青森県酸ヶ湯地方で今季初めて1cm以上の積雪が観測されたというニュースを見たのは、出発前の10月30日(金)。晩秋の旅行を計画していたはずが、もう雪の気配とは、北部は、気候が違うのだなぁと思い知らされます。流石に暖かい格好にした方が良いかと、既に4日分の荷物で限界を迎えそうなとザックの中身の再検討を行います。いや、もう入らないのですが・・・。
11月2日(月)を休めば祝日とあわせて4連休となる、と今回計画された方は多くいらっしゃると思います。
自分の近況としては、有り難いことなのか、悲しいことなのか、例年になく仕事が忙しくない状況となっていまして、有休申請もすんなりとOKとなりました。・・・あ、あれ? 他の皆さんは、休まないのですね。と、そんな若干の罪悪感を感じつつ、帰ったら「おめーの席、ねーから」と言われないことも祈りつつ、こっそりお出かけとなりました。
今回は、長期休暇にしては珍しく、新幹線での移動にしました。
今年、JR各線は、利用者減少の危機的状況の対策として、値下げキャンペーンを発表しています。
JR東日本は、えきねっと割引にて管内の新幹線や特急を最大50%割引。JR西日本管轄も含まれる北陸新幹線までが、値引対象に含まれたことは、驚きでした。
一番の衝撃は、JR西日本・四国・九州の「どこでもドアきっぷ」でしょう。2日間もしくは3日間、管轄の特急や新幹線を含めて乗り放題という優れもの。しかも、回数制限はありますが指定席も取れるというのですから、羨ましい限り。ただ、2名様以上という条件が付いていまして・・・くそぅ。
他にもJR各地域で行っている乗り放題切符の「四国満喫きっぷスペシャルプラス」や「みんなの九州きっぷ」、早々に予定販売数に達してしまった「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」など、地域観光に使えるお得なパスが沢山あります。
そんな各社が頑張っている中で、渋く見えてしまうのが JR東海。観光パッケージでの割引サービスはありますし、以前よりは、値引の深いキャンペーンはありますが、他のJR各線と比べてインパクトが弱いと感じるのは、大動脈を押さえている強みなのか、新幹線以外の鉄道路線が弱すぎるためなのか・・・。
いつもでしたら、行程をある程度決めたところで適当に予約するのですが、今回は早割半額を狙うため、1か月前に予約を行いました。事前予約で早割が使えるかよく分からなかったので、丁度1か月前の正式購入開始日にえきねっとにアクセス。
始発便で、お先にトクだ値スペシャルを選択しようとすると
トク50/普通/禁煙:×
・・・トク50(半額)がもうグレーになっているではありませんか。予約数に制限があったのか・・・といいますか、事前予約でも購入できるのですね。仕方なく、次の便の新幹線を予約。10時過ぎに新青森駅に到着して、どこに行くのか悩みそうです。
その後、色々悩んだ末に、八戸駅で降りてしまって観光する案を思い付きましたが、この新幹線の停車駅が、大宮~仙台~盛岡~新青森となっていまして、途中下車計画は頓挫となりました。くすん。
そして当日。
新幹線は、満席とまではいかないまでも、B席以外が埋まる程度の大層な乗車率となっておりました。Goto企画が成功したのでしょうか。ただ、気になるのは、東南アジア系の方々がその座席の半数以上を占めていたことでしょうか。荷物が小さめなので、国内在住の方々のツアーでしょうか? それともいつの間にか入国解禁されていたのでしょうか? 朝からちょっと驚きの光景です。
新青森駅からは、みずうみ号というJRバスが八甲田ロープウェー(ロープウェイではなくロープウェーです、ここ大事)や奥入瀬渓流を経由して十和田湖まで走っていますが、そのバスも大行列。まぁ紅葉は終わりに近いながらも時期的に良いタイミングですからね。そして、ここでも、東南アジア系の方々が半分以上という乗車率。青森県、流行っているのでしょうか? 世界も注目する AOMORI なのでしょうか? まぁ、ともかく、雪の影響でJRバスが運休となっていなかった事は安堵したのでした。
