自転車でびゅーんと帰れれば良いけれど、今の私の頼りは自分の2本の足だけ。
 夫にチケットのある場所を説明して取りに戻って貰うよりも、自分で取りに帰った方が確実だ。ということで、後から家を出て自転車で私を抜いていった夫に電話して、予定通りの電車に乗って一足早く母をピックアップするようにお願いする。私は1台後の特急に乗っていけば母を5分も待たせないことになる。

 汗だくで再び坂を上り、家に戻る。チケットをしっかり持って再び駅を目指す。そこでまたやらかした。
土日回数券を買い、夫には渡していた。そして、自分の分をバッグから入れたり出したりするのはと、わざわざ1枚手に持って出たのに、マスクが苦しくて途中でずらしたりしているうちに手袋をはめている手から落ちたのに気づかなかった。
 ふと見ると、持っていた筈の回数券がない。どこに落としたか、少し戻ってみたけれど、もたもたしていたらまた次の電車も逃してしまうことになる。諦めて駅に向かう。嗚呼、あと1回何かぽかミスをやらかしそうである。くわばら、くわばら、である。

 夫は無事に予定した特急に乗り、母も指定した特急に乗ってきて、2人は合流したことをLINEで確認。そして私もその後5分と経たずに合流出来た。せっかくシャワーを浴びてさっぱりしてきたというのに、その後にかいた冷や汗なのか汗が退かず、車内のお伴の本を開くことさえ出来なかった。本当にとほほである。

 ホテルにチェックイン。38階のお部屋に案内された。毎年同じ都庁舎の風景が真正面に見える。
 そしていつも通りのイベントだ。「ママお誕生日おめでとう」のチョコレートプレートのついたホールのストロベリーショートケーキにろうそくを点けて、母に吹き消して貰って夫と3人で頂く。

 夫は前倒しで母から、以前から欲しかったイヤホンの誕生日プレゼントを貰えることになり、喜び勇んで家電量販店に向かった。
 いつもは夕食前に高層ラウンジでお誕生日マンスリーカクテルを頂くのだけれど、今年はあいにく定休日に当たってしまった。同じものを階下のラウンジでも頂ける、とのことで繰り出した。
ヨ−グルトとマスカットのリキュールを使った女性バ−テンダーさんが作ってくれたカクテルは目にも鮮やかなブルーと白でとても飲みやすかった。
 夕食はレストランで和洋折衷のお誕生日コース。かなりのボリュームで後半はもうギブアップになった。素敵なお誕生日プレートを前に母が目を輝かせてくれたので、良かった。
 来年は90歳のお誕生日を無事行えるように、と励ましつつ食事を終えた。

 夕食後、夫はライナーで帰宅。明日はお疲れ様なことにお仕事である。
 私と母は、お腹ごなしにゆっくり歩いてホテルの部屋まで戻ってきた。夜景が綺麗だ。
 明朝はのんびり極上の朝食を摂り、百貨店でお買い物をしたり、ラウンジでまったりしたり、の予定である。

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2022.7.17エンハーツ30クール目 さらに減量26回目投与後11日目のこと 本日はドライブ日和

2022-07-17 23:47:29 | 
 昨夜は息子の帰宅後、リフレのせいか身体がだるくて眠くて・・・。お茶とお菓子を提供したら愛想なく早々に入浴してサッサと眠ってしまった。

 そして今朝。いつもと同じ時間に目が覚める。今日は息子の運転で初めて高速に乗ってお出かけである。
 しっかり朝食を摂り、まずは息子が母にDuo通話でご機嫌伺い。お誕生日おめでとうを伝える。
 その後、2人はカーシェアリングの車を取りに出かける。私は荷物等を用意してお迎えを待つ。予定より若干早く出発。晴れ女の底力、今日もお天気である。気温もかなり上がりそうな気配だ。

 ユーミンの歌のごとく中央フリーウェイに乗って、目指すは甲斐の国フルーツ王国である。運転にも大分慣れてきたようだけれど、高速に乗せてもらうのは初めて。ちょっとドキドキする。
 予定通りのSAで休憩を取る。車庫入れもかなり上達している。夫はあれこれチャチャを入れて、息子から怒られている。私は後部座席で静かにしている。
 お土産は後回しでいいね、と目星だけつけておく。夫はSA立ち寄りのお約束で、早速ソフトクリームを食している。ちょっぴり味見させてもらったら、濃厚で美味だった。

 今日の最初の目的地は桃狩りである。何年も前にバス旅行で母も一緒に行って以来のことだ。
 お昼からの予約をしていたけれど、早い分には全く問題なしとのことだったので、30分ほど早い到着になった。早くもバスツアーや個人客等で駐車場が一杯。少し歩いた駐車場を紹介される。
 青空と白い雲、山々が笑って迎えてくれているように見える。まずは店内で受付を終えて、チケットをもらい、シャトルバスを待つ。農園に到着したら説明を聞いて、桃を狩り、再び戻ってから桃の食べ放題、である。

