こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

結局は消費者の方が決めること

2007-10-15 21:11:25 | きょうのひと言
露地栽培、施設栽培、慣行栽培、減農薬栽培、減化学肥料栽培、無農薬栽培、無化学肥料栽培、
そして有機栽培と無肥料栽培。

あげればきりのない栽培方法。

それぞれにメリットがあるのは確かなことです。

ただ問題なのは、露地栽培をしている人は施設栽培をあまりよくいわない。
減・・栽培を手がけている人は、慣行をあまりよくいわない。
無・・栽培を手がけている人は、慣行や減・・をあまりよくいわない。
有機・・を手がける人は、それ以外の方法をあまりよくいわない。
無肥料を手がけている人は、それ以外の方法をあまりよくいわない。

根っこはどこだ?

おそらく露地の有機栽培が、農業の原点かな?って思います。

そこからいろいろと枝分かれして、
いまではいろいろな方法があり何がなんだか判らなくなっていやしないですか?

例えば慣行栽培。そこで使われる化学肥料や農薬は地方によって使用量が違うということをご存じですか?

各都道府県ごとに標準使用量が決まっているんです。

たとえば埼玉と鹿児島では気候も違いますよね?

そうすると、必要な成分はもちろん発生する病害虫も微妙に違うんです。
だから使う肥料や農薬の量が違ってくるのです。

そして減農薬、減化学肥料。

慣行の半分以下にしたとよく聞きますよね?

これもあくまでその地方の半分以下ということであり、
地方によってはそれを使っていない(極端かもしれませんが)なんて事もあります。

有機栽培とて、一部の植物(自然)由来の農薬を使うと、それは農薬と見なされず
資材と見なされるものがあります。

こうなると、病害虫対策で使った”農薬”は農薬ではなく”資材”なので、
農薬の使用記録には残りません。

そして無肥料栽培(自然栽培ということもあります)。
化学肥料や有機肥料を使わない。

でも自然栽培なのに、草はむしる。

そしてどんな方法を行っても、農業機械は使う。

耕すときにはトラクター、耕耘機、管理機を少なからず使います。

土作りの手法が違うこれらの農法。

ともすると「俺たちのやり方が一番良いんだ!」みたいなことになってしまいます。

互いの立場と長所を認め合いつつ、これからもこれらの農法は農業界で共存して行く事になります。

「どんな栽培法が良いんですか?」よく質問を受けます。

そのとき、それぞれのメリットとデメリットを話します。
そして最後に、「結局は消費者の方が決めることですよ」って言います。

農家もいろいろ試行錯誤をしています。

消費者の皆さんも、ぜひ試行錯誤をしながらご自身のお気に入りを見つけてください。

少なくとも、業者さんたちの上手なセールストークに乗せられないように。

Comments (2)
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視野を広く

2007-10-15 20:37:43 | きょうのひと言
「組織の常識は、世間の非常識」。

小さなグループの常識から大きな会社や業界の常識まで、
”常識”が氾濫していますね。

これらはいわゆる”ローカルルール”だと思うのですが、

ローカルルールに慣れてしまうと、よその世界のルールに違和感を感じることがあると思います。

でもよその世界には、見たことのない目新しいものが沢山あったりしますよね。

私は何かやってみたいことがあると、まずそのことについてとにかく情報を集めます。

自分なりに納得のできるレベルまで情報を集めたら、次にどのように実行するかを考えます。
そのときに、よその世界(業界)ではどうしているのか?を今度は調べてみます。

そうすると自分ではいいと思ったことが、他の世界では常識になっていたりします。

そんなとき、つくづく自分の考えが浅いな~って思うんです。

一見関係のないことであっても、私は気になることがあったときにはできるだけ
興味を持って見ることにしています。

自分が”井の中の蛙”にならないために。

口コミ、新聞、ラジオ、テレビ、雑誌、広告、そしてインターネット。

情報を手に入れる手段はたくさんあります。

どんなことでも興味を持ってみると、そこにアイデアが転がっています。

視野を広げるための情報収集って私にとっては良い気分転換だったりします。

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