結局、その日は、のんびり青森観光を楽しみました。
旅行 2日目。
八甲田山に行くのは、3日目を予定していましたが、3日目が100%の雨予報となっていたため、2日目に八甲田山へと予定変更です。
青森駅からのみずうみ号の出発時間は7:45発。
7:30前に到着した時点ですでにバス停が遠く彼方となる行列が出来ていました
見た限りでは、既に2台くらいバスが来た程度ても乗れないレベルに見えますので、次の便と言われてしまわないか心配になります。そして、昨日からの疑問ですが、今日もほとんどが東南アジア系の人たちがずらり。やはり、青森ブームが来ているのでしょうか、不思議です。
有り難い事にJRバスの準備は抜かりないようで、臨時便の増台で対応して頂けました。それでも、追加臨時便 3台目の補助席に何とか乗り込めたといったところでしたし、自分の後ろには、まだまだ列が続いているのですから、この季節は、やはり人気があるなぁと感心しきりです。この時期のバスには注意しないとですね。
バスは、特に問題なく順調に進みましたが、谷地温泉のところで「通行止は解除されましたので通常ルートで進みます」と言っていたので、積雪による影響はあったようです。途中、蔦温泉のトイレ休憩(10分)で、噂の蔦沼を何とか見られないかと思案しましたが、地図の片道15分を見て断念。ただ、JRの広告効果もあってか、ここで下車される方が結構いらっしゃったのが印象的でした。
今回一番綺麗な紅葉は、バスの中から見た紅葉でしたね
標高が低いところがちょうど見頃となっていました
補助席からなのでひどい映りですが
萱野茶屋のトイレ休憩での一枚
心配していた雪が全く見当たらず一安心
八甲田ロープウェーで下車したのは、自分を含めて4人程。ほとんどの方は、奥入瀬渓流か十和田湖に向かうようです。まぁ、ここから見ても分かるように、周囲に紅葉は全くありませんし、山頂方面は雪ということですから、観光の目的で行く方は、少ないでしょうね。
10月23日で紅葉情報のアップデートは終了していました
写真からも今年撮影したと分かる注意喚起が多数
ロープウェーからの写真
冬を待つばかりな感じですね
山頂から下界の景色
遠くの方は、まだ紅葉が綺麗なように見えますね
山頂駅は、想像していたより殆ど雪がありませんでした
これなら比較的楽に登れますかね?
八甲田ロープウェーでもGotoトラベルの地域共通クーポンが使えたので、昨日もらったクーポンが無駄にならずにすみました。登山目的と思われる人は、4名程。見るからに観光客とは違う、冬山な出で立ちです。山頂駅で登山計画書を書いたりと準備をしていると、ロープウェーの施設の方から、「山頂に行くのはやめた方が良い」と忠告を頂きました。片道チケット購入者には、購入時に装備などの確認をされましたが、話を聞いてみると、これからの天候からするとロープウェーが風で運行中止になる可能性が高いため、ロープウェーを往復で使う予定であれば、今から変更した方が良いとのアドバイスでした。
後、山頂付近は凍っている、と。
観光客から遅れることしばし、登山組が外に出ます。
と、これは、確かに風が強いです。下界の方は、いい天気のようですが、遊歩道から山を見上げると、ガスっていて上の方は見えない状態。山頂側の景色は、駄目かもしれないと心配になります。
観光で来られた方は、この様子を見て、遊歩道にも行かずに撤収を決めたようで、9:30の便で殆どの方が帰るようでした。
出だしは普通の遊歩道
観光で来ていたなら、そのまま歩いて行ったかもしれません
毛無岱も雪は見えずに綺麗なものです
