「漫画」
・かっちゃんのふりして投げたたっちゃんの汗が切ないあのグラウンド
「野球」
・野球部の声が聞こえる図書館で未来はいつも大きく見えた
「汗」
・汗さえもひとつになった瞬間を忘れぬように瞳を閉じる
「春の花」
・菜の花の鮮やかすぎる黄色さえ恋の行方を心配してる
「連歌会」
・別れても寂しくないよと君の言う最期の嘘だけくすぶっている
「折り句 浅田真央」
・明日にはサヨナラだからだからこそまだ見ていたい終わらぬ夢を
「嘘」
・ただ好きでいるだけでいいなんて嘘いつまでつくの弱い心で
「春の星座」
・せっかくの晴れた夜空にパーカーを羽織って乙女座探しませんか
・また一年叱ってばかりの子育てに今度こそはと褒める練習
「連歌会」
・沈黙を埋める煙草はもう切れて始めの一音ただ待っている