幕内の優勝争いは玉鷲が制しました。2019年初場所以来となる2度目の優勝で、37歳10ヶ月での優勝は年6場所制になった1958年以降では、2012年五月場所の旭天鵬の37歳8ヶ月を更新する最年長優勝になりました。
各段の優勝力士は以下の通りです。
◇幕内優勝
玉鷲(片男波)13勝2敗
◇十両優勝
栃武蔵(春日野)11勝4敗
◇幕下優勝
大成龍(鳴戸)7勝0敗
◇三段目優勝
欧勝海(鳴戸)7勝0敗
◇序二段優勝
高橋(二所ノ関)7勝0敗
◇序ノ口優勝
大谷(宮城野)7勝0敗
続いて三賞です。
◇殊勲賞
翔猿(追手風)10勝5敗
玉鷲(片男波)13勝2敗
◇敢闘賞
高安(田子ノ浦)11勝4敗
◇技能賞
若隆景(荒汐)11勝4敗
それでは、千秋楽の三段目取組結果です。左側が勝ち力士です。
【千秋楽】
前乃富士 引き落とし 赤虎
風賢央 押し出し 川村
北の峰 叩き込み 豪正龍
丸勝 押し出し 丹治
隆翔生 突き落とし 明光
西田 送り出し 津軽海
日翔志 押し出し 西園寺
北勝栄 寄り切り 常川
千鵬 叩き込み 本間
龍成山 押し出し 冨蘭志壽
北勝龍 寄り切り 謙信
牧尾 突き落とし 暁
天 叩き込み 春雷
西太司 押し出し 北洋山
満津田 寄り切り 時虎
庄司 寄り切り 東照山
川渕 叩き込み 朝心誠
豊雅将 押し出し 飛騨野
千代大宝 押し倒し 龍司
大畑 寄り切り 竜輝
朝阪神 押し出し 家の島
濱ノ海 寄り切り 玄界鵬
小原 寄り切り 篠原
出沼 押し出し 魁郷
碧天 上手投げ 望月
琴手計 寄り倒し 日向龍
秋良 寄り切り 大翔樹
大ノ蔵 突き落とし 舞蹴
琴大龍 押し出し 和歌桜
西太司は北洋山を押し出して破り、今場所の成績を「2勝1敗4休」にしました。怪我による休場なので致し方なしとはいえ、普通の状態で出場できていれば十分に勝ち越しを狙えたであろうことから考えても残念ですね。ただ、終わったことを悔やんでも仕方ないので、来場所以降を見据えて地道に稽古に汗を流してほしいと思います。
来場所は福岡で開催されます。
岡山には近い本場所でもありますから勝ち越せるように日々精進して下さす。
翠富士は初の上位で連日奮闘も1点の負け越しでした‥無念です。しかし、正代を破った一番の他、大栄翔を見事に這わせた一番など、随所に上位に臆せず、通用するところを見せてくれました。
九州でも上位に残るでしょうから、今度こそ役力士を総なめにする気概で挑み、あの「天竜三郎」以来、静岡から役1世紀ぶりの(岡山から次に新三役が出たら、これも半世紀ぶりとかにはなるのでしょうか・・元・鷲羽山さんの目の黒いうちにぜひ!!)新三役を決めてほしいです。
余談ですが、翠富士の故郷、静岡県焼津市は、温暖で気性の全般的にのんびりした静岡県にあって港町であり、それならではの「ちゃきちゃきした気質←かなり気を使っていますw」があり、相撲が盛んな静岡らしからぬ土地柄です。私の中学(静岡市の私立)の先輩にも、学校では柔道部に所属し、課外活動で焼津の道場からわんぱく相撲に出ていた人もいました。そして今、沼津の飛龍高校勢が躍進しています。
これからの静岡の力士に期待したいです。
北の富士さん期待の熱海富士も、新入幕の目が出てきて、もう、ワクワクしていますよ!!^^
岡山出身力士で言えば、横綱・常ノ花が突然引退して理事長に就任した1930年からはもう92年経っていますし、鷲羽山が関脇を張った1976年からも46年の年月が経ちました。そして、関取としても琴国以来出ていませんから、10年と少しの間、岡山県出身の関取が出ていないという寂しい現状です。
今、一番関取に近い大元、そして同じ理大附の後輩である西太司も関取に上がってほしいと心から願っています。
翠富士はこれからまだまだ強くなりそうですね。三役と言わず、その上を目指してほしいと思っています。