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映画『東京家族』について

『対談集 谷垣 禎一の興味津々』 (かまくら春秋社)

2015年06月18日 | 映画『東京家族』
 しばらく前に新聞広告に出たこの本を読んでみたら、なかなか興味津々である(笑)。





 11人の対話者と谷垣氏の対談集であるが、政治よりも文化の話題が多い。
 例えば、ある対話者の

 「そういえば、古典で落語もお好きだそうで。」

 という問いに谷垣氏は、

 「好きですねえ。林家彦六、三遊亭円生、柳家小さん……。彦六が正蔵のときに怪談「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」を円生とリレーでやったときはよかったですね。本当に怖かった。落語の黄金時代に、正蔵や志ん生を生で聴けてよかったなあと思います。」

 と答える。
 落語家の名前を挙げる順番をもう一度よく見てほしい。谷垣氏のなかでは、林家正蔵(八代目)が序列一位なのである。
 谷垣氏は現在の自民党の重鎮であるが、この部分に関しては私ともお話しが合いそうである(笑)。


 

 『林家正藏隨談』(青蛙房)


 その他、演劇研究家の河竹登志夫氏との対談で、戦前の演劇の脚本は全て検閲されており、それは明治五年の政令が終戦までずっと生き続けたからだ、と河竹氏は言う。それに答えて谷垣氏は、

 「法律を作る際は、のちのちのことまでよく考えなくてはなりません。」

 と答える。
 これは現在の政治状況にも直接繋がる歴史の認識なので、稿を改め、角度を変えて続ける。









 

 

 
 

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