今回、採り上げるのは、6月22日新華網に掲載された、《温家宝主持国務院常務会議決定建立全科医生》という記事についてです。
“全科医生”とは、文字通り、各種の疾病に対するひと通りの知識、基本的な対処方法を理解し、自ら診療を行えるものは実施し、より高度な専門知識や技術が必要なものは然るべき病院へ転院させる手続きをする、いわば「町の診療所」を運営できる人材を育成し、普及させようというものです。
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■[1]
(クリックしてください。中国語原文と語句解説が表示されます。)
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□ 会議では次のように指摘された:“全科医生”は総合的なレベルの高い医師であり、主に民間で疾病予防や健康管理、生活習慣病や流行病の診療や転院、病人のリハビリや慢性病の管理、健康管理等の一体化サービスを担当し、住民の健康の「番人」と呼ばれている。現在、我が国の“全科医生”の育成と運用は尚初歩の段階で、“全科医生”の人数は著しく不足している。全科医生制度を作り上げ、徐々に“全科医生”を主体とした社会の底辺の医療衛生組織を形成することは、医薬衛生体制改革の重要な内容であり、社会の底辺の医療衛生サービスのレベルを向上させ、人々の「病気を診てもらうのが困難で、病気を診てもらう費用が高い」という悩みを緩和するのに、重要な意義を持っている。
■[2]
□ 会議は以下のことを要求した:2012年までに全ての都市の“社区”(地域や団地)の医療衛生サービス機構や農村の郷鎮衛生院には資格を持った“全科医生”(町医者)を置く。更に数年の努力を経て、統一し規範化された“全科医生”の育成モデルと民間の底辺での初診サービスのモデルを基本的に形作り、都市、農村で数万人の住民に2~3名の割合で町医者がおり、より良く住民に対し継続して協力し、便利で行き届いた基本医療衛生サービスが提供できるようにする。一つ目に統一的で規範化された医師育成制度を打ち立てる。“全科医生”の育成は“5+3”モデル、すなわち先ず5年間臨床医学の大学での学部教育を受け、その後3年間“全科医生”の規範化されたトレーニングを受けるという育成モデルを徐々に形作る。二つ目に今緊急で必要であるが、規範化し育成するまでのサイクルに時間がかかるという矛盾の解決に力を入れ、当面は様々な措置を採って資格のある“全科医生”を育成しなければならない。条件に合った民間の現場の執務医と副執務医は、必要に応じ1~2年の現場ローテーョンのトレーニングを行う。都市の病院の医師が主治医師、或いは副主任医師に昇格するには、民間の現場で累計1年の診療業務を行わなければならないという規定を厳格に執行する。三つめに“全科医生”の診療業務の方式を改革する。“全科医生”は必要に応じ複数の地点で登録して診療業務を行うことができ、民間医療衛生機構でフルタイム、或いは他との兼務で医療業務を行うことができ、自分で診療所を開くこともできる。“全科医生”と地区住民の間の契約医療サービス関係作りを推進する。“全科医生”の医療サービスの質の管理監督を強化し、医療保険の支払い、基本公共衛生サービス経費の支払いとリンクさせる。四つ目に“全科医生”の奨励政策と方式を新たに作り出す。契約した住民の人数に応じ医療サービス費を得ることを基本とした新たな奨励メカニズムを打ち立て、診療の困難な辺境地区での給与補填政策を完備させる。“全科医生”の医療業務の発展の道筋を開き、その肩書きや昇進の方法を完備させる。
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つまり、日本や香港などで行われている開業医制度を中国でも作り、飴と鞭の政策で、現場でがんばれば、金や肩書、名誉が付いてくる形を作って医師の積極性を引き出すとともに、住民にはこれら町医師を主治医とする契約を結ばせ、彼ら町医者に一次診療業務を担わせ、総合病院の負担を軽減させようとする政策です。
国民全員に対する社会医療保険の普及と合わせ、中国の医療制度の底辺を支える政策として、注目されます。
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