ニペソツ山・前篇
北海道上士幌町 標高2013m・ニペソツ山
標高年の山として今年は登山者が多いそう
先日のニュースで登山者は倍増の5000人と報道
私もブームに便乗し 登ることにした
2013年9月22日の記録です
登山前日は 登山口に車中泊
午後3時到着したら 駐車場は満杯 林道も行列駐車
糠平のお巡りさんが居て
「去年は 一人二人だったのになあ」 とつぶやいてました
駐車の仕方が悪く その苦情に困惑しているようでした
登山口
この丸太橋が登山の 始まり始まりの地点です
小学生が二人下山してきました
高学年の女子は 天狗平で満足したそう
低学年の女子は 山頂まであと100m地点で満足したよう
山頂付近は風が強く 吹き飛ばされそうだったという
小学生は この天候に体力を消耗したのでしょう
ガンバル小学生に感心させられました
下りてきた登山者は 疲れきっている人が多かった
風が体力を消耗させたのでしょう
でも 満足感で溢れているようでした
標高年登山「最初で最後の軽験ですもの」という声が多かった
仲間が離れ離れで下りてくるパーティーもあった
朝3時台に登り始め 午後4時過ぎに下りて来たご夫婦は
往復13時間の行程に疲れきっているように映りました
きつい上り下りを 風が邪魔をしたのでしょう
バイクのおじさんは 本州から連休を利用してきたそう
標高年の山の人気は 登山者の心を掻き立てるよう
私は運よくバイクの前の一等地を確保できました
地面に張られたテープの手前は 車の旋回場
林道が狭く ここまで来て車の方向転換し
下りながら左側の駐車スペースを見つけます
夜中に到着した車が数台この旋回場に駐車し
夜明前に大混乱を起こしました
おまわりさんのくどいた苦情多し 実感しました
苦情駐車された方も苦情を言ってました
「注意書きが見づらい」と・・・・・
簡易なトイレが設備されています
車中泊される方は 電灯持参をお勧めします
山登りは体力勝負
そのためには ごちそうをたらふく・・・これも好し
私はニオイだけ無断で・・・
月夜 明日9月22日は天気がよさそう
山仲間の大先輩が登るので 私も登ることにしました
途中で ヤアヤアヤア 出会うのが楽しみです
大先輩は80歳をとうに過ぎたが元気ハツラツ
明日はニペソツ山8回目だというから
早いっ ヘッドランプを点けて もう出発の登山者です
AM 3:36
夜明前の出発は 見通しが悪く 大変そう
写真はフラッシュの光で明るいが・・・真っ暗闇
私たち二人の出発 予定通りの早朝登山です
ヘッドランプを点けて出発したが 直ぐに夜明となりました
AM 4:50
登山口から1km地点まで40分 きつい登りでした
AM 5:30
日差しが差し込むようになり 登山道も歩きやすい
初級者の私には心強い味方となる標示板 ありがたいです
AM 5:45
夕べは 月夜
今朝も月が ハッキリスッキリ
山の天候は急変が 当ったり前
このまま このまま このまま ・・・
段差のある場所の根っこ
つかまると楽に越せます
自然の創る小道具に 感心します
ニペソツ山の人気は 想像以上
昨日 遭難を司る北海道警察の方が調査訓練をしていた
もしもの事故に備えての知識をインプットしているのでしょう
山と遭難は背中合わせのもの
ご迷惑をお掛けしない山登り 一層心がけなきゃ・・・
最初のピークの下・小天狗に到着
ここは 名物岩場だそ
AM 6:18
乗り越える方法は 二通りありました
ひとつは 岩場の割れ目を乗り越えます
もうひとつの方法は 下山の時に説明します
岩場はつかまりやすく
見た目ほど難しくなく乗り越えられます
若い人は機敏に乗り越えるので
年の差感じさせられます
乗り越えた場面です
乗り越え方を間違えると 苦戦します
山頂は 見えてる山の まだまだ先
AM 6:33
朝の冷え込みで 葉が白くなってます
あきらめない それでも咲こうとガンバル
チングルマも元気
紅葉はこれからのよう
木々の中にテント
熊さん・・・いらぬ心配をしながら前進
AM 6:55
トムラウシ山?
