熊の湯と知床峠越えの二択を迫られ、熊の湯を選んだため、交通規制により知床への道は閉ざされてしまいました。
(道路凍結のため、10時〜15時30分以外は通行規制されていました)
このまま待っていても、開通は明日の10時から。このあたりをフラフラしながら温泉に入り浸っているには長すぎますし、第一この大雨では何をするにもテンションが上がりません。煮えたぎる熊の湯に浸かりながら考えた結果、折角時間もあることですから、来た道を戻り別ルートで知床の先を目指すことにしたのでした。
交通規制と聞いて熊の湯まで来られるかも心配でしたが
羅臼側の境界は、熊の湯の先からとなっていました、よかったよかった
羅臼から国道335号線をひたすら南下し、国道244号線の交差点から斜里方面にVの字を描くように進路変更です。
轍に溜まった水をザバザバとかき分けるのは難儀ですが、直線コースをただひたすら走り続けるので、そんなに大変な感じはしません。
無料温泉で有名な場所のひとつ『川北温泉』
しかし、この時期、笹の沢林道は通行止。鎖でがっちり閉められてました
先の写真館でも掲載した『越川橋梁跡』から少し進んだ道路沿い
雲と雲とがサンドイッチになった不思議な景色に足がとまります
雨が上がり写真のような綺麗な夕焼けが見られたのは、交通規制のおかげですが、こういった思いがけないことがあるからドライブ旅行は楽しいですね。
日が沈むまで斜里手前の農道で佇んでいたため、斜里の街中に入ったのは、夜になってからでした。営業時間を過ぎて誰も居ない道の駅『しゃり』の小さな駐車場で、この後の事を考えます。ここで大人しく朝まで待つか、新しく出来たというこの先の巨大な道の駅まで進むか。イメージ的には、この先は野生の王国「知床」になるはずですから、何も無い場所よりも、ここで過ごした方が安心かと悩みましたが、結局、進めるだけ進んでおこうと、近くのコンビニで買い物を済ませ、以前はなかったので初めてとなる道の駅に向かいます。まさか、熊とか出ないよなぁ・・・。
移動中。
真っ暗な知床国道334号線を進みながら、確かこのあたりの道も海沿いの綺麗な景色だったはず、と夜間に走り抜けてしまうことを残念に思いつつ、他に誰もいない国道をスムーズに走ります。そんな調子でしたから、目的地となる道の駅には、思った以上にすんなりと到着しました。持っていたイメージでは、何も無い森の中にひっそりとあるのかと思っていましたが、ここは観光地であることをすっかり忘れてました。斜里などとは比較にならない(失礼な)程に発展したそこは、巨大ホテルが居並ぶ普通の観光地だったのです。道の駅の対面には、北海道コンビニの雄・セイコーマートもありますし、その先には、24時間営業のセブンイレブン、またその先にもセイコーマートと、我が家の近所よりも充実したコンビニ環境。これだけで「都会だなぁ」と思ってしまう田舎者としては、北海道の果てに広がる大自然のイメージとは裏腹な都会っぷりに、ただただ唖然としたのでした。
知床の自然のイメージが強すぎて、手前にウトロがあったこと忘れてました・・・。
しかし、これだけ広い休憩施設ができるとは、さすが世界遺産認定の地。GWということもあってさぞかし賑わっているかと覚悟していましたが・・・思ったより、空いているようでひと安心。
駐車場に入っていくと、思ったより・・・といいますか、一台も停まっていないではないですか。普通車:160台/大型車:22台というキャパを持つ駐車場に一台のみというのは、どうにも居心地が悪くて仕方ありません。もしかして、まだ工事中なの? と不安を覚えつつ、車を降りて周囲をうろついてみることにしました。
道の駅『うとろ・シリエトク』・・・どうにも後ろの言葉が憶えられなかったのですが
「シリエトク(sir-etok)」:アイヌ語で「陸地・大地(sir)」の「先端・前(etok)」で「大地の突端(行き詰まり)」という意味で知床の語源
で意味を知り、ようやく納得
・・・そうそう、うろついていたら、お仲間が一台増えました
トイレに向かう途中に自動販売機を発見
しかし、なんと強風のため自動ドア閉鎖中・・・って、入れないじゃないですか?!