と考えてみれば、まだ11月初めですから当然といえば当然ですね
進んでいくと凍った木道が登場、恐る恐る足を乗せながら先に進みます
乗っかると終点まで止まらないんですよね(ゲーム脳)
普通の靴で来たら大惨事となるグズグズな雪地帯
流石に観光で来たとしても引き返しますね
当然ながら今年初の雪の付いた山道ですので、慎重に進みます
風が強いため氷になっている箇所はありましたが、まだまだ普通に歩けるレベル
緩やかな登りですので、ゆるゆると進んで行きます。
雪がまだ少ないためか、氷のようになっているところが多いです
しばらく頑張りましたが、面倒になってきたので軽アイゼンを装着
これの出番も本当に久しぶりで、なんだか嬉しかったです
周りの木々が無くなり始め、森林限界を越えたあたりから、いよいよ風が猛威を振るい始めました
寒く無いのは有難いですが、メガネなので視界が悪くなるのが辛いです
あと、予定変更したため4日分の荷物も一緒に背負っていますので、その重さが意外に堪えます
晩酌の日本酒(四合瓶1本ですけど)も入っていますしね・・・えっ
稜線に着きましたが・・・見えませんね
過去の記憶の景色を思い出しながら歩きます
まだ雪は少ないので楽なものです
このコースは、柵もロープもありますので、風に注意すれば初心者にも安心なのが有難いところ
赤倉岳山頂手前の祠に到着
雪のない部分も多く見られますから、まだそんなに降っていないのですね
このまま白い世界かと思いきや
しばらく待っていると周囲の景色が見えてきました
途中途中で風が勢い良く周囲のガスを吹き飛ばすこともあり、その度に立ち止まっては、景色を楽しみます
悪天候でない場合、時間によってコロコロ変わるのも、八甲田の面白いところです
白黒の世界に、色があるものを見つけると嬉しくなります
また見えなくなり
そして、また晴れました
天気予報は雨ではないので、待っていれば景色も期待できるようで
井戸岳の噴火口も見えました
井戸岳を過ぎたあたりまでで、2組とすれ違いました
その先は、避難小屋への下りになりますが、避難小屋が何だかミニチュアセットのようで面白いです
山を下りると急に天候が良くなったように見えますね
避難小屋あたりから、恐らく酸ヶ湯方面からの登山者が増えてきました
大岳の登りで出会う方々は、なかなかの軽装で、おっかなびっくり下りてくるグループばかりでこちらが怖くなります
まぁ、滑って転んでもそれほど危ない場所でもないので、笑いながら楽しそうで何よりです
しかし、ロープウェー組の方が重装備というのも不思議なものですね
八甲田山のメインどころ、大岳に到着しました
夏や秋の賑わいとは流石に違い、一人も居ない山頂でした
待てば海路の日和ありと待機していると、天候が回復し始めました
広がるパノラマ、まだらながらの雪景色、来て良かったと思う瞬間です
流石にここで昼食というのも風が辛いので、下山を開始します
ただ、こちらのルートに来て分かりましたが、雪も殆どないので秋山登山の格好で十分登れますね
鏡池は、鏡のように凍っていました
ここでようやく、毛無岱に行くはずが間違えて別のルートに来てしまったことに気が付きます
仙人岱からの大岳を見られたので、良しとしましょう
ここでしばしの昼休憩
この辺りは日射しも良いらしく、雪はほとんど解けてしまったようです
ただ、こういったものが残っているのですよ・・・滑って右に落ちるイメージが・・・
毛無岱を想定したため、予定より早く下山をしてしまうことに気が付きます
日帰り温泉の時間にも間に合いそうです
よくよく考えてみたら、このルートに来たのは初めてでした
これだけの落ち葉を見ると、紅葉の季節はさぞ綺麗だろうなと想像できます
ここからは、しばらく泥んこコース
ここだけで、靴が泥だらけになってしまいました
そして酸ヶ湯駐車場に到着です
周囲一帯がとても綺麗になったような感じがしますが、こんなでしたっけ?
