福岡市長選の告示までおよそ1ヵ月、高島市長は9月議会の最終日10月11日に進退を明らかにするらしい。これまでの本人の発言からして、おそらく国政進出はないだろう。今頃、4期目をめざして闘志を燃やしているところかもしれない。一方、野党側は、福岡市議会野党最大会派「福岡市民クラブ」の代表田中慎介氏が、9月20日、議員辞職し、正式に出馬表明をしている。また、市民団体や共産党などの野党でつくる「福岡市から政治をかえる会」は26日、独自候補として市民連合ふくおか事務局長の片山純子氏を内定し、政策を発表している。
そこで、26日の「福岡市から政治をかえる会」の記者会見を確認した。内定候補者の片山純子さんは市民活動を通じて存じていた。実際にお会いしたことはないが、聡明で柔軟性のある方のようにお見受けした。東大文学部を卒業されており、日本史の講師として長年貢献されている。ご自身は立候補するようなキャラクターではないと仰っているが、この方なら高島氏と戦えると感じた。福岡市初の女性首長誕生を期待したいが、野党候補一本化の動きがあるので、どうなるかわからない。
同会のツイッターによれば、1日の総会に田中氏が参加され、政策などの協議が行われたようで、来週の総会で(片山さんを擁立するか、田中氏を支援するか)結論を出すという。個人的には片山さんに出馬してほしいが、立憲福岡県連が田中氏の推薦を決めているので、おそらく、田中氏一本化で進むことになるのだろう。すでにそうした報道も出ている。さて、高島市長はいかに。
福岡市長選は11月20日です。
大企業から市民目線の政策へ!
詳しくはこちらの記者会見をご覧ください。
《参考》「福岡市から政治をかえる会」のメインスローガンと政策(福岡市から政治をかえる会・公式ツイッターより)
企業優先から市民第一の政治へ~暮らし充実の福岡市をめざす。多様な市民の命と暮らしに寄り添う政治をめざす。市民の、市民による、市民のための政治をめざす。政策の柱は8項目。 ①大企業中心の大型開発を市民中心で見直す。 ②市民の生活を底上げし、市民が元気な街にしていく。 ③ジェンダー平等を推進する施策を行う。 ④社会で出産・育児を支え、子どもの権利を大切にする社会をつくる。⑤気候危機対策を積極的に進める。 ⑥コロナ・感染症対策を充実させる。 ⑦都市外交により、東アジアに非核平和地域をつくる。 ⑧日本国憲法の精神を生かし、課題ごとに、市民による施策の提言・意見交換の場、施策検証の場を設け、市政に反映させる。
(写真:亀山ののこさんfacebookより)
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