まったく、エコエコと言っておきながら、誰も使えない自販機をビカビカと光らせて稼働させているなんてどうなんですか、と愚痴ってみても開かないものは開かないわけで・・・ぐすん。
コンビニは、すでに斜里で買い物をしていたため用は無いので行くこともなかったのですが、コンビニの前を自分以外でプラプラ歩いていたのは、なんとキタキツネ。中途半端な都会田舎に住んでいるとはいえ、やはり、キタキツネとの遭遇には、胸が躍ってしまうわけですよ。カメラは、この暗さでは全く機能しないリコー製ですから役に立たず、どうするかといえば・・・しばし追いかけっこ。もう、テンション上がりまくり。そして、逃げられた後は、何やってんだよと反省しテンションだだ下がり・・・。
それ以外は、めぼしいものはなかった(というより、暗くて怖かったのですが)ので駐車場に戻ってみると、駐車場全体では、先程来たお仲間を含めて四台の車を確認出来ました。100台を優に超えるキャパシティにこの数は、寂しい限りですが、一台ではないことで何となく安心して眠りにつきました。時折、車が持ち上がるような強風に苛まれながら。
夜明け前に起床。
今日が、北海道最終日ともあって、何だか早くに目覚めました。追加で2台程増えていましたが、全体からみればガラガラな駐車場。やはり、北海道の適期は夏なのでしょう。
景色を見るだけでしたら、開館時間など気にしないで楽しめるので、誰も居ない朝からがベスト。車を斜里方面に戻して、夜で見えなかった三段の滝やオシンコシンの滝を眺めに行きます。以前は、観光客の波に揉まれましたが、静かなのもまたいいですね。
三段の滝、見た通り三段になった滝です
昨日の雨の影響か、雪解けの時期だから、勢いあふれる濁流っぷり
こちらが、オシンコシンの滝
滝に近いというのもありますが、横に広がって流れる姿は圧巻
ようやく夜明け
道の駅に戻ってきてみれば・・・何だ、あの岩?!
手前のクレーン車と見ると工事現場のようにも見えますが
高さ60mの巨岩『オロンコ岩』だそうです
プユニ岬からのウトロ港
気配がして振り向くと、おおっ、鹿がいる!!
ここにも
あそこにも・・・って、道路を悠々と歩いてますよ
朝で誰も居ないからか、道路の周りには、鹿、鹿、鹿のオンパレード。富良野の森の中で遭遇した時の警戒心も、夜の国道で囲まれた時の威圧感も皆無なノンビリした鹿がそこかしこで草を食んでいます。最初は、鹿だ鹿だと浮かれて写真を撮っていたものの、あまりの遭遇率にいつしか食傷気味に。どこぞの国の牛さながらに道路を歩かれてしまっては、有り難みも無くなってしまいます。
こんなところを走れる幸せ
右から羅臼岳、三ツ峰、サシルイ岳、オチカバケ岳、知円別岳、硫黄山
と並んでいるそうな
あれ? ロープが張られてますね
午後6時30分~午前7時30分までは、この先夜間閉鎖
早く来ればいいってものでもないですね
知床五湖に向かっていましたが、早朝過ぎて通行止めになっていました。
野生動物もいることですし、さすがに乗り越えて行く程、無謀と冒険を履き違えていませんから、その場で鹿と戯れつつ写真撮影。すると、一台のワゴン車がやって来てきました。中からは、ベテランと一目で分かる格好の方々が、車を残して知床五湖に向けて歩いて行きました。この時間ですと、やはりあの位の準備で臨まないといけないなぁと思いました。
捕まえるのは簡単そうです
インストラクターの方々のようですが、準備万端で出掛けていかれました
こちらは、普通の観光者の格好ですから、これ以上は無理ですね
とはいえ、ここだけでも十分ですけどね
それにしても、鹿が多い・・・
あれ? もしかしてキツネ??
