明け方にマイナス25度にも冷え込む矢臼別。
極寒のなかでの20回目の米海兵隊の実弾射撃訓練が、2日で終わった。
監視ごくろうさまです。
現地監視本部より(事務局短信2月5日号) ←クリック
大隊規模にしては、砲撃数は少ない。その分、どのような訓練を行っているのか。
訓練は24時間だ。早朝のマイナス25度のなかの訓練も含んでいるだろう。
沖縄と「同質同量」に反するハイマース訓練は撃たない。レーダーとして利用するいうが、?である。
もともと砲兵隊には移動式の弾道レーダーをもっている。
敵が砲弾を発射したら即座に発射地点を確定し、そこに打ち込むという。敵が索敵レーダーを照射したら、即座にレーダー・ミサイルで反撃するだろう。
電子化はそうとう進んでいる。りゅう弾砲もヒットエンドランの訓練も行っている。
今回は極寒地での訓練が主目的と思われる。
一番寒い1~2月を選んだのも。矢臼別では初めてではないか。極寒での「野営」はどのようにしているのだろうか。
過去の訓練では1~2月は九州の日出生台がおもな訓練地であった。ここは積雪もある。海兵隊のニュースでは、この寒冷地での訓練を「チャレンジ」と称して強調していた。
最近の訓練では、自衛隊のサポート部隊が動いていることだ。
前回は100人ともいわれている。いったいどんな動きなのか。ひょっとすると「共同訓練」なのかという疑念も浮かぶ。
昨年の「日米共同訓練」であるレゾリュートドラゴン22も広大な矢臼別演習場で行われている。
今、自衛隊の訓練の多くが「日米共同」となっている。
日本国憲法9条に違反しないか、約束は守られているか、現地監視活動はますます重要になっている。
「敵基地攻撃能力」の危険
1月31日に志位委員長が質問。
安保3文書=敵基地攻撃能力の実態を突いている。
こちら ⇒
米軍と自衛隊の「融合」という言葉を使っている。
アメリカは「先制攻撃」前提の戦略をとっている。
自衛隊が米軍と一緒に「先制攻撃」に参加する。
考えることさえ恐ろしい。
アメリカの文書にもとづいて岸田首相の危険な態度を暴露している。
ぜひ志位委員長の質問を見てほしい。
追記
「共同訓練」というが、戦場において指揮系統が二つ、二か国にあるということは考えられない。
自衛隊がアメリカ軍の指揮のもとに入る。
完全に「集団的自衛権」の行使である。
日本を守るではなく、アメリカ軍の先制攻撃で自衛隊員の命を危険にさらす。
こんな無責任なことはない。