ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

鳥羽東中生徒 職場体験 2日目

2008-11-17 15:49:32 | バリアフリー情報
11月12日。鳥羽東中の職業体験も今日が最終日です。

午前中は、扇芳閣(せんぽうかく)のユニバーサルルーム(UDルーム)を見学しました。
まずは、フロントで支配人と名刺交換。


この日、扇芳閣にも研修に来ている生徒3人も合流しました。

4階の客室までは扇芳閣組に案内をお願いしました。

扇芳閣のUDルームは、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターと協働で作った客室です。
この客室は一般的なバリアフリールームと違い、誰が泊まっても違和感がないように工夫されています。

職業体験の生徒さんにも、まずは観光客になったつもりで客室に入ってもらいました。

客室ではまず障子を開けて、鳥羽湾の景色に歓声!
掘りごたつも気に入ったようです。


その他、脱衣所から浴槽まで続いたベンチ(通称:おしりすりすりベンチ)や、車椅子対応トイレに興味津々。

その他、視覚や聴覚障害者のための設備にも関心を示していました。

次に、佐田浜港から、今年造船したバリアフリー定期船「きらめき」に乗船。
この船は今までの定期船と違ってフロアーがフラット。
乗船もスロープにより車椅子でも安全です。

佐田浜港→ 坂手→ 中之郷港と12分のクルーズ。
坂手島には上陸せずそのまま乗船。
多目的トイレを見学。

市営定期船で研修している生徒さん。がんばってますね。

Sさんは桃取在住なので、いつも市営定期船に乗っていますが、
バリアフリー船ははじめての体験。
その静かさに驚いていました。
(今までの定期船だと、おしゃべりしづらいぐらいにエンジン音がうるさいものね)

中之郷港で下船して 最寄の近鉄中之郷駅まで徒歩7分。
近鉄電車で鳥羽駅まで帰ってきました。

中之郷駅はエレベーターがありません。
ですので、インターホンで駅員を呼び出して、
専用の通用口から直接ホームに入ります。

この日は、前日に駅に連絡を入れておいたので、
鳥羽駅から駅員さんがお手伝いに来てくださいました。

乗車の際は、スロープを渡してくれます。

そして、無事にセンターに到着。
ちょっとした旅行気分を味わいました。



そして、午後からはレポートの作成をして、
感想を述べてもらいました。

Kさんの感想
みんなと挨拶したこと(名刺交換の事?)が嬉しかった。
スロープなど、自分は使いやすいが、使いにくい人もいる。
人によってそれぞれ違うことを学んだ。

Sさんの感想
地元なので、観光客の視点で見るのが難しかった。
嬉しかったのは、たくさんの人と出会えたこと。
バリアフリーといっても、人によって(障害によって)違うことを知った


お二人とも大変良く学んでいただきました。

でもね、私たちも一緒に勉強させて頂いたのよ。

本当はセンターでの研修は二人とも第一希望ではなかったようですが、
こうして志願してくれたことで、
私たちも色々な人と関わりました。
我々も初めてお会いする方もいました。
訪問した先々で、たくさんの人のお世話になりました。

毎日新聞と読売新聞、ITV(地元ケーブルテレビ)の取材を受け、
皆さんの研修の様子が多くの人に伝えられました。

そして、このブログを読んでくださる方にも!
ねっ。ちょっとした勇気や行動が、
こうして人の輪となって広がっていくのよ。

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの活動はまさにそれ!

福祉の事も、バリアフリーのことも、鳥羽の観光の事も大切ですが、
中学生のみなさんには、この事を学んで欲しいのです。

二人は将来どんな仕事に就くのかな?
職業はどうあれ、目標を持って、
なりたい自分を思い描きながら歩んでいって欲しいな。

そして、人との出会いを大切にしてね。

もしかしたら、近い将来、センターで働く事になるかも。
それには、このセンターを継続していく事が最低条件ですね。
はい。がんばります。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