昨日、比良山から吹きおろす寒風に長浜まで行ってきた。
学生時代の友人とふたりで、学生時代の三羽烏としてあそんだもう一人を訪ね。
20年前くらいまでは年賀状を交換していたがぷつりと途絶えた。それっきりで音沙汰無し。忙しくしていた時代だから仕方ない。便り無しは元気の証、と日々が過ぎていった。
昨日一緒した友人が、今年40ぶりに米国から日本へ移住した。それを機に、長浜に住む三羽烏の一人を訪ねることになった。だだ、年賀状の住所だけを頼りに、会えれば50年ぶりと胸を躍らせ電車に乗った。
滋賀県でも湖東の北端の地である長浜は、寒いので有名である。有難いことに昨日は天気に恵まれたが、比良山から吹く下ろす風はさすが冷たかった。
住所を頼りにタクシーに乗り、約20分。田舎のただただ広がる田園風景の中に昔からの立派な家十数件が建ち並ぶ一角が、めざす住所の地である。
久しぶりの対面に元気な姿を想像しながら、彼の名前の表札を探して歩いた。同名の表札は至る所にあったが、彼の名前が掲げてある表札はなかった。やむを得ず同性の家のインターフォンを押し聞くことに。
玄関に出てこられた男性に我われの素性をあかし、「〇〇史典さんを訪ねて来たのですが・・」、家をしらないか、と尋ねた。
「となりにありました。いまは平地になっていますが」
「そうでしたか、どこかへ移られたのでしょうか」と尋ねてみると、
「えぇ、、」と声を発し、次の返事が戻るまで少し間があった。
「実は、もう20年前くらいに亡くなりました。お母さんより早く逝かれ、史典さんが亡くなったあとすぐお母さんも」という。
ひと通り話を聞き、向かったのが田園の中にあるその集落の方々の先祖代々が祀られているお墓。手を合わせた。対面はできなかったが、心の中で昔の出来事の一端を一方的に語らせてもらった。
「すまんの、訪ねてくれてありがとう!」という声が冷たい風にのって聞こえてきた。
長浜市「黒壁」周辺
文・写真/ 渡邉雄二
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