 桃はデリケートなので、クルクル廻しながら取ると傷だらけになってしまう。枝先に向かってすっと引っ張ると良いとのこと。これと決めたら、それだけを、あれこれ濃厚接触しないように、との注意がある。
 桃の甘い香りが木々に立ち込めている。まずは私から。次に夫が、息子は背が高いので有利である。しっかりゲットして大事に持って再びシャトルバスに乗り込む。

 出発地点に戻ると、ブドウ棚の下にテーブルとイスが沢山セッティングされており、そこでとれたての桃を頂けるだけ頂く。それぞれ自分で剥いてぱくぱくと。甘くジューシーな桃ではあるけれど、次なる目的地でランチが控えているので、お腹一杯までは頂かずご馳走様。満足して農園を出た。

 再び車に乗り込んで、予約したパ・マルという名前のレストランへ。某サイトで予約したところ、先方から確認の連絡があって、私たちだけの貸し切りになるとのこと。
 お店は白を基調にしたお洒落な空間だ。そもそも12席しかない一軒家レストランだが、コロナ禍で県の規制が厳しく、定員の半数までしかお客さんを入れられないという。さらに4人以上のグループの場合は3回のコロナワクチン接種証明書のほか、あれこれ提出してもらうものもあるとのことで、3人の私たちはラッキーだった模様。

 既にテーブルには一人ずつステンレスのポットに入った冷たいオレンジティと西瓜の麦茶とノンアルコールシャンパンが用意されている。そして白桃の温かい紅茶がポットで頂ける。
 お料理はアフタヌーンティーのごとく3段重ねのガラスのお皿の上に色とりどり、美しく並んだケークサレやお惣菜、デザートの数々。ちょっとずつ色々で、珍しい食材ばかり。それはそれは手が込んでいる。今日のメニューカードが添えられているが、オーナーがひとつひとつ説明してくれる。

 お茶はどれも美味で、普段はそれほど水分を摂らない私がすべて飲み干してしまい、我ながらびっくり。
 息子は3段ともしっかり完食し、私の分も手伝ってくれたけれど、私はもちろん夫も食べ切れず。それは想定内とのことで、気が利いていることに、ジップロックのビニルバックにお持ち帰りが出来るようになっている。さらにサービスで玉ねぎのスープとセロリやオリーブ等のケークサレもお土産に頂いた。至れり尽くせり。

 最近では夜の予約が入らなくなり、かなり厳しい状況だそう。オーナーは隣県の出身だそうだが、「それでもここでこれからも生きていかなければ・・・」という言葉に胸が一杯になった。たっぷり2時間近く、優雅な時間を過ごさせて頂いた。応援しています、とお店を後にした。

 今日予約したのはこの2件で終了。まだ帰るには早いかな、とのことで、息子のリクエストで、追加の行先決定。子どもの頃から黒蜜&きなこラブだったけれど、自らソウルフードと称する信玄餅の工場である。
 ちょうど最後の工場見学の時間に間に合う。かなりの人である。すべて機械のオートメーションというわけではなく、最後のビニール包装は人の手で結んでいる。大変なものである。
 お土産にあれこれ買い込んで、工場を後にした。

 そして、車窓から見て気になった甲斐國一宮浅間神社へと車を進める。ちょうど昨日今日が桃祭り。桃のアーチが迎えてくれる。桃みくじや桃の絵馬等厄除け祈願祭も行われている。神楽殿前ではよさこい踊り等も催されており、大層賑やかだった。3人揃ってお参りをして、さて渋滞にならないうちに早めに帰ろうと、帰路に就く。

 最初は順調だったけれど、途中からは、かなりの渋滞。SAに入ってお土産を物色して(行きに買う予定にしていたものは見当たらず、残念・・・)から、車中でおやつタイムを過ごす。再び高速に戻るが、やはり渋滞である。
 全く動いていないわけではないけれど、かなり時間がかって、息子がお手洗い休憩のために、かなり切迫して次のPAへと飛び込む。皆さん大変だった模様で、車が動くのを待ちきれず路肩を歩いていく家族連れの姿もあった。車はお手洗い事情が大変である。

 結局、3時間ほどかかって高速を降り、最後の目的地、スーパー銭湯を目指す。
 まずは夕食を。2人はノンアルコールビールで乾杯。それぞれ好きなメニューでお腹を満たし、お風呂へGO。久しぶりの大風呂は3連休中日とあってかなりの混雑だったけれど、夏の温めのお湯につかり、塩サウナや普通のサウナ、露天風呂もすべてコンプリートして1時間の約束通り集合して、帰宅した。

 朝出かけてから帰宅するまで実に14時間。息子は一人でずっと運転でお酒も飲めずによく頑張った。往復200キロを超える距離、お疲れ様なことである。

 ということでバス旅行に行くしか出来なかった我が家としては破格の楽しい休日を過ごすことが叶った。有難いことである。
 今夜はよ~く眠れそうである。
 
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