おおっ、こっち来た!!
(道路凍結のため、10時〜15時30分以外は通行規制されていました)
このまま待っていても、開通は明日の10時から。このあたりをフラフラしながら温泉に入り浸っているには長すぎますし、第一この大雨では何をするにもテンションが上がりません。煮えたぎる熊の湯に浸かりながら考えた結果、折角時間もあることですから、来た道を戻り別ルートで知床の先を目指すことにしたのでした。
交通規制と聞いて熊の湯まで来られるかも心配でしたが
羅臼側の境界は、熊の湯の先からとなっていました、よかったよかった
羅臼から国道335号線をひたすら南下し、国道244号線の交差点から斜里方面にVの字を描くように進路変更です。
轍に溜まった水をザバザバとかき分けるのは難儀ですが、直線コースをただひたすら走り続けるので、そんなに大変な感じはしません。
無料温泉で有名な場所のひとつ『川北温泉』
しかし、この時期、笹の沢林道は通行止。鎖でがっちり閉められてました
先の写真館でも掲載した『越川橋梁跡』から少し進んだ道路沿い
雲と雲とがサンドイッチになった不思議な景色に足がとまります
雨が上がり写真のような綺麗な夕焼けが見られたのは、交通規制のおかげですが、こういった思いがけないことがあるからドライブ旅行は楽しいですね。
日が沈むまで斜里手前の農道で佇んでいたため、斜里の街中に入ったのは、夜になってからでした。営業時間を過ぎて誰も居ない道の駅『しゃり』の小さな駐車場で、この後の事を考えます。ここで大人しく朝まで待つか、新しく出来たというこの先の巨大な道の駅まで進むか。イメージ的には、この先は野生の王国「知床」になるはずですから、何も無い場所よりも、ここで過ごした方が安心かと悩みましたが、結局、進めるだけ進んでおこうと、近くのコンビニで買い物を済ませ、以前はなかったので初めてとなる道の駅に向かいます。まさか、熊とか出ないよなぁ・・・。
移動中。
真っ暗な知床国道334号線を進みながら、確かこのあたりの道も海沿いの綺麗な景色だったはず、と夜間に走り抜けてしまうことを残念に思いつつ、他に誰もいない国道をスムーズに走ります。そんな調子でしたから、目的地となる道の駅には、思った以上にすんなりと到着しました。持っていたイメージでは、何も無い森の中にひっそりとあるのかと思っていましたが、ここは観光地であることをすっかり忘れてました。斜里などとは比較にならない(失礼な)程に発展したそこは、巨大ホテルが居並ぶ普通の観光地だったのです。道の駅の対面には、北海道コンビニの雄・セイコーマートもありますし、その先には、24時間営業のセブンイレブン、またその先にもセイコーマートと、我が家の近所よりも充実したコンビニ環境。これだけで「都会だなぁ」と思ってしまう田舎者としては、北海道の果てに広がる大自然のイメージとは裏腹な都会っぷりに、ただただ唖然としたのでした。
知床の自然のイメージが強すぎて、手前にウトロがあったこと忘れてました・・・。
しかし、これだけ広い休憩施設ができるとは、さすが世界遺産認定の地。GWということもあってさぞかし賑わっているかと覚悟していましたが・・・思ったより、空いているようでひと安心。
駐車場に入っていくと、思ったより・・・といいますか、一台も停まっていないではないですか。普通車:160台/大型車:22台というキャパを持つ駐車場に一台のみというのは、どうにも居心地が悪くて仕方ありません。もしかして、まだ工事中なの? と不安を覚えつつ、車を降りて周囲をうろついてみることにしました。
道の駅『うとろ・シリエトク』・・・どうにも後ろの言葉が憶えられなかったのですが
「シリエトク(sir-etok)」:アイヌ語で「陸地・大地(sir)」の「先端・前(etok)」で「大地の突端(行き詰まり)」という意味で知床の語源
で意味を知り、ようやく納得
・・・そうそう、うろついていたら、お仲間が一台増えました
トイレに向かう途中に自動販売機を発見
しかし、なんと強風のため自動ドア閉鎖中・・・って、入れないじゃないですか?!
