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映画『東京家族』について

映画 『東京家族』 (その43)   〔『潮騒』 (続き)〕

2013年09月08日 | 映画『東京家族』

 “葉山を抜けたら 風の匂いが変わる”
    『ROUTE134』 杉山清貴&オメガトライブ




 


 ※ 白田ナオミさんが今日、アメリカへ、「船橋三番瀬国際空港」から飛び立った(笑)。
   あいにくの雨だったが、車で見送りに行った。
   国道357号は高速道路も並走している。『E2-E4』のCDをかけていたが、白田さんがオレンジ色の高速道路灯を見上げて、
   「たしかに音符に似ている」と言った。
   
   飛行場では、「これからも、話したいことがあったら、話そう」と、互いに確認した。













                                                          「船橋三番瀬国際空港」













 “二百段の石段を昇って、一双の石の唐獅子に戍(まも)られた鳥居のところで見返ると、こういう遠景にかこまれた古代さながらの伊勢の海が眺められた。もとはここに、枝が交錯して、鳥居の形をなした「鳥居の松」があって、それが眺望におもしろい額縁(がくぶち)を与えていたが、数年前、枯死してしまった。
 まだ松のみどりは浅いが、岸にちかい海面は、春の海藻ののいろに染まっている。西北の季節風が、津の口からたえず吹きつけているので、ここの眺めをたのしむには寒い。
 八代神社は綿津見命(わたつみのみこと)を祀っていた。この海神の信仰は、漁夫たちの生活から自然に生れ、かれらはいつも海上の平穏を祈り、もし海難に遭って救われれば、何よりも先に、ここの社(やしろ)に奉納金を捧げるのであった。
  八代神社には六十六面の銅鏡の宝があった。八世紀頃の葡萄鏡もあれば、日本に十五六面しかない六朝(りくちょう)時代の鏡のコピイもあった。鏡の裏面に彫られた鹿や栗鼠(りす)たちは、遠い昔、波斯(ペルシア)の森のなかから、永い陸路や、八重の潮路(しおじ)をたどって、世界の半ばを旅して来て、今この島に、住みならえているのであった。”
               『潮騒』 三島由紀夫





 に【土・丹】 (地・土の意を表す「な」の転)
         
         ① つち。
         ② 赤色の土。あかつち。あかに。
         ③ 赤土で染めた、赤色。      
   『広辞苑 第六版』




     

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