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♪「椿山課長の七日間」浅田次郎著 朝日文庫
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身内が逝けば、残された者は嘆き、悲しむ。
「もう会えない、さぞかし無念だろう、心残りだろう」と悲しむ。
逝った者が若ければ若いほど、その思いは強くなる。
逝った者が現世に残してきた家族や、やり残した仕事が気になって
冥土から7日間だけ甦ることを許される。
そして姿を変えて家族や恋人に会い、自分の思いの丈を精一杯伝えようとするが・・・。
浅田次郎ならではのユーモアとペーソスたっぷりに死者の甦りが綴られる。
笑いながらもホロっとさせられる秀作だ。
この話しのように、死者に意識があり残った者の思いを理解してくれるなら
残された者はどんなに楽なことだろう。
私はこんなにあなたのことを想っている、こんなに悲しんでいる、
あなたが極楽で安らかに眠っているか心配している、あなたの分まで頑張る、
そのことを、逝ってしまったあの人は分かっていてくれる・・・。
それと本当に逝った者が僅か7日間でも、やり残したこと、思い残したことを
始末できる、整理できるとしたら、「死者」もどんなに幸せなことか。
「今では、相当の罪人でも講習を受け〈反省ボタン〉を押せば
大抵の人が極楽に往ける」らしい。
極楽では誰もが、会いたかった人々と満ち足りた生活が営める。
天涯孤独の重罪人だって、例外ではない。
自分の愛した者が、そんな極楽浄土に召されるのなら
人間の死なんて、怖くもないし悲しいことでもない。
みんなそうなるよう願っているんだけど
それが誰も確信できないから、悲しむんだよね。
追伸)
映画の方もぜひ観たい。
なにせエンディングテーマソングがコブクロの「あなたへと続く道」だよ!
最初この話を聞いたときに「なんで?」と思った。
でも本を読んでみれば、まさにぴったり!
自分は死んでしまった、でも現世に残してきたあの人に会いたい・・・。
「会いたくて、会いたくて、涙の海一人漕ぎ渡る・・・」
うぅ~、想像しただけで泣けてしまう・・・。
一緒に映画を観に行こうよ!誰でもいいからさぁ!
小説の方は結構考えさせられたよ。
その分映画はノリがよかったんだけど,エンディングのコブクロの「あなたへと続く道」でぐっときてしまったね。呑む気父さんは映画は観てないの?
映画は観ていないんです。
本文には入れ忘れたけど、「あなたへと・・・」はこの話しにぴったりですね。最初はなんで?と想ったんだけど・・・。
「会いたくて、会いたくて、涙の海(冥土の海)ひとり漕ぎ渡る・・・」凄くぴったりで、映画なら泣けるだろうな。
あとで、本文に追伸します。
これからも宜しく!
けど 映画館で泣くのは恥ずかしいので レンタルされるまで 待つ と めっずらしく 夫婦の意見が一致致しました
父さん 奥さまとは観に行かないの?
と 聞きましたが まりんは旦那と観に行く気は これっぽっちも ありませんでしたがね(苦笑)
なんか女房の前では泣きたくないですね。
女房に弱みなんか見せられるか!てなもんです。
まりんさんの旦那さんも同じでしょう。
これが彼女なんかだったら、素直に涙流したりしてね!
もっともそんな相手は私にはいませんが・・・。
旦那さんはどうなんでしょう!?