早朝、窓をあけ外を見ると、闇のなかで水かさが増しているであろう川の音が聞こえた。
未明から朝にかけて強く雨が降ったらしい。
天気予報どおりだ。
新聞をとりに外へ出ると、あたたかい空気が身体をつつむ。
これもまた天気予報どおりだ。
予報を受けて昨夜から予想していたとおり、薄靄がかかっていた。
「もやったな」
とほくそ笑み、
「こんな朝は・・」
と想像の翼をひろげ、またほくそ笑む。
出社し、朝のミーティングを済ませたあと、期待に胸をはずませ向かったのは、水の庭。
案の定。
いや、それ以上だ。
靄(もや)る池に霞(かす)む陽光。
ねらいどおりのさらに上を行くロケーションに
「ラッキー」
と独りごちた。
と、みるみるまに薄靄が引いていく。
ほんのいっときだけの、天がくれたプレゼントに感謝しつつ
「いやいや運も実力のうちさ」
とうそぶいてみる二月如月雨上がりの朝。
半ば本気でそう思っているのだから、このオヤジ、かわいくない。
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