矢口タートルズVCは2020年に創部しました。 #小学生バレーボール #脳科学 #教育 #マインドマップ
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ユングの心理学とマインドマップの関係
2009-07-19
/
マインドマップ研究者・普及者活動
まだまだ浅はかな文章になりますが、自分の記憶にとどめるためのつぶやきと思って下さい。
ユングの深層心理学によれば、患者の深層心理を理解するために「言語連想検査」というものを行っていました。例えば、ユングが次のように患者に問いかけます。
「緑と言ったら何を連想しますか?」→「森です。」
「歌うと言ったら?」→「鳥。」
「長いからは?」→「ヘビ」
「新しいからは」→「時代」
など、医師の用意した言葉から連想し、患者が口にした言葉から、病巣を探し出すという方法です。
どうでしょうか。マインドマップをかいている方にはもうお分かりですね。マインドマップで発想を広げていく時に使っている「アソシエーション(連想)」と同じ原理を使っているということです。ユングはこの手法が万全なものではなく、患者を理解するためのひとつの手助けとして使っていたそうです。
私たちマインドマッパーはよく、頭の中に混沌としている思いを整理して、自分自身の進むべき道をマインドマップで考えたりします。言葉の連想をしているうちに、自分が何を大事にしていけばいいのか、ハッと気づく瞬間があります。これは単に自分の思考が整理されただけではなく、おそらく無意識(潜在意識)の奥にある大事な何かに手が届いた瞬間なのではないかと思われます。
次に、ユングが無意識の世界を垣間見るために活用したのが「絵を描く」ということです。見ようとしても見えない「無意識」という世界を言葉で表そうという取り組みにはどうしても無理があることを感じたユングは、自分の心の中を絵や彫刻などに表そうとしたらしいのです。そしてそれは東洋哲学の中に出てくる「マンダラ」と全く同じことであると気づいたのです。
実は私はマインドマップを描き始めてすぐに、「ああ、これはマンダラを描いているのと同じ作業だ。」と感じました。その瞬間、自分が20代の頃にインドの各地を訪問し、悠久の大地とガンジスの流れを目に焼き付けながら感じた思いが蘇りました。
この大地で無数の先人たちが自分の生命の奥底を見つめ、心と格闘しながらマンダラに表現していった姿。実に何千年もたった現代版のマンダラ作業がマインドマップだ。そう感じました。
その意味で、マインドマップを描いている人たちはユングの気づきを再体験していることにも通じるのではないでしょうか。
また、ユングは夢分析でも有名です。
ユングによると、夢という物は無意識世界を見える化しようとしたものが夢であるということになります。「夢=イメージ」です。言葉でも言い表せない、どんな姿、形であるかも分からない無意識の世界を見るためには「イメージの力」を借りるしか方法がありません。
マインドマップの最大のポイントは「イメージ」と「連想」です。
「イマジネーション&アソシエーション」です。
この「イメージの力」について、マインドマップを活用している多くの人たちが同様に感じていることがあります。「セントラルイメージ」を集中状態でていねいに描くと、描き終わった時には、すでに答えが出ている場合が多い。その先のブランチ(枝)まで描かなくても、なんだか自分の中に答えが出ている感覚がある。
これは何を意味しているのでしょうか。
そうです。イメージの力を強く使うことによって、自分の無意識(潜在意識)の深い部分にアクセスすることができているのです。なので、言葉では説明できなくても、自分の課題に対して、「あ、これで行けるな。」「お~、何だか自分の中に落とし込めた。」「うん、ビジョンが見えた。」という感覚を得ることができるのです。
これ以上書くと長くなりそうなので、この辺でやめておきましょう。
スタートしたばかりの夏休み。
今回の記事のように、マインドマップに私の関する考えをまとめておきたいと思っています。
お楽しみに!
【お薦めの本】
手にとるようにユング心理学がわかる本
長尾 剛かんき出版
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セルフエスティームを高める家庭教育に学ぶ
2009-07-19
/
教育について
夏休みに入った。授業を通して記事を書くことは難しくなるが、長い休業日で自分の取り組んできたことをまとめてみるチャンス。できるだけ1日1記事にチャレンジしてみるつもりです。
今日はある母親との懇談から学ぶところが多くあったので、記事にさせていただきます。一般論的に書きますので、個人は特定できないと思います。子どもを育てるという視点で読者の参考になると思い、記事にしてあります。
母親としての子育てについてです。
その子の学校での姿は本当に素晴らしく、何でもできるよくできたお嬢さんです。さてさてなぜそのように育ったのでしょうか?
その答えは「セルフエスティームを高める家庭教育」をしてきたことにあります。
その母親はこう語りました。
「私が尊敬しているのは、この子なんです。」
これぞ子どものセルフエスティームを高める最高の言葉だと思いました。子ども自身に直接「尊敬している」と言うことはないでしょうが、大事なことは「私の娘は素晴らしい子だ」と思えることです。
どんな子でも、その子にしかできない「使命」、この世で果たすべき「役目」を持って生まれてきています。一人として必要のない子はいません。いったん学級担任として子ども達の前に立つからには、すべての子どもの可能性を信じ切り、一人一人の「良さ」を探し出して、この母親のように「私が尊敬しているのは、この教え子たちである!」と心から思えるならば、学級崩壊など絶対に起こらないことでしょう。
さて、その母親が教えてくれたことのもうひとつ。
子どもを自立した子に育てるために、わざと「できない母親」になったということでした。さらに「私があまり勉強できない人間だったので、本当に子どもを尊敬している。」とも。
しかし、その裏を聞き出せば、
「子どもが幼い頃には毎晩絵本を読み聞かせました。」
「子どもが自分だけで何かをした時には、本当に助かると感じて褒めました。」
という取り組みが浮き彫りになってきました。
ご自分が言うような「できない母親」などでは決してなく、大変に賢明な母親だと思います。
私からは、
「ではこの子には、世界を動かすくらいの、大きな夢を持つように指導していいですか?」
という問いに対して、
「この子はそういう大きなことに目を向けたら、きっと力を発揮すると思います。よろしくお願いします。」
と任せて下さった。
母親にここまで信頼されているお嬢さん。家族という基礎集団の中でセルフエスティームをしっかり育まれてチャレンジ精神旺盛な子。
「未来の大人材と育ち、世界に飛翔するために私と出会ったのだ。」
と書き残し、アファメーションしておきますよ!!!
【夏休み 井上文庫】
夏休みにもかかわらず、このブログで学んでくださっている方々に少しでも役立つように、お薦め本もどんどん紹介していこうと思います。
この本は小学校高学年向けに書かれています。人生の成功本です。早い時期にこうした本を読んでおくことで、中学・高校生活を良い方向に導いてくれるでしょう。
井上学級必読の書と言っておきましょう。
賢者の書
喜多川 泰ディスカヴァー・トゥエンティワン
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