まったく、エコエコと言っておきながら、誰も使えない自販機をビカビカと光らせて稼働させているなんてどうなんですか、と愚痴ってみても開かないものは開かないわけで・・・ぐすん。
コンビニは、すでに斜里で買い物をしていたため用は無いので行くこともなかったのですが、コンビニの前を自分以外でプラプラ歩いていたのは、なんとキタキツネ。中途半端な都会田舎に住んでいるとはいえ、やはり、キタキツネとの遭遇には、胸が躍ってしまうわけですよ。カメラは、この暗さでは全く機能しないリコー製ですから役に立たず、どうするかといえば・・・しばし追いかけっこ。もう、テンション上がりまくり。そして、逃げられた後は、何やってんだよと反省しテンションだだ下がり・・・。
それ以外は、めぼしいものはなかった(というより、暗くて怖かったのですが)ので駐車場に戻ってみると、駐車場全体では、先程来たお仲間を含めて四台の車を確認出来ました。100台を優に超えるキャパシティにこの数は、寂しい限りですが、一台ではないことで何となく安心して眠りにつきました。時折、車が持ち上がるような強風に苛まれながら。
夜明け前に起床。
今日が、北海道最終日ともあって、何だか早くに目覚めました。追加で2台程増えていましたが、全体からみればガラガラな駐車場。やはり、北海道の適期は夏なのでしょう。
景色を見るだけでしたら、開館時間など気にしないで楽しめるので、誰も居ない朝からがベスト。車を斜里方面に戻して、夜で見えなかった三段の滝やオシンコシンの滝を眺めに行きます。以前は、観光客の波に揉まれましたが、静かなのもまたいいですね。
三段の滝、見た通り三段になった滝です
昨日の雨の影響か、雪解けの時期だから、勢いあふれる濁流っぷり
こちらが、オシンコシンの滝
滝に近いというのもありますが、横に広がって流れる姿は圧巻
ようやく夜明け
道の駅に戻ってきてみれば・・・何だ、あの岩?!
手前のクレーン車と見ると工事現場のようにも見えますが
高さ60mの巨岩『オロンコ岩』だそうです
プユニ岬からのウトロ港
気配がして振り向くと、おおっ、鹿がいる!!
ここにも
あそこにも・・・って、道路を悠々と歩いてますよ
朝で誰も居ないからか、道路の周りには、鹿、鹿、鹿のオンパレード。富良野の森の中で遭遇した時の警戒心も、夜の国道で囲まれた時の威圧感も皆無なノンビリした鹿がそこかしこで草を食んでいます。最初は、鹿だ鹿だと浮かれて写真を撮っていたものの、あまりの遭遇率にいつしか食傷気味に。どこぞの国の牛さながらに道路を歩かれてしまっては、有り難みも無くなってしまいます。
こんなところを走れる幸せ
右から羅臼岳、三ツ峰、サシルイ岳、オチカバケ岳、知円別岳、硫黄山
と並んでいるそうな
あれ? ロープが張られてますね
午後6時30分~午前7時30分までは、この先夜間閉鎖
早く来ればいいってものでもないですね
知床五湖に向かっていましたが、早朝過ぎて通行止めになっていました。
野生動物もいることですし、さすがに乗り越えて行く程、無謀と冒険を履き違えていませんから、その場で鹿と戯れつつ写真撮影。すると、一台のワゴン車がやって来てきました。中からは、ベテランと一目で分かる格好の方々が、車を残して知床五湖に向けて歩いて行きました。この時間ですと、やはりあの位の準備で臨まないといけないなぁと思いました。
捕まえるのは簡単そうです
インストラクターの方々のようですが、準備万端で出掛けていかれました
こちらは、普通の観光者の格好ですから、これ以上は無理ですね
とはいえ、ここだけでも十分ですけどね
それにしても、鹿が多い・・・
あれ? もしかしてキツネ??
おおっ、こっち来た!!
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