またオスプレイが墜落した。
岩国基地から沖縄に向かうオスプレイが鹿児島県の屋久島沖に。
1人が死亡し7人の安否が不明とのことだが、救出に全力をあげるべきだ。
それにしても「未亡人製造機」と揶揄されているオスプレイ、その欠陥は数多く、構造的欠陥と指摘されている。
昨年はプロペラのクラッチの不具合、HCE(ハード・クラッチ・エンゲージメント)が起きて全機飛行停止になった。
完全な解決に至っていないが、
「この現象による深刻なトラブルを起こすことなく、安全に運用できる手順は既に確立されており、各種教育・訓練を通じて乗組員にこれらの手順を習得させることにより、安全に運用できる」と結論づけた。
要は「運転テクニック」でカバーせよという恐るべき結論だ。
さらに水平飛行から離着陸におけるモードが構造上不安定である。左右のバランスや強風など。
エンジンが停止した場合のオートローテーション機能も欠如している。
空中給油も巨大なプロペラの間を通す危険性も解決していない。そして住宅地上空でやっている。
プロペラ機とヘリコプターの「いいとこどり」が中途半端となり、「わるいとこどり」になっているのではないか。
軍事作戦上はレーダーに捕捉されない超低空飛行で、大量の人員と兵器を迅速に輸送できるという利点があるが、兵士の安全性はどう考えるのか。
構造的欠陥を抱えたまま、アメリカいいなりに自衛隊も本格的運用に入る。
これでいいのか。
「防衛」といえば異論を許さない雰囲気こそ「危険」である。
軍人が国を支配すると国は亡ぶ。
歴史の教訓だ。
日本政府は当初「不時着水」と表現したが、その後一転して「墜落」と訂正した。
翌日も米軍はオスプレイの飛行を強行していたが、ようやく「飛行停止」を要請したが、原因究明までは要請していない。
また日本の「航空法」の安全航行の条項に「適用しない」「この限りでない」が多すぎる。骨抜き条項だ。
これは日米地位協定からくるものだ。米軍機には、航空法第6章は「適用しない」こととなる。
オスプレイの超低空飛行も「適用しない」となり、日本の法律の規制は及ばない。
日本国民の安全を考慮しない屈辱的な「日米地位協定」だ。