散日拾遺

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推位讓國 有虞陶唐 ~ 千字文 012

2014-02-08 08:24:23 | 日記
2014年2月8日(土)

◯ 推位讓國 有虞陶唐(スイイジョウコク ユウグトウトウ)
帝位を推(ゆず)り、国を(臣下に)譲ったのは、舜や尭であった。

 尭は陶唐氏と号し、位を譲って舜に与えた。舜は有虞氏と称し、位を譲って禹に与えた。

[李注]
 尭は聖王とされるが、52年の治世の間に9年も洪水に襲われ、自身に徳がないことを悟った。実子の丹朱は不肖で国を治める能力がなかった。尭は舜の噂を聞いて ~ 継母の讒言で父に命を狙われながら、ついに父を裏切ることがなかった稀代の孝行息子と ~ これを召し、帝位とともに二人の娘を妻に与えた。
 舜は手を拱(こまね)いて何もしなかったが、世界全体がその徳に帰した。在位82年、子の商均が不肖だったので、位を伯禹に譲った。禹は夏后氏と号し、夏・殷・周の祖である。

 伝説を通して、徳に基づく王道を解説するものだが、かつて伝説上のものと思われていた殷は今日では実在が確認されている。そのうち夏の遺跡も発掘されたりするかも知れない。してみると、これは歴史教育にも関わっている。
 今日は社会科、『千字文』は万能の教材たるべく、実によく工夫されている。

 さて、今日は本当に雪になった。かなりまとまった雪だ。

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