外に靴洗いの水道があり、泥だらけのまま行かずに済みそうだと飛び付きましたが、水は出ず
まぁもう冬ですからね・・・
酸ヶ湯インフォメーションセンターなるものも出来ていました
スペースはあるものの展示品などは無かったです
奥の部屋に映像と連動したプロジェクションシステムがありました、お金かかってるなぁ
各国言語で説明されるのはいいアイディアですが
過酷な環境下でこれは、すぐ壊れそうな気が・・・と余計な心配
そして、ゴールの酸ヶ湯温泉に到着
久しぶりの雪山もいいものです
===
コース:八甲田ロープウェー山頂駅~赤倉岳~井戸岳~八甲田大岳~仙人岱~酸ヶ湯温泉
タイム:10:00 山頂駅 ~ 12:00 大岳山頂 ~ 14:30 酸ヶ湯 (4時間30分)
感想 :積雪のニュースを事前に聞いておいて、ある程度の心構えが出来ていたのが良かったと思います。大岳側は、晩秋の山に雪が降った程度でしたが、ロープウェー側は、冬山の始まりといった感じでしたので、それなりに準備しておいた方がよさそうです。11月頭といえども、こういったこともあるので注意が必要ですね。そうそう、3日目は、朝から強風でロープウェイが運休となりましたので、日程変更しておいて助かりました。
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11月2日(月)を休めば祝日とあわせて4連休となる、と今回計画された方は多くいらっしゃると思います。
自分の近況としては、有り難いことなのか、悲しいことなのか、例年になく仕事が忙しくない状況となっていまして、有休申請もすんなりとOKとなりました。・・・あ、あれ? 他の皆さんは、休まないのですね。と、そんな若干の罪悪感を感じつつ、帰ったら「おめーの席、ねーから」と言われないことも祈りつつ、こっそりお出かけとなりました。
今回は、長期休暇にしては珍しく、新幹線での移動にしました。
今年、JR各線は、利用者減少の危機的状況の対策として、値下げキャンペーンを発表しています。
JR東日本は、えきねっと割引にて管内の新幹線や特急を最大50%割引。JR西日本管轄も含まれる北陸新幹線までが、値引対象に含まれたことは、驚きでした。
一番の衝撃は、JR西日本・四国・九州の「どこでもドアきっぷ」でしょう。2日間もしくは3日間、管轄の特急や新幹線を含めて乗り放題という優れもの。しかも、回数制限はありますが指定席も取れるというのですから、羨ましい限り。ただ、2名様以上という条件が付いていまして・・・くそぅ。
他にもJR各地域で行っている乗り放題切符の「四国満喫きっぷスペシャルプラス」や「みんなの九州きっぷ」、早々に予定販売数に達してしまった「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」など、地域観光に使えるお得なパスが沢山あります。
そんな各社が頑張っている中で、渋く見えてしまうのが JR東海。観光パッケージでの割引サービスはありますし、以前よりは、値引の深いキャンペーンはありますが、他のJR各線と比べてインパクトが弱いと感じるのは、大動脈を押さえている強みなのか、新幹線以外の鉄道路線が弱すぎるためなのか・・・。
いつもでしたら、行程をある程度決めたところで適当に予約するのですが、今回は早割半額を狙うため、1か月前に予約を行いました。事前予約で早割が使えるかよく分からなかったので、丁度1か月前の正式購入開始日にえきねっとにアクセス。
始発便で、お先にトクだ値スペシャルを選択しようとすると
トク50/普通/禁煙:×
・・・トク50(半額)がもうグレーになっているではありませんか。予約数に制限があったのか・・・といいますか、事前予約でも購入できるのですね。仕方なく、次の便の新幹線を予約。10時過ぎに新青森駅に到着して、どこに行くのか悩みそうです。
その後、色々悩んだ末に、八戸駅で降りてしまって観光する案を思い付きましたが、この新幹線の停車駅が、大宮~仙台~盛岡~新青森となっていまして、途中下車計画は頓挫となりました。くすん。
そして当日。
新幹線は、満席とまではいかないまでも、B席以外が埋まる程度の大層な乗車率となっておりました。Goto企画が成功したのでしょうか。ただ、気になるのは、東南アジア系の方々がその座席の半数以上を占めていたことでしょうか。荷物が小さめなので、国内在住の方々のツアーでしょうか? それともいつの間にか入国解禁されていたのでしょうか? 朝からちょっと驚きの光景です。
