次は難易度ゴッドですが、私は少々腰が引けていました。メタルマックス4の難易度ゴッドで、ラスボス・ベルイマンの想像を絶する強さを思い出していました。あまりキャラクターのレベル上げをしないプレイ傾向のせいもあるでしょうが、私はゴッド・ベルイマンに正攻法で勝てたことがありません。限界超改造戦車を3台並べ、パメラも連れて、難易度スーパーを満身創痍になりながら勝つのがやっとでした。平均レベル130くらいでした。それはベルイマンを舐めてないかね、その倍のレベルは必要じゃないかね。こちらも戦車が大破・残弾切れする長時間大苦戦で、正直あんなに苦しい戦いはもうまっぴらごめんです。それでゴッドは結局オーバーフロー・カラーテで強引に倒しましたが、ゼノにはバグ・カラーテのような救済手段がありません。
ついに来た、とうとう真面目に難易度ゴッドと向き合う場面です。これまで散々バグ・ズル・卑怯技攻略を続けてきた私も、ついに年貢の納め時のようです。今回は真面目に正面からゴッド・カタストロプスを倒さないいけません。でないと難易度ヘヴンが解禁しません。最強エンジン・インフィニティのためにはやるしかない。
そのためにも超改造武器を作ります。
ところで、ゼノでは超改造システムが変更され、武器強化は+99までになりました。
従来作のように+255回も超改造しなくて済む、良かった簡単になった、と考えた自分は浅はかでした。
ゼノでの超改造は「超改造合金」というアイテムを、武器に対して直接使うシステムに変わりました。使うたびに超改造率が上がっていき100%で「+1」の強化となります。超改造合金には3種類、
S(10%)
M(30%)
L(100%)
があり改造率の上昇が違います。
これは言葉のトリック。+1の前に最多では10個刻みの超改造素材が必要なので、超改造合金Sならば実質990個です。全然、楽になって無いわ。
素材の違いで作業効率に10倍もの差があるため、当然狙うのは超改造合金L一択ですが、これが集めにくいんだ。落とすモンスターのエンカウント率がやや低く、囮寄せで呼びシールドブレイクでドロップ率を上げ、それでも必ず落とすわけでもありません。メンバー全員でポリプロピレパラー(一番効率よく取れる)を囮寄せの使用回数使い切るまで戦う、を繰り返して集めました。体感的に一度の出撃で10個弱くらいの収穫。それを99個集めて超改造武器が1つ完成します。
この素材集めもゼノの大きな欠点です。漠然と戦っているうちに集まる超改造合金Sではまったく強化が捗らず、超改造合金L集めは作業内容が完全に固定されます。同じ場所で同じ敵を延々狩り続ける、まるでFC時代の昭和RPGです。その間に鉄くず・ハイテクスクラップをどんどんドロップして最大量9999.99tまで簡単に溜まりますが、ゼノには冶金屋が無いため超改造素材にも出来ず、屑は屑のまま活用されません。従来シリーズを踏襲していれば、直接ドロップと冶金の2方法で材料を集められ、超改造も捗ったでしょうに。2Rはそのへんのバランスが良かったんだよ。4は底なし沼でした。
超改造合金に限りませんが、ゼノではアイテムドロップの配分バランスが悪いです。大量に必要なアイテムの入手は渋いのに、ほとんど使わない資材は膨大に溜まり、それらを換金してもお金の使い道がありません。Tecレベル上がらないと、販売も製造もろくな武器が無いし、店頭に並ぶ頃には手元に強敵からドロップしたレア武器が揃っています。今更定番武器が生産可能になっても使う機会はありません。
2周目から大量にドロップしまくるネフィリム変異素子は、ネフィリム兵器に取付数が決まっているうえ、上位アイテムの変異核以外では性能アップしないので、使い道の無いゴミと化します。99個溜まっても売ることも捨てることも出来ません。存在価値の見当たらないゼノの代表的ゴミアイテム。
戦闘後に大量の入手アイテムがザラザラと表示されるから一見騙されるけれど、それらの殆どは素材でしかなく、組み合わせてアイテムを作るには、Tecレベルと他の資材も必要で、特に強力なアイテムのコア資材は入手機会が限られており、欲しい性能を満たした装備は常に枯渇していました。目的アイテム5個を入手するのに100回戦闘して不用品95個捨てる、そんな作業過程が最初から終わりまで続きました。薄い内容を補う為にプレイ時間の水増しを狙った設計でしょうか。私はそう邪推しています。
それはさておき、超改造合金Lが99個貯まりました。
最初に超改造したのは100t砲☆3でした。攻撃力1198を5連射する弾倉99発、手持ちの中では最優秀な性能です。120tの重量以外は。その重量は後で最強エンジンを超改造して賄うつもりでした。
では超改造+99。重量318t?え、なにこの重量増加。3で元重量の割合増加、2Rからは+0.04tの定量増加だったのに、それがまた3形式の重い武器はさらに重くなる、使いにくいシステムに逆戻り。
軽量化して282.20tに落ち着きましたが、載せてまともに動けるエンジンがありません。
現時点最強エンジンのファラオダイン☆3を超改造しようか。また超改造合金L集めやるのか、しかたないな。しかし今にして思えば、これは無駄な作業でした。どうせ後で最強エンジン・インフィニティを超改造するのだから、中継ぎエンジンに超改造合金を使ってしまうのはもったいなかったわ。
それでも大砲とエンジンの超改造+99を終えました。これで難易度ゴッドを突破出来なくては困ります。他にはもう退屈なレベル上げしか手段が残らないからな。
そしてゴッド・カタストロプスに挑みました。
勝てました。
予想よりもかなり呆気なく容易い勝利でした。戦況から見て、これは超改造しなくても勝てたのでは?
試しに通常武器構成チームで挑むと、やはり勝てました。グランドストライクを重ねたATMひぼたん極5個ラッシュで充分な火力でした。
前2作の難易度ゴッドのせいでビビりすぎ、過剰武装で挑んだ自分が馬鹿みたい、超改造合金Lを198個集めるのは大変でした。
しかし正直、高難易度ラスボスの強さとしては、これが妥当と考えます。通常プレイ範疇でもしっかり戦力用意すれば充分勝てる内容。若干レベル(LV250前後)でゴリ押ししてる気もしますが、4周回してるとキャラは自然と育ちます。結果的にハンター人生4倍の超人チームになってしまいました。あくまで結果。望んだ目的じゃありません。
逆に、難易度ゴッドの数値を上げ過ぎて、クリアには超改造素材を数百個集め、レベル999まで育てる、といったストレス耐久テストのような作業を必須にしてはいけません。それは楽しむ範囲を逸脱した依存症や強迫観念の類でプレイヤーが壊れます。それでなくてもゼノではTecレベル制限とリメインズがストレス要素なんだから、これ以上の負荷は困ります。
やはり4のゴッド・ベルイマンの強さはやり過ぎだったな。
ついに難易度ヘヴンが開放されました。これでようやく全賞金首が出現します。プレイ時間は130時間程ですが、もっと長く感じました。
錯覚ではなく実際に長いです。
セーブデータ横に表示されるプレイ時間には、アイテムドロップの繰り返しトライエラー作業時間は含まれていません。数字に現れない苦しみの時間も喉元すぎれば忘れがち。従来シリーズと比較しても、ゼノには溜め込む反復作業ばかりで気分の晴れる瞬間が少ない気がします。