一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

766  飼猫のはたりと死んで菊日和  芭瑠子

2012年11月17日 | 

 

 「鶴は千年、亀は万年」などと言うが、動物で人間より長寿なのは、ゾウガメ200年、コイ150年、大型オウム120年、ハゲワシ118年、ワニ100年だそうである。。

 その点、犬猫の寿命はおよそ20年だから、どうしても死に目に会う羽目になる。猫が「はたり」と死んだのは、幸運ではないのか。

 何故なら、人間には「苦しみながら死ぬのだけは嫌だ」「ある日、突然死にたい」「ぽっくり死にたい」という願望があるからだ。世のあちこちに「ぽっくり寺」さえ存在している。

 この句の「はたり」を「ぽっくり」にすると、猫に対する作者の愛情が感じられなくなるから不思議。

 日本に於けるキク(菊)の販売量が、全切花中トップなのは、葬儀に使われるからだ。菊の香りには、精神を鎮静する効果や、防腐効果もあるそうである。

コダチダリア(木立ダリア) キク科 ダリア属

別名  皇帝ダリア 帝王ダリア

コメント (2)
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