前回、生まれ代わり思想としてのいわゆる輪廻転生に2種類あると、書いた。
道元禅師はどう考えていたか。私の思うところを書いてみたい。
道元禅師は正法眼蔵弁道話で、霊魂による輪廻をはっきり否定している。霊魂により生まれ変わるとするのは外道の説であると言われてる。
しかし、正法眼蔵三時業の巻では、業による生まれ変わり、現生、次生、後次生という三世における生があることを解説している。
晩年において、なぜこのような三時業の巻を書かれたのか、訳の分からない話で、道元禅師のような知性をもってしても、経文の記述から脱することができなかったようである。
この三時業については、秋月龍珉老師が口を極めて批判しておられる、以前に老師の著書「間違いだらけの仏教」を引用して紹介したことがあるので、読み直しされることを勧めたい。
「正法眼蔵三時業」
http://www.shomonji.or.jp/soroku/genzou.htm
「間違いだらけの仏教」
https://blog.goo.ne.jp/ippouji/e/4fd9211ab82b33afe30155fe89394aed
https://blog.goo.ne.jp/ippouji/e/9e17c5c87447962833b5a71875ebc5a3
https://blog.goo.ne.jp/ippouji/e/93d1f615e5b8547b566b6264a24b583c