新青森駅からは、みずうみ号というJRバスが八甲田ロープウェー(ロープウェイではなくロープウェーです、ここ大事)や奥入瀬渓流を経由して十和田湖まで走っていますが、そのバスも大行列。まぁ紅葉は終わりに近いながらも時期的に良いタイミングですからね。そして、ここでも、東南アジア系の方々が半分以上という乗車率。青森県、流行っているのでしょうか? 世界も注目する AOMORI なのでしょうか? まぁ、ともかく、雪の影響でJRバスが運休となっていなかった事は安堵したのでした。
結局、その日は、のんびり青森観光を楽しみました。
旅行 2日目。
八甲田山に行くのは、3日目を予定していましたが、3日目が100%の雨予報となっていたため、2日目に八甲田山へと予定変更です。
青森駅からのみずうみ号の出発時間は7:45発。
7:30前に到着した時点ですでにバス停が遠く彼方となる行列が出来ていました
見た限りでは、既に2台くらいバスが来た程度ても乗れないレベルに見えますので、次の便と言われてしまわないか心配になります。そして、昨日からの疑問ですが、今日もほとんどが東南アジア系の人たちがずらり。やはり、青森ブームが来ているのでしょうか、不思議です。
有り難い事にJRバスの準備は抜かりないようで、臨時便の増台で対応して頂けました。それでも、追加臨時便 3台目の補助席に何とか乗り込めたといったところでしたし、自分の後ろには、まだまだ列が続いているのですから、この季節は、やはり人気があるなぁと感心しきりです。この時期のバスには注意しないとですね。
バスは、特に問題なく順調に進みましたが、谷地温泉のところで「通行止は解除されましたので通常ルートで進みます」と言っていたので、積雪による影響はあったようです。途中、蔦温泉のトイレ休憩(10分)で、噂の蔦沼を何とか見られないかと思案しましたが、地図の片道15分を見て断念。ただ、JRの広告効果もあってか、ここで下車される方が結構いらっしゃったのが印象的でした。
今回一番綺麗な紅葉は、バスの中から見た紅葉でしたね
標高が低いところがちょうど見頃となっていました
補助席からなのでひどい映りですが
萱野茶屋のトイレ休憩での一枚
心配していた雪が全く見当たらず一安心
八甲田ロープウェーで下車したのは、自分を含めて4人程。ほとんどの方は、奥入瀬渓流か十和田湖に向かうようです。まぁ、ここから見ても分かるように、周囲に紅葉は全くありませんし、山頂方面は雪ということですから、観光の目的で行く方は、少ないでしょうね。
10月23日で紅葉情報のアップデートは終了していました
写真からも今年撮影したと分かる注意喚起が多数
ロープウェーからの写真
冬を待つばかりな感じですね
山頂から下界の景色
遠くの方は、まだ紅葉が綺麗なように見えますね
山頂駅は、想像していたより殆ど雪がありませんでした
これなら比較的楽に登れますかね?
八甲田ロープウェーでもGotoトラベルの地域共通クーポンが使えたので、昨日もらったクーポンが無駄にならずにすみました。登山目的と思われる人は、4名程。見るからに観光客とは違う、冬山な出で立ちです。山頂駅で登山計画書を書いたりと準備をしていると、ロープウェーの施設の方から、「山頂に行くのはやめた方が良い」と忠告を頂きました。片道チケット購入者には、購入時に装備などの確認をされましたが、話を聞いてみると、これからの天候からするとロープウェーが風で運行中止になる可能性が高いため、ロープウェーを往復で使う予定であれば、今から変更した方が良いとのアドバイスでした。
後、山頂付近は凍っている、と。
観光客から遅れることしばし、登山組が外に出ます。
と、これは、確かに風が強いです。下界の方は、いい天気のようですが、遊歩道から山を見上げると、ガスっていて上の方は見えない状態。山頂側の景色は、駄目かもしれないと心配になります。
観光で来られた方は、この様子を見て、遊歩道にも行かずに撤収を決めたようで、9:30の便で殆どの方が帰るようでした。
出だしは普通の遊歩道
観光で来ていたなら、そのまま歩いて行ったかもしれません
毛無岱も雪は見えずに綺麗なものです
と考えてみれば、まだ11月初めですから当然といえば当然ですね
進んでいくと凍った木道が登場、恐る恐る足を乗せながら先に進みます
乗っかると終点まで止まらないんですよね(ゲーム脳)
普通の靴で来たら大惨事となるグズグズな雪地帯
流石に観光で来たとしても引き返しますね
当然ながら今年初の雪の付いた山道ですので、慎重に進みます
風が強いため氷になっている箇所はありましたが、まだまだ普通に歩けるレベル
緩やかな登りですので、ゆるゆると進んで行きます。
雪がまだ少ないためか、氷のようになっているところが多いです
しばらく頑張りましたが、面倒になってきたので軽アイゼンを装着