この山の登山口は わが家から500kmを越える遠い地
天気を見定めることに悩みます
里の天気が良くても 山頂は悪天候ということもあります
AM 7:00
西クマネシリ岳と南クマネシリ岳
通称 おっぱい山
前天狗から下山してくる登山者
若いご夫婦は日の出をバッチリゲットしたそう
天気が良く 感動する光景だったのでしょう
ルンルン気分で下山していきました
前天狗岳が見えてきました
AM 7:20
空は青々 このまま このまま このまま
祈りながら前進
テン場 賑やか
この辺りはナキウサギの縄張りらしい
下山時に 出合いを期待して前進
前天狗岳到着
登山口からの所要時間 2時間40分
AM 7:30
トイレブース ハエマツが隠れ蓑
トンガリが前天狗岳の頂
運が味方してくれました
さっきまで 姿を隠していたそう
ここから 残るは2.5km
下って登るの繰り返しの始まりです
ここから体力を使うそう
天気が良いと 楽に進めますが
風が強いと 進むのが大変らしい
昨日登った人は 強風で吹き飛ばされそうだったそうで
体力も消耗したという
この日は 運よく ほぼ無風
この容姿を眺めるために登る人もいるという
この日も 前天狗岳から戻るという高齢者がいました
ここからの登り下りを考えると ・・・
戻りたくなる気持ちも分ります
この山に登るのは 初めてです
経験のない山に登ることは 不安も頭を過ぎります
80歳をとうに越えた山仲間の先輩が登るというので
私たちも登ることにしました
友人や知人も登っているというだけで 安心感が湧きます
もう山頂は 賑やかそう
テン場利用者は 身軽にして登る人が多い
AM 7;43
ピークをいくつも越えなければならない
こういう山登りは 初体験です
雲は次々とやってくるが 尾根を境にして消える
気象の不思議を教えられます
すぐそこに見えた山の背ですが アップダウンは結構大きい
前天狗岳方向を振り返る
テッペンからここまで約10分
人間の歩くのも早い 実感
AM 7;53
あやしげな雲が 次々
心配無用 ボクシングのジャブのようなものでしょう
大雪山の山々やトムラウシ山の上部は 雲隠れ
ナナカマド 葉落ちですが真っ赤な実が鮮やかです
ナキウサギの縄張りを通過させてもらいます
日本百名山には選ばれなかったが
101番目という評価の山だそう
見惚れて 歩の進みが鈍ります
AM 8;05
下る 登る 下る 登る この繰り返し
山容の美しさが 疲れを忘れさせてくれます
見た目は険しく見える山ですが
登山道は意外と楽な登りです
どこの山道もそうですが
先人の踏みしめた跡は 知恵の詰まった道です
AM 8:15
天気は持ち堪えそう
こんな時 歩を止めての油断が大敵
山頂天候の急変は 想定外の早さです
あと1km 気温が低いので 疲れは少ない
帰りも登り下りの連続なので 体力の余力が要ります
AM 8:22
登りで私を追い抜いた中年の女性が 山頂から下山してきた
登り 3時間を切ったそう 私にはのタイムです
急な下りですが 飛ぶように トントントントン・・・
見惚れてギャフンです
前天狗岳方向を振り返る
越えてきたピークを眺めると
日本アルプスの山に登った気分になります
標高の高さ 苦にせず
ナナカマドの生きる力は すごい 強い
途中 私は数人に追い抜い抜かれました
この方もその一人 やはり3時間で山頂到着だったそう
私は4時間を切るのも無理なので
山頂 まもなく まもなく
嬉しいなあ ここまで来れば 間違いなく登れるでしょう
大先輩後押しのお陰 天気が味方してくれたお陰