紀伊大島を離れたあとは、紀伊半島の西側に沿って北上し、
すさみ町にある日本童謡の園に立ち寄った。
広い敷地の遊歩道沿いにおなじみの童謡にちなんだ銅像が建っていて、
人を検知すると童謡が流れる仕掛けになっている。
童謡にはそれほど興味を惹かれなかったが、海の景観がすばらしい場所だった。
行ったのは日中だったが、「和歌山県朝日夕陽百選(看板の表記のとおり)」に選ばれているそう。
また、日本童謡の園と隣の江須崎島はともに、「すさみ八景」に選ばれている。
この上からの眺めがよかった。
隣の江須崎島へはこの橋を渡って行けるが、時間がなかったので、わたしたちはここまで。
お次は梅干し工場見学。
そのあと、別棟で梅干しの試食と、梅酒の試飲をした。
梅干しも梅酒も種類によってけっこう味が違う。
お酒の方は、梅ワイン、桃ジュースと合わせたネクターのようなお酒、赤と白の梅酒、
長期間寝かせたブランデーのような梅酒、とさまざまだ。
少量ずつとはいえ、アルコール度数10%以上で、迷って2度味見したものも
何種類かあったから、総量ではグラス1杯くらいになったように思うのだが、
全然酔わなかった。ワインだとグラス1杯でホワ~ンとなるのに。
その後はさらに北上し、御坊市の道成寺へ。
門前町のレストランあんちんで昼食を食べたあと、道成寺へ。
レストランを出たとき、小雨がぱらついたが、傘が必要なほどではなかった。
日も照っていて、狐の嫁入りだった。
石段の先に仁王門がある。
仁王門から門前街を見下ろしたところ。
釣り鐘まんじゅうの看板が多い。
こちらが本堂。
室町時代の建物だそう。
安珍と釣り鐘を葬ったという安珍塚。
「娘道成寺」というのは、タイトルこそ有名だが、内容を詳しく知らなかった。
これを読むと、ほんとうにあった話を題材にしているらしい。
道成寺の鐘はふたつあり、清姫と安珍に関わる鐘は初代の鐘だという。
境内にあった年月を感じさせる「禁殺生」と彫られた石。
1669年とある。本堂より300年ほども新しい!
ツアー最後に寄ったのは、和歌山市の旧中筋家住宅。
かつての庄屋さんの住宅で、重要文化財になっている。
主屋は1852年の建築とのことで、幕末だ。
室町時代の道成寺などに比べるとうんと新しいが、家の横のこの道はなんと熊野古道!
「熊野古道を歩いてきました」というお土産の菓子が売られていたが、
旧中筋家からバスを止めた駐車場まで、実際に熊野古道を歩いたのだから、
このお土産を買っても嘘じゃなかったわけだ(笑)。
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます