一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

759  木の葉散る自力の他力と木の葉散る  都峰

2012年11月10日 | 

「他力」とは、浄土宗・浄土真宗の阿弥陀信仰の教義で、「阿弥陀如来が衆生を救済する力」をいう。一方、「他力」の対語としての「自力」は、人間の身勝手な思慮や行動などである。

 しかし人間の日々の一挙手一投足、一思一考も、阿弥陀如来によって動かされているのであって、

如来の智慧と慈悲(本願)のはたらきに目覚めさせられることにより救済される、というのが根本のようである。

 従って、この句の「自力の他力」とは、「自力自力、俺が俺が」と言うけれど、「実は阿弥陀如来の大きな力(他力)によってあなたは動かされているのです。有難や、ああ、有難や」という意味であろう。つまり

木の葉散るああ有難や木の葉散る

キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)

ナス科キダチチョウセンアサガオ属

別名、エンゼルトランペット、ダチュラ

コメント (2)
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