裕一(古関裕而)は「長崎の鐘」の作曲を頼まれて、長崎へ作者の永田医師(永井隆医師自身も被爆しつつ被爆者の救助救命に尽力した)に会いに行く。
永田医師から「落ちろ!落ちろ!どん底まで落ちろ!」。
裕一は自分の戦争に関わったことの後悔の念から前に踏み出せないでいたのを、落ちるとこまで落ちてしまえというのである。
どういう意味か、3日考えるが答えが出ない。永田の妹に連れていかれた救護所に書かれた、「どん底に大地あり」という言葉。
それで裕一は意味を理解した。大地には多くの人が助け合って生きている、希望があるということ。
永田は言う。その人達を勇気づけてほしいと。
曲は、被爆という現実とその後の希望と励ましが描かれていた。
古関は前半を短調、後半を長調に、転調と技法を使って表現した。
歌は、藤山一郎、藤山もフィリピンへ慰問で訪れて戦争の悲惨さを体験している。
「長崎の鐘」
「長崎の鐘」
サトウハチロー作詞・古関裕而作曲
こよなく晴れた 青空を
悲しと思う せつなさよ
うねりの波の 人の世に
はかなく生きる 野の花よ (転調)
なぐさめ はげまし 長崎の
ああ 長崎の鐘が鳴る
https://www.youtube.com/watch?v=z-000VudpMg&feature=emb_err_woyt
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