徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

オチノメのイエ 現場日記 130116

2013-01-18 08:38:03 | 今日の現場
 この日も現場チェック。2月末には外壁、内装が補助金の関係から完了してないといけないのだ。何だかんだ言って、もう1ヶ月そこそこ。順調に工事は進んでいても、この天気での作業はなかなか心配なものがある。

 前回チェックした時に、腐っていた浴室回りの土台も既に交換済。それに伴い、床下の断熱材もリビングや水回り部分は吹付が終わった。今回の暖房システムは床下空間を使う。そのための断熱。

    

 床下空間を使うってどういうこと?と思うかもしれない。東北の冬は厳しい。特に足元から冷えてくる。ならば足元から温めるのが理想。床暖房では床暖房パネルを敷いた部屋を原則暖めるが、床下暖房は家全体を暖めることが可能。2階は無理でしょ?と言うなかれ。ダクトを設置し、床下の温かい空気を2階床下までファンで引っ張る。

 深夜電力を使った蓄熱システムなので、光熱費も思ったより安価。シュミレーションによれば、我が家の1ヶ月の暖房代(灯油代)とオチノメのイエの1年間の暖房代(電気代)がほぼ一緒。

 工期に余裕がないこともあり、現場担当者はこの現場にベッタリ張り付き状態。あと1ヶ月ちょっとでリフォームの9割を完了しなければならない。寒さ同様、厳しい冬になりそうである。

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勝ち飯の仕組みを知る

2013-01-16 08:30:03 | 今日のひとり言・雑談
 1月13日(日)午前に、スポーツ栄養講習会に参加してきました。野球、バスケットボール、剣道、サッカー部に所属する生徒たち総勢60名が参加しました。講師は味の素株式会社河辺将志氏。アスリートのコンディション作りと栄養学についての講義でした。

 河辺氏が言っていたのですが、味の素という会社、実は裏の顔得思っているのだと。表の顔は旨味調味料メーカー。これは誰もが知ってる有名な商品がいっぱいあります。そして裏の顔とは…、アミノ酸を病院や医療施設に提供してるアミノ酸メーカーという顔。これは知らなかった…。「Amino Vital」というサプリも販売している。

 そして、ロンドンオリンピックでは日本代表チームのオフィシャルスポンサーとして、選手たちの栄養面をバックアップしていたということも披露。「勝ち飯」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。勝ち飯こそ、味の素とJOCがタイアップした五輪プロジェクトだったのだ。

 さて、味の素の紹介はこの辺にして、講義のテーマは1.体の仕組みについて、2.筋力形成/疲労回復について、3.持久力についてと実践的なお話。アミノ酸メーカーだけに、アミノ酸の吸収の速さを売りにした食事の取り方とトレーニングの話が中心。

 筋肉を形成するのはタンパク質。タンパク質が吸収分解されたものがアミノ酸。だから、筋肉を作る為、回復させる為にはアミノ酸を摂ること。そして、その摂取方法にも理論的な時間法則があるのだということ。試合中の持久力低下の為のサプリ摂取方法なども披露してくれた。

 講義に参加したのは、高校生の運動部。講義が終わると質疑が殺到した。「筋トレと栄養の関連」や「試合中足がつらないためには?」などの質問に丁寧に答えてくれた。とても参考になった講義でした。早速、自分の息子に試してみようかと思った野球親父でありました。

 河辺さんどうもありがとうございました。
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数年来の同意を得たプレゼン

2013-01-15 08:58:03 | 建築つれづれ…
 今年で独立5周年。独立した頃から、家を建てるときはお前に頼むと言われていた友人。ついに設計の依頼があり、先月にヒアリングを行った。彼の要望事項は、いつも会ってるときに聞いていたので、ヒアリングの時はその内容の再確認と、奥様の要望を聞くことを主に置いたヒアリングだった。

 ヒアリングの内容は、家づくりに関して勉強している夫婦だけに要求は高かった。要求が高いのは、常々彼の言葉の端々から受け取れていたので、そんなに驚きはしなかった。

 正月を挟みながら、要望事項を整理し、スタディを繰り返す。計画の幹となるコンセプトは大きく2つ。そのコンセプトに則ってまずは1案作成した。彼らの要望を素直に受け取った最初の案は、自分の中でしっくりこなかった。

 違う…、何かコンセプトに少しばかり矛盾している…。そう思った時から、改良案の作成に入った。敷地に対する平面形の解答は間違っていないはずだ。スタディを繰り返す度にそういう印象が強くなった。問題は立体としてとらえたときのデザイン構成が違う…ともう一人の自分がそう結論を出した。

 当初案と平面形は同じだが、立体にするとまったく違うイメージの改良案。これだ。自分なりの手ごたえはあった。後はプレゼンで如何に彼らクライアントからの賛同という同意を得られるか否か。