これの出番も本当に久しぶりで、なんだか嬉しかったです
周りの木々が無くなり始め、森林限界を越えたあたりから、いよいよ風が猛威を振るい始めました
寒く無いのは有難いですが、メガネなので視界が悪くなるのが辛いです
あと、予定変更したため4日分の荷物も一緒に背負っていますので、その重さが意外に堪えます
晩酌の日本酒(四合瓶1本ですけど)も入っていますしね・・・えっ
稜線に着きましたが・・・見えませんね
過去の記憶の景色を思い出しながら歩きます
まだ雪は少ないので楽なものです
このコースは、柵もロープもありますので、風に注意すれば初心者にも安心なのが有難いところ
赤倉岳山頂手前の祠に到着
雪のない部分も多く見られますから、まだそんなに降っていないのですね
このまま白い世界かと思いきや
しばらく待っていると周囲の景色が見えてきました
途中途中で風が勢い良く周囲のガスを吹き飛ばすこともあり、その度に立ち止まっては、景色を楽しみます
悪天候でない場合、時間によってコロコロ変わるのも、八甲田の面白いところです
白黒の世界に、色があるものを見つけると嬉しくなります
また見えなくなり
そして、また晴れました
天気予報は雨ではないので、待っていれば景色も期待できるようで
井戸岳の噴火口も見えました
井戸岳を過ぎたあたりまでで、2組とすれ違いました
その先は、避難小屋への下りになりますが、避難小屋が何だかミニチュアセットのようで面白いです
山を下りると急に天候が良くなったように見えますね
避難小屋あたりから、恐らく酸ヶ湯方面からの登山者が増えてきました
大岳の登りで出会う方々は、なかなかの軽装で、おっかなびっくり下りてくるグループばかりでこちらが怖くなります
まぁ、滑って転んでもそれほど危ない場所でもないので、笑いながら楽しそうで何よりです
しかし、ロープウェー組の方が重装備というのも不思議なものですね
八甲田山のメインどころ、大岳に到着しました
夏や秋の賑わいとは流石に違い、一人も居ない山頂でした
待てば海路の日和ありと待機していると、天候が回復し始めました
広がるパノラマ、まだらながらの雪景色、来て良かったと思う瞬間です
流石にここで昼食というのも風が辛いので、下山を開始します
ただ、こちらのルートに来て分かりましたが、雪も殆どないので秋山登山の格好で十分登れますね
鏡池は、鏡のように凍っていました
ここでようやく、毛無岱に行くはずが間違えて別のルートに来てしまったことに気が付きます
仙人岱からの大岳を見られたので、良しとしましょう
ここでしばしの昼休憩
この辺りは日射しも良いらしく、雪はほとんど解けてしまったようです
ただ、こういったものが残っているのですよ・・・滑って右に落ちるイメージが・・・
毛無岱を想定したため、予定より早く下山をしてしまうことに気が付きます
日帰り温泉の時間にも間に合いそうです
よくよく考えてみたら、このルートに来たのは初めてでした
これだけの落ち葉を見ると、紅葉の季節はさぞ綺麗だろうなと想像できます
ここからは、しばらく泥んこコース
ここだけで、靴が泥だらけになってしまいました
そして酸ヶ湯駐車場に到着です
周囲一帯がとても綺麗になったような感じがしますが、こんなでしたっけ?
外に靴洗いの水道があり、泥だらけのまま行かずに済みそうだと飛び付きましたが、水は出ず
まぁもう冬ですからね・・・
酸ヶ湯インフォメーションセンターなるものも出来ていました
スペースはあるものの展示品などは無かったです
奥の部屋に映像と連動したプロジェクションシステムがありました、
各国言語で説明されるのはいいアイディアですが
過酷な環境下でこれは、すぐ壊れそうな気が・・・と余計な心配
そして、ゴールの酸ヶ湯温泉に到着
久しぶりの雪山もいいものです
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コース:八甲田ロープウェー山頂駅~赤倉岳~井戸岳~八甲田大岳~仙人岱~酸ヶ湯温泉
タイム:10:00 山頂駅 ~ 12:00 大岳山頂 ~ 14:30 酸ヶ湯 (4時間30分)
感想 :積雪のニュースを事前に聞いておいて、ある程度の心構えが出来ていたのが良かったと思います。大岳側は、晩秋の山に雪が降った程度でしたが、ロープウェー側は、冬山の始まりといった感じでしたので、それなりに準備しておいた方がよさそうです。11月頭といえども、こういったこともあるので注意が必要ですね。そうそう、3日目は、朝から強風でロープウェイが運休となりましたので、日程変更しておいて助かりました。
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