プロ入りをめざす里見香奈三段、女流棋士の中では圧倒的な強さを誇ります。見事、四冠復帰です。
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女性将棋の公式タイトル戦「第23期大山名人杯倉敷藤花戦」(日本将棋連盟、倉敷市、同市文化振興財団、山陽新聞社主催)3番勝負第2局が23日、同市中央の市芸文館で指され、挑戦者で後手の里見香奈女流3冠(23)=女流名人、女流王位、女流王将=が132手で甲斐智美倉敷藤花(32)を下し、2連勝で3期ぶりに藤花位に返り咲いた。甲斐倉敷藤花の3連覇は成らなかった。両者とも持ち時間2時間を使い切った。
里見3冠は第21期、甲斐倉敷藤花に6連覇を阻まれた。今期はタイトル保持者と挑戦者の立場を入れ替えて臨み、雪辱に成功。藤花位獲得は6度目となった。
里見3冠の先勝で迎えた第2局は午前10時から同館藤花荘で始まった。午後からホールに会場を移し、公開で行われた。甲斐倉敷藤花が石田流三間飛車、里見3冠は居飛車を採用。変化に富んで難しい局面となった中盤、甲斐倉敷藤花が緩手をとがめてペースをつかんだものの、里見3冠が終盤に繰り出した勝負手で逆転、そのまま押し切った。
同館アイシアターでは、倉敷市大山名人記念館名誉館長の有吉道夫九段と熊倉紫野女流初段が大盤解説。ホールと合わせ約800人のファンが熱戦を見守った。
里見女流3冠の話
難しい局面も多かったが、タイトルを取れてほっとしている。地元の島根県や倉敷市のファンの声援が力になった。これからも一局一局を積み重ねて強くなりたい。
甲斐倉敷藤花の話
終盤に勝てると思ったあたりで焦りからうまく指せなかったところがあり悔しい。3連覇はできなかったが、この素晴らしい舞台に帰ってこられるよう努力したい。
将棋・第23期倉敷藤花戦3番勝負第2局が23日、岡山県倉敷市内で指され、後手の里見香奈女流三冠(23)=女流名人、女流王位、女流王将=が132手で甲斐智美(32)に勝ち、2連勝でタイトルを奪取、2013年10月以来の女流四冠に返り咲いた。
里見は13年5月に史上初の女流五冠を達成。その後、体調不良で一時休場したことなどで、保有タイトルは女流名人だけになっていたが、今年1月に女流棋戦に再び参戦。10月に女流王将を獲得し、同三冠に復帰していた。
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