紀元前から存在している陶器作りの仕事。しかし、現代で職業として食べていくのは、容易なことではない。何故なら、陶芸を目指して独立した多くの仲間たちが挫折し、転職してゆくのを見てきたからだ。
私の場合も、独立した2,3年は心配だったが、ある時、ふと思った。「捨てる神あれば拾う神あり」だと。私のような男が作るつまらぬ陶器でも気に入ってくれる人が、この世には必ずいるのだ、ということに気付いたのだ。
私の回りには、静岡県、神奈川県、首都圏などざっと2,000万人が住んでいる。その中に気に入ってくれる人が、例えば100人に一人だとしても20万人いることになる。これから買ってくれる人がなんと20万人もいるのだ。
食べていけるかどうか、などと心配することは一つもないのだ、ということに気付いたのである。
ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星躑躅) ツツジ科 ドウダンツツジ属