稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

“GIF IT UP 2021” ~デジタルワールドの世界的潮流

2022-03-06 15:37:30 | ご存知ですか?
日進月歩のデジタルワールド。
なかなかついていけない管理者ですが、先日国会図書館のカレントアウェアネスで、こんな記事を見つけました。
E2475 - “GIF IT UP 2021”受賞者インタビュー
同館の職員がヨーロピアナ(Europeana)が主催する“GIF IT UP 2021”の新人賞を受賞したという記事です。
ヨーロピアナもGIF IT UPも何のことやら???

『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、
ヨーロピアナ(Europeana)は、文化遺産のためのEUのデジタルプラットフォームである。参加機関は3000以上にのぼり、アムステルダム国立美術館や英国図書館、ルーブル美術館といった国際的に著名なところから、欧州連合のすべての加盟国における地域の文書館や美術館・博物館までが含まれている。同時に、利用者は、そこで収集されたコレクションを通じて先史時代から現代までの、欧州の文化的科学的遺産を探索できる。レオナルド・ダ・ビンチの『モナ・リザ』、ヨハネス・フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』、チャールズ・ダーウィンやアイザック・ニュートンの著作、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの作品は、ヨーロピアナのハイライトを成すものの一部である。
とのこと。
ヨーロピアナ(Europeana)のウェブサイトを見ると、GIF-making Academy というコンテンツがあり、ヨーロピアナが提供する様々な画像を使って、GIFというファイル形式のアニメーションを作成し、作品をシェアする仕組みでした。

ちなみに受賞者は国会図書館の佐々木良太さん。受賞作品(5つ目の作品)はこちらで見ることができます。
GIF IT UP
JAPAN SEARCHが提供しているデジタル画像の中から、幕末・明治の浮世絵師である月岡芳年(つきおかよしとし,1839-1892)の『新形三十六怪撰 源頼光土蜘蛛ヲ切ル図』を使って作られた作品です。

JAPAN SEARCH GIF IT UP 2021
はてまた新しい用語が登場!
JAPAN SEARCHのウェブサイトの説明では、
ジャパンサーチは我が国の幅広い分野のデジタルアーカイブと連携し、多様なコンテンツをまとめて検索・閲覧・活用できるプラットフォームです。デジタルアーカイブジャパン推進委員会・実務者検討委員会の方針のもと、さまざまな機関の協力により、国立国会図書館がシステムを運用しています。現在、161のデータベースと連携し、23,800,320件のデータを収録しています。
なんだそうです。
確かに全国いたるところでデジタルアーカイブが公開されていますが、その情報がいっぺんに把握できれば便利ですね。

つまり、現在ある貴重な文化遺産をデジタル化して共有するだけでなく、それらのデジタルデータを使って、二次利用という形で新たな文化を生み出して行こうとする潮流なのです。
まさに日進月歩の世界ですが、きっとこれからの子どもたちはこうしたデジタル情報の海を軽々と泳ぎまわり、新しい文化を創造していくのでしょう。

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