伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

可哀想な自分からの卒業

2018-09-26 10:24:46 | Weblog

「判官びいき」
(ほうがんびいき、はんがんびいき:理屈や正当性を関係なく、とにかく弱者を応援する気持ち)

最近に気になる言葉が上記のこれです。
まず、「はんがん」よりも「ほうがん」と読むほうが歴史の裏付けが有るようです。

問題は、
・ 「判官びいき」を利用すること。
・ 脅されたという被害者を自称すること。
・ 弱者を演じること。
こういうことが、公的な場面では無いことが望ましいと感じます。

プロレスなどは、まさにこの手法が昔から有ります。
最初に負ける寸前まで痛め付けられて、後半で逆転勝利というパターンです。
観客は、もうダメだと思った。 → しかし挽回して勝つ。
観客はこの過程を見て、自身のストレスを昇華させていると言えます。
強者が最初から一方的に勝利しても、盛り上がらない訳です。

でも、このようなことが、公的な選択の場面で有ってはダメだと思います。
例では、いかにも偉い立場の会社の役員から、組合の選挙から降りろと脅されたと自演する社員。
 ↓
では、誰に言われたかを聞きますと、
 ↓
言われた人の立場を更に危険にするから、聞くほうが悪い。
被害者を傷付けるな、と言われる。
 ↓
この真相は、なんと社員の後輩から言われただけだった。
会社の役員から言われたのでは無かった。
でも、会社の役員たちは、社員全員から敵意の目で見られていた。

こういうことが、色々な業界で発生しているような気がします。
ここで思い出す言葉が、老子が示唆した、
「弱は、強に勝つ」
まさにこれの悪用が、現代社会にも起こっていると感じる昨今です。

では、こういうことは日本特有のことなのか?
と調べますと、外国にも有りました。

・ アンダードッグ効果:投票予測や勝敗予測で劣勢だったほうを応援する傾向が出てくること。
苦しい経験をしたことがある人には、とくに「判官びいき」をしやすいと言えます。

でも、交通事故でも、喧嘩でも、陰で笑顔で舌を出しながら弱者を演じたほうに有利に働くような「判官びいき」ではダメです。

現場に駆けつけた警察官でも、被害者のほうが大柄ですと、被害者を押さえつけている間に、小柄な犯人を逃してしまうことも有るかも知れません。
先入観や、アンダードッグ効果というものが、簡単に影響を及ぼすと言えます。

ただ、本当の弱者が、問題を提起していることも有りますから、上記のようなことは一概には言えないことです。
今日の私が言いたいことは、ここからです。

人間は、「自分は弱い人間だから・・・」「私はダメな人間だから・・・」
という感じで、自分を慰める、自分を納得させる、〜〜をしない、ということが無いでしょうか?

これも自分自身への判官びいき、アンダードッグ効果をしていると言えそうです。
でも、自身に内在する神様は、これをどう見ているのでしょうか?

内在神が発露するには、自分の中でのギリギリを体験した後に、突き抜けるように心身が変わることが人に起こります。
でも、アンダードッグ効果を自演している間は、その人は何も変われません。
同じパターンの渦の中をいつまでも過ごすことに成ります。

内在神は、常に観ています。
その人なりに、精一杯に頑張り続けた時に、すべての喜怒哀楽を超えた心の平安が訪れます。

可哀想な自分を卒業して、前向きに明るく安定した自分を生きることが、誰もが可能です。
可哀想な自分から、たとえ前向きに倒れても笑っている自分へ。
本当の自分を発露させたいものです。

生かして頂いて 有り難う御座います

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