忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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E3後の妙な膨満感

2005年05月20日 | 業界四方山話
これは私のゲームに対するスタンスが
大きく影響しているのであろうし、
世間一般もそうだと言うつもりは毛頭ないのだが、
E3で次々に発表されたハイスペックの新機種や
大作と言われるソフト群を眺めていると、
食べ過ぎによる胸焼けというか、膨満感ばかりが大きくなり、
あまりワクワクもドキドキもしなかった。
つまり私は、現在のゲーム業界に対して
まだ何の飢餓感も感じていないということなのだろう。

FC末期には色数や処理能力の「限界」を感じたし、
SFC末期には大容量による価格の高騰に「限界」を感じた。
PS末期には「限界」までは感じなかったが、
より質の高いグラフィックやDVD再生機能など、
総合的にランクアップしたPS2の登場は「まぁ必然」と思えたのだが・・・

今回の新機種からは、それが例えば今年末なり来年なりに
登場しなければならない必然性を全く感じないのだ。
むしろ、延命処置を講ずることもなく
簡単に見捨てられたという印象を受ける。
己の発想の貧困さをマシンの限界にすり替え、
器を取り替えることで「進化」したと思わせたい作り手の責任転嫁や
前年度割れを防ぐために単価の高いハードで業績回復を狙う
売り手の都合ばかりが優先された結果が、今回の新機種投入なのではないか。
このままいけば、スペック重視のコアゲーマーばかりが居残り、
一般層はどんどん篩い落とされていく。
一部ではXbox360やPS3に対してRevolutionの発売が
もう少し先であることを「脱落」や「遅れ」だと言われているようだが、
ではこれらの3機種が一斉に市場に投入されたらどうなるのか。
それぞれのハードや対応ソフトを
現行機種と併行販売しなければならないショップは悲鳴を上げ、
ユーザーは勝ち組を見極めるまで様子見、
という総倒れ状態も決してあり得ない話ではないと思う。

ということで、ここに(小声で)宣言する。
少なくとも私はまだ満腹だ。
今の私に「満漢全席」を出されても、
「どれも美味しそうですね」と言うのが精一杯であり、
箸をつけようとまでは思わない。
DSのような「箸休め」的なポジションを狙ったものは
まだつまんでみようかとも思うが、
フルコースを入れるほど空腹になるには、まだ時間がかかると思う。

メーカーは私の肝臓をフォアグラにでもするつもりか。
コメント (125)
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