2日間かけて、田中亜紀先生による
「シェルターメディスン」の講義を見終わりました。
シェルターメディスンとは、
シェルターという特殊な環境で暮らす動物たちの群としての健康管理、
望ましい生活環境、気質の評価や行動学、マッチング 等を分析し、
現状を改善し、よりよい譲渡につなげるための学問です。
法獣医学同様まだまだ日本では遅れている分野だと思います。
今は、どこの自治体も「殺処分0」を目標に置いているように見えますが、
センターのシェルターから保護団体のシェルターに移動しただけでは
本当に動物たちのQOLを満たしているものでないということです。
最近多頭飼育崩壊のニュースを聞くことが多いですが、
その現場が、個人宅やブリーダーばかりでなく、保護施設というのが
とても気になります。
そして、少なくともその動物本来のニーズを満たすための施設でなければ
動物たちによい影響をもたらすことはできません。
行政の殺処分0を達成するために、保護団体や個人が飲み込まれてしまえば
そこにいる動物たちの福祉がおざなりにされてしまいます。
それぞれの連携は大事ですが、それがそこにいる動物たちの
幸せにつながらなければ、元も子もありません。
また、「かわいそう」「わたしが引き出してあげなければ、
この子は殺処分されてしまう」などと
感情が先走って保護してしまうことで、譲渡への道が閉ざされることも
見てきて知っています。
動物福祉は、科学です。
愛護の心は大切ですが、行政、保護団体、個人で保護している方には
同時に科学的に動物たちの幸せを考えて
取り組んでほしいと思いました。
■ ■ ■ ■ ■
昨日のChoco.さんは…
朝から捕獲した猫のことでバタバタしていたので、
おさんぽは変な時間にちょっとだけ。
💩はまぁまぁなのが出たけど、
ごはんは、トッピングしたものしか食べず…。
今日は薬の日だから…と薬に頼るのもよくないとは思いつつ…。
花壇のヒマワリ
今日と明日は、入交先生の「動物行動学」を学びます。
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