「南畑バイパス」の現調を終えた後、五ケ山ダムまで足を延ばすことにした。前回、訪れたのは4月だったので5カ月ぶりとなる。ダム湖を見ると、ずいぶん水位は下がっていた。今年は冬場に雨が多く、4月にはサーチャージ水位(洪水時最高水位413.4m)を超えていたが、梅雨に入ってからは雨の少ない状態が続き、6月には402mまで下がっていた。7月豪雨直後、ふたたび満水となったが、その後は台風による降雨も少なく、水位は徐々に低下。現在、397mまで下がっている。(下写真参照)
ダムサイトからダム湖を眺めていると、対岸(正面)にブルーシートが見えた。気になって行ってみると、(ダム建設の際に使用された)土捨場の奥の山肌が露わになっており、数人の方が作業にあたっていた。道路脇には「道路防災工事」と書かれた看板が立っていた。4月には異常は見られなかったので、7月豪雨でやられたのだろうか。もしかすると、ここは水の通り道になっているのかもしれない。作業の邪魔になりそうだったので問いかけはしなかったが、以前、この近くで小規模な土砂崩れが起きていたことがある。五ヶ山の地質は花崗岩や花崗閃緑岩で風化しやすい上、地下水が豊富なこともあって大雨になると崩れやすい。幸いなことに、今のところ、五ケ山ダム周辺では大きな災害は起きていないが、そうならないための工事なのかもしれない。
撮影日:2020.9.29
水位低下(木が茶色になった部分が見える) 遠くにブルーシート、、
こちらは今年4月、超満タン(ブルーシートがある場所、こちらは異常なし)
現在の水位は約397m 見下ろすのが怖ろしい、、
現場到着 土砂崩れ跡らしきところを重機で掘削中
道路防災工事看板
現場あたりの地質は花崗閃緑岩 (産総研 地質naviより)
ちなみに、五ケ山クロスキャンプ場上の土砂崩壊場所では、まだ工事は行われていなかった。
大きな変化はない様子 (望遠レンズを忘れてしまったのでこれが精一杯)