 先月のヒアリングから約1ヶ月の歳月がたったこの週末に、ファーストプレゼンを敢行。敷地条件からコンセプトの組立て、組立てたコンセプトをどう形に、敷地に取り込むか、そして出て来た解答は2つ。プレゼンは続いた…。

 要望を素直に受け取った当初案(A案)と幹となるコンセプトを最大に引き出すための改良案(B案)。私のベクトルは…もちろんB案である。彼ら夫婦のベクトルはというと…B案であった。クライアントと建築家のベクトルが一致した。

 これからの1年間、夢への長い道のりが始まった。しかし、ベクトルが一致しているという最大の同類項が、その道のりをも長くは感じさせないものとなるだろう。そう思った、成人の日であった…。

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オチノメのイエ 現場日記 130109

2013-01-11 08:34:03 | 今日の現場
 先月から工事が始まった「オチノメのイエ」。年明けの7日から現場は動いていました。この日は現場で担当者と打合せに出向いた。クリスマスとお正月の寒波の名残で、現場内は雪に包まれていた。

 まずは現場を一回り。内部の改修範囲が骨組みにだけになり、今まで見えてなかったところも丸見え状態になった。築25年の住宅。外壁、天井に断熱材は入っていたが、床には何も入っていなかった…。床下からの冷気は、冬の時期たまったものではなかったと容易に想像がつく。冷たく硬い床を靴下1枚で歩いていたんだな…。

 基礎の状態は良好だったが、さすがに浴室周りの土台は腐っていた。その土台に設置してある柱も、柱脚部が腐っている個所も見受けられた。ある程度予想していたが、土台の交換は免れない…。しかも、ガスの配管と思われる孔が、土台の厚み2/3も欠き込んで貫通している個所も発見…。閉口…。もちろん、その部分の土台も交換である。

    

 リビングの天井納まり、階段の納まりを施工図を基に現場担当と打合せ。方針を決め、クライアントと打合せして最終判断をいただかなくてはいけない。最後に現場担当からたくさんの施工図というお土産をもらい現場を後にした。
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消費税増税

2013-01-09 09:31:03 | 建築つれづれ…
 来年の4月に消費税が5%から8%に上がることは皆さん既に知ってることかと思います。さて、家づくりにおいて消費税UPがどう絡んでくるのか?考えたことありますか。今日はこのことについて考えたいと思います。

 設計~工事完成まで、いつも色んな方々に1年は必要ですよ、と私自身言ってきました。ということは、今から設計をして完成するのが来年の1月ということになります。来年の4月に消費税が上がることを考慮すると、今から設計すれば間にあう計算になります。

 設計~工事完成までそんなにかかるの?と思うかもしれません。声を大にして言います、かかるんです。今年の4月までに設計をスタートさせれば、消費税UPを逃れるということになりますね。セーフです。

 他に頼めばもっと短いスケジュールでできるでしょ?と思う方、それは少し危ない考えです。スケジュールを詰めるとなると、単純に設計期間を詰めようと考える方が多いようです。これは、設計者が頑張れば済むことではなく、設計期間が短い=建て主の要望を反映する時間がない、ということに繋がります。残念ながら、これではいい建築、理想の住宅は実現しません。

 充実した、密度の濃い打合せをせずに設計を終え、工事を発注することはトラブルの原因にもなります。トラブルは全てを不幸にしてしまいます。ですから、キチンとした設計スケジュールで設計すべきなのです。これは誰にでも容易に理解できるところです。どんな住宅(木造住宅)でも、6ヶ月あれば工事は完成しますので。

 平成25年の9月までに、工事請負契約を済ませれば、工事完成が平成26年4月以降でも税率は5%据え置きという経過措置があります。9月に工事契約をするための設計スケジュールとは…。

 実例を挙げましょう。今月に工事に入る仕事は、設計開始が去年の7月初旬でした。設計がまとまり工事契約したのが昨年末。つまり、設計期間が6ヶ月ということになります。この実例を考えると今年の4月から設計を開始しては少々遅い。しかも今回の例は、設計、見積等々全てにおいて順調に打合せが進んだ例です。これが、設計中に案が二転三転すれば、もっと設計に時間がかかるということです。

 このお正月に、消費税も上がることだし家を建てるかと考えたあなた、今日のこのブログを読んで行動を起こそうとした皆さん、すぐ行動に移すことをお勧めします。しかし、皆さんが一度に私のところに来られても、実は私もちょっと困るんです。

 こんなこと書いといて何言ってるんだと怒られるかもしれません。しかし、当事務所のスタッフは私一人。仕事が殺到しすぎると物理的に手が回らなくなり、いいものが創造できなくなることも容易に予想できます。ほどほどに来て下さい(苦笑)。冗談はさておき、自分なりに色んな方法で手が回るように頑張りますけどね(笑)。

 さて、今年の夏ぐらいになるとこの件で世間が騒がしくなると思います。その前に、事前の準備は怠ることなかれ、です。さあ行動に移